前世+今世の家族構成
こんにちはー
読もうと思ってくれてありがとうございます!
私はもう感激しております!
あぁ…もう、疲れた…
私を日々殴る蹴るを繰り返す両親。
罵詈雑言はもう両親にとっては日常と化していた
私は頭をかかえ、なんとか耐え忍ぶしか出来なかった
「やめて…おねウグッ ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...」
私を殴り蹴り罵詈雑言を浴びせた後に決まって父親が言う。
「お前が出来損ないだからだ 生まれてこなかったらよかった」
母親は
「あなたが出来損ないだからよ。なんで生まれてきたのかしらね?」
そして、
5歳の頃に母親が蒸発
父親は酒とギャンブルに溺れている
母親が居なくなった直後から私はなんとか父親を励まそうと必死に努力をした。母親が居ないことで私が不出来だと言われたら父親が悲しむだろうから
なぜ私は父親の為に頑張るのだろうか?
少し浮気をされ、あなたなんか必要ないわと捨てられた父親に同情心でもわいたのだろうか?
家事、勉強、運動、
血のにじむような努力をした。父親には響かなかったが
アルバイトをいくつもいくつも掛け持ちし、父親に酒代とギャンブル資金を渡した
父親にとって私はお金を提供する人、だったのかもしれない
まぁもういい、
同級生に突き落とされた線路の上でそんなことを考えていた。
迫り来る電車を眺めながら
あぁ…誰にも必要とされないこの世界
私はなんのために生きていたのだろうか
視界が白く染まった
急に何かに全身が圧迫された
苦しい…
光が見えた
「おぎゃーーーーーーーーーー」
私の顔を覗き込む3人の人がいる。
どういうこと…一体何が…
「あなたの名前はシュリアーナよ。私の可愛い子。」
生まれて初めてこんな穏やかな声を聞いた気がする。
そう思いながら私は意識を飛ばした…
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「あら寝ちゃったわね。」
愛おしいそうな顔で娘を見る母親エルラナ
「ありがとうエルラナ。俺たちの可愛い可愛い娘だ…っ」
感極まった顔の父親カザン
「わぁー僕の妹!」
嬉しそうな顔で喜ぶ兄レイナード
「見てこのシュリアーナの銀髪!あなたの髪色ね。」
「あぁエルラナ、瞳も見たか?銀色だ」
「僕の妹可愛い!!」
シュリアーナに慈しみの目を向けるアルフォード家の人間。
宰相を務める公爵カザン・アルフォード
その妻エルラナ・アルフォード
長男レイナード・アルフォード
そして、待ちに待った女の子シュリアーナ・アルフォード
貴族の中で最も権力を持つアルフォード家は幸せに包まれていた。
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私は死んだはずなのに…人の家の子供になってる…
もう生きていたくないに……
暴力も罵詈雑言も…もう嫌だ。
そうだ…迷惑をかけない子なら?
だめだ。私は出来損ないだから…だから…
愛情を欲しいとは思わない。どうせ無理だから、
愛されたいと思っちゃだめだ。もう希望を持って後から失意のどん底に突き落とされるのは充分だ。
あぁそうか…関わらなかったらいいんだ、
もう愛される希望を持ちたくない…
私はいらない子だから
誤字脱字などあればビシバシとお願いします。