えぐいメイクが完成してしまった
「ということで、皆さんには洗顔してもらってからスキンケアを試してもらいましたがどうですか?」
「これはいいわね、肌が突っ張る感じがないわ」
「ええ」「もちもちです」「手が吸い付きます」
「いつもと変わらないわ、早く服を見てみたいの」
イザベル様も侍女の方々にも好評みたいで良かった。
ソフィアは相変わらず服が見たいらしい。
「今回は時間も無いのでオールインワン化粧品を使いました。本来ならこちらの【化粧水】【美容液】【乳液】【クリーム】を順番に使います」
ドン!ドン!と化粧品のビンを出していく。
皆さんの目が釘付けだ。
「これらが一つになったのがオールインワン化粧品ですね。一つずつ使うのより効果は落ちますが、こちらのメリットは時間の短縮とお値段が安いというのが一番ですね。一般の人も買いやすいお値段となっています」
コメント
◎通販みたいね
◎お高いんでしょ?
◎今なら銀貨二枚とガチャ素材でww
◎塩より少し高いくらいでいいか
◎安~いw
「保湿が馴染んでからお化粧をしていきますので少しお待ちください。ソフィアには向こうに服を出してあげるから化粧が終わるまで一人で大丈夫よね」
「わ~マリア!大好きよ」
「ソフィアは学園の時もだけど大好きって言い過ぎよ」
「(マリアにしか言ってないもん)服見てこよー」
「なんだったんだろう」
コメント
・みんな聞こえた?
・聞こえた
・私女さん負ける
・私女だけど、勝ってるわよだってBLもイケルもの
・何と勝負してんだw
・その情報いらねー
「ではお化粧を始めたいと思います。こちらも【日焼け止め】【化粧下地】【ファンデーション】が一つになったクリームを使いますね。イザベル様にお化粧をしていきますので侍女さん方は見て覚えてください」
「「「はい」」」
「おでこ、鼻、ほほ、あごにクリームを乗せます。多すぎてもダメですからね。それを優しくなじませるだけ。はい、完成です。これだけでも良いのですが今回はパウダーファンデーションをさらに塗ります。これでクリームを塗ったお肌の表面がスベスベになりますよ」
「まぁ」「綺麗」「肌が明るくなったようですわね」
「そんなに良いの?マリアさん鏡を見せてちょうだい!鏡よ」
「イザベル様もう少しお待ちください。髪も全部終わってから見ていただきます。飛びますよ!でもシャンプー無しで綺麗になる方法があるのかしら?みんなどう?力を貸して」
コメント
◎あるよ、豚の毛を使ったブラシでとかして
◎トリートメントを付けてドライヤー
◎最後は毛先にオイルトリートメント
「ありがとう。順番にやればいいのね。こうして優しく優しく。ドライヤーを当てながら。オイルを付けて。完成です!」
「凄く綺麗!」「これ旦那様が見たら理性保てないでしょ」「ツヤツヤね」
「そんなに褒めるなんて。でもあの人、髪が薄くなってからアッチも薄くなって、襲われてしまうの?いやん跡取りが出来てしま……いやだわマリアさんに何言ってるのでしょうか」
コメント
◎なら真っ赤なリップなんてどう?男の人好きでしょ
◎グロスも塗ってウルウルぽってり唇よ
・好きなやつ
・たまらん
◎赤にも色々あるのよ
◎先にリップクリームを塗って唇のシワも隠すのよ
「イザベル様、口紅も塗っていきましょう!仕上げにグロスも塗ってと」
「「「「きゃー」」」」
「いやっふぅ~!」
「なんという事でしょう。え、えぐいメイクが完成してしまったわ!イザベル様!キスしてもよろしいですか?」
「えっなになに?私にも口紅塗ってくれるの?マリア、キスしましょう!」
「はっ!思わずキスしたくなるなんて。魔性の唇だわ!それとソフィアあなたとはキスしないわよ」
「え~なんでよ~!」
コメント
・ヤバいイザベル様キレイ
・おじさんはマリアちゃんよりイザベル姉さん
・魔性のお姉さま
・唇ぷるっぷるやで
・侯爵様、逃げて!
・いやっふぅ~聞こえなかったか?
・扉の外からエドの叫び声、やったな
・魔法薬だったか
・ソフィアあなたって人は




