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「帰ろう」
目の前に現れた母の祖母の言葉に私はただ泣いた
静養一日目にして、いろんなことがありすぎて疲れきっていた私は、テレビの今は苦手な音をつけたまま少し寝てしまった。
そこに現れた母と祖母。
私を起こした第一声に「帰ろう」ささやく母。
首をふる私。
でも、すでに涙は流れていて、私の言葉を待たずに母は「そのために来たんだから、帰るよ」と言った。
私はようやく素直に頷いた。
そんな感動的なシーン後ろで祖母は「漏らしちゃった」「なんか服貸して」「タオルないか?」などプチ騒ぎ。
まったく、この人は…
と思いながらもそんな祖母が大好きで泣きながら思わず笑い、タオルもズボンも貸してあげた。
私はそのまま母の車で実家へ帰り、しばらく休むことにした。
これを書いている今でも涙と笑みが出てしまう一幕だった。




