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油断大敵

竹取りの翁の輝く姫の話は、

消滅地球における此の国で、

最古のお伽噺話だと言われる。

そして

実際の話ではないと

されている割には、

まるで本人達が生きていたかの

様に、

翁が生業としていた竹林と

吟われる場所や、

屋敷の場所などが伝説される

のは、なんだか不思議なこと。


「まさか、ハウア母星人だった

なんて、、あら、、でも発光

していたってことは、

一体どうしてかしら?カンジ。」


「現状では分からないが、

アヤカがリヴアィブする時は、

発光粒子に包まれ見える。

発光が俺と同じ状態とは限らない

なら、その線も考え得る。」


「そうなのね。自分ではリヴアィブの時って、どんな風になっているのか、分からないから。カンジが言うなら、同じ母星人の可能性もあるわね。」


「お主ら!どうでもいいから

この手を離してくれ!!」


わたしとカンジが話合う間に、

さっきの妖かしの小男が割って

入ってくるのは、

カンジが

彼の首根っこを掴んで

いるからなのよね。


「お前には、まだ聞きたい事が

あるからな。その女が住んでいた

屋敷の場所は知っているか?」


いつの間にか

百鬼夜行の祭りに紛れ込んだ

みたいな情景に、

わたし達は囲まれて、

カンジは小男を片手で首から

掴み上げる。


「痛いから離してくれ!逃げや

しない。話もできんぞ!」


完全にカンジに持ち上げられた

格好の小男が、

両足をバタつかせて喚いた。


以外に周りの妖かし達は、

助けたりしないのね。


「妖かし相手に容赦はしない。」


「カンジ、離してあげて。」


わたしは、

あんまり相手が可哀想になって、

ついカンジに上目遣いで

懇願する。


それこそ首が締まりかけている

のよ?


「駿河だろ!人達も、知ってる

場所だ。今更聞くなよ!」


小男は大した情報でもないと

続けて叫ぶと、

カンジが首から手を離した。


告げられた場所は、

わたしも幾つか知る場所だった

から、

カンジだって頭に浮かんでいた

はずなのよ。


「駿河、、富士山発祥の方か。」


「竹取りの翁の伝説は、至る所に

あるけれど、確か駿河の話は、

富士の洞穴に戻るのよね。」


竹取り伝説の舞台は

大きくは、この国で3箇所。

面白い事に、南に1つ、

畿内に1つ、

そして駿河にも1つ。


全く離れた場所に点在している。


その内の最後に上げた場所が、

小男の言う場所なのは、

かの姫が帰還したのが、

月では無くて富士山だったから、

意外だったの。


でも、ハウア母星人だったなら

どちらの話しもあり得る。


だって、

ハウア母星は銀河系にある月と

良く似ている星だから。


もし、

もしも、タイムリープする

ポイントが富士の洞穴だったら?

彼女が翁に月に帰ると

話していて、

ポイントへ逃げたなら

辻褄は合うわね。


「月に帰る、他の土地伝説とは

一線を画する。こちらが本物

だったか。しかし、蓬莱の玉が

一番怪しいが、姫の前に持ち込

まれ物は偽物だったのだろ?」


只、駿河の伝説には有名な

試練の課題出しのクダリは無い。


やり取りをする

わたし達をニヤケタ顔で

見ていた小男が、


「あれは、偽物というにはエネルギーは桁外れだったぞ?」


予想外の言葉を投げてきた。


「「!!!!」」


「カンジ、、」


「偽物と吹聴していて、本物

だった。それを持って帰ろうと

したのかもしれない。」


「でもどうして母星は消滅したの?本物ならば、それがファーストアップルなら今の状態ではないはずよ。」


余程わたしと、カンジが焦って

話して見えたのか、

小男は更に情報をくれるの。


「女は、追われていたぞ?」


「「何?」」


「人からも、人ならざる者からも

追われおったな。皆、見ていた」


「・・・・」


この妖かしの狙いは何?


「その場所へ行くか。」


カンジも小男を一瞥しながらも、

無視をして、

わたしに問うてくれる。


「そこでリヴアィブをして、

追うしかないわ、カンジ。」


だからカンジに合わせて、

わたしも無視をする。

けれどもそうは相手は諦めて

くれるはずがないわ。


「じゃ、話してやったんだ。

お主ら、何かくれるか?」


やっぱり要求をしてくる。

周りの見ている目も

伺っている気配は肌で感じる。


「何が希望なのだ。」


カンジは、

射抜く程の視線を小男に指すの。

その威力は効いて、

小男は急にガタガタ震えはじめたのに、喰い下がる。


「触らせ、てくれよ。そ、その発光に、さ。」


彼の要求は意外な事。


「小男に撫でられる趣味は無い」


かと言ってカンジが飲む訳は、

なかったわ。

さらに侮蔑の眼差しで小男を

突き放した。


「な、なんだよ。おいらは、い、言い損だ、ろ、!」


どうして彼は、こんなにも

カンジに刺青を気にするの

だろうか?


考えられるのは

魔導師がカンジの刺青を

認識出来ないように施した術。


触ることで奪えると、か?


「断る!!」


カンジが更に声を張って、

否と答える。

と瞬間、わたしの両足に、

一瞬で触手が巻き付いて、

地面に引き摺りこまれた!!


「カンジ!!」


油断したわ。



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