カレーは飲み物
「マリアちゃん今日は泊まっていくでしょ。私も向こうの人達ともう少し話してみたいし。しばらくここを拠点にしていいからね。今カレー作るから」
「はい、ありがとうございます。でも真央さん料理出来な…に、苦手なのでは…」
「私を誰だと思っているの!魔道オーブンの製作者で紫翼朱の錬金術師の二つ名を頂いた西野真央よ!!」
コメント
・えっ?なんて?
・しよくしゅww
・紫翼朱なんて二つ名あげてないw
・触手→紫翼朱ムリあるだろ
・無駄にカッコイイけど
・紫と朱の要素どこw
・翼もなw
・草草
・草
「私が何の為に魔道オーブンを作ったと思ってるのよ。具材を切って水とルーを入れてボタンを押すだけで…『ピー』…ほら出来た!」
コメント
・えっえっ?焼くだけじゃないの?
・煮物も出来るのか
・米も炊けるだと
・万能調理魔道具やん
「じゃマリアちゃん食べましょ。マリアちゃんはパンの方がいいかな?カレーといえばお米なんだけど。どうする?」
「あの~、こんな平らなお皿じゃなくてジョッキに注ぐのではないのですか?コメントの皆さんが『カレーは飲み物』で『ジョッキで五杯はイケル』と教わったのですけど」
「…アンタ達ねぇ、言ってる事は間違っては無いんだけど、異世界人のこんな純粋な子にいいかげんな事教えちゃダメでしょ」
「嘘だったの?皆さんの事信じてたのに…ぐすん…うぅ…」
コメント
・泣かないでよ
・そんなつもりじゃ
・こっちのネタなんだよ
・ごめんて
「ウッそピョ~ン!泣いてませ~ん!『テッテレー』ドッキリ大成功~!皆さんのノリとかネタとか何となく分かってきたつもりだよ。うふふ、皆さん騙されてて草なんだけど」
コメント
・おいー
・マリア~
・だまされた~
・本気で心痛かったんだが
・アレ俺のあげたプラカードだ(嬉)
・使ってくれるの嬉しいよな
「それでは頂きます。あー家のカレーだ!家のはナスが入っているのよ。懐かしい味。マリアちゃんも食べて食べて」
「頂きます。あっ、ピリッと辛いけど美味しいですね。こんな香辛料たくさん使われている食べ物なんて初めてです。皆さんが飲み物と言ってるのも分かるわ。噛まないで飲んでしまいそうだから」
コメント
・そうなのよ
・良かった口に合って
・魔道オーブン最強じゃね
◎オーブン欲しいけどソフィアちゃん家も二年待ちで結構な値段したって言ってたよな
・そりゃこれだけの性能だもの
・作るのも大変なんだろうよ
「ああこれ?めっちゃ簡単に作れるよ。材料費もめちゃくちゃ安いんだよね本当は。品薄商法って言うのか分からないけど、貴族に私の利用価値が分かれば第二王妃に殺される事も無いかなって昔の私が考えた処世術なのよ。魔道オーブン返礼品にあげてもいいけど魔石が無いと動かないわよ。毎月マリアちゃんにスパチャする呪いに掛かるけど、それでもいいの?」
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・そうなんだ…あの王妃
・生産職は追放されるのがラノベの定番
◎料理出来ない私には魔王様は神
◎呪い?そんなのカンケーネー
◎マジックバッグの方は難しいですか?
「マジックバッグかぁ、難しいのよ」
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・ですよね~
・材料も高いイメージ
・ほなダメか
「違うの、作るのは簡単なの。でも私オシャレなバッグが作れなくて…巾着が精一杯。だから売り物にはしてないのよ」
「なら真央さん、皆さんからバッグをスパチャして貰ってそれをマジックバッグに加工って出来ますか?」
「出来るけど私、今のスローライフが気に入ってるのよ。どれだけ注文が来ると思ってるの?そんなブラック企業みた」
コメント
◎ハガレンの全巻セットとかあるんだけどな~(/ω・\)チラッ
◎ブリーチで髪色明るく出来るんだけどなぁ(チラッ)
◎スイーツとかチョコもあるんだ(チラッ)
◎下着もあるのになぁ(チラッ)
「やるわ!やらせろください!(チッもうこんなに来てるじゃないの)」
コメント
◎落ちたな
◎俺たちWin-Winの関係だよね
◎送ったバッグが返ってくるの?
◎ハイシンさんが上手くやってくれるだろ
◎バッグと魔王様が欲しい物と二回スパチャするのでオケ?
◎そうだろ
◎おけまる水産
「あのさ、ハイシンさんって…私会った事あるよね?」
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・あ?
・い?
・うぇ?
・お!?
・お前らの連携凄いな
・会った事あるの?
「十年前、一緒に召還された、配沢信子さんよね?アナタ」
注目度ランキングに載っていただなんて…
スクショ撮りたかった…
明日も投稿しますがカクヨムに数話先行して投稿しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818622173296998929
続きが気になりましたらそちらも宜しくお願いします。




