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魔人コインを集めて異世界領地ワォーズ! 最強国家を作るのだ。  作者: あーるCoA
【戦争フェーズ】はじまりの戦い
7/52

第6話:小隊編成ができました

いつもより早めの更新です。

 なるほど、こう見えるわけですね。

 うーん、今更ながらですが、我が軍は2個小隊のみですか……少々寂しいですね。


 ──総軍リスト──

【レンカ軍】

 本陣 / 未設定

 小隊1 / GbSwS1

 小隊2 / GbMxS2

 ──────────────


 しかし、これでは強いのか弱いのか分かりませんね。

 どう判断すれば、良いのでしょうか?


「レンカ様、【軍隊詳細】と念じれば、各小隊の詳細画面に移動できますわ」

「ん? こう」


 ──軍隊詳細──

【小隊1】

 名称:GbSwS1

 兵科:剣士 / 機動補正

 武力:D

 魔力:F

 機動:E

 戦気:1470/1470

 隊長スキル:

  【鼓舞/1部隊】

 指揮スキル:

  【物理耐性上昇(小)】

  【突撃】

  【隠密】

  【鉄壁】


【小隊2】

 名称:GbMxS2

 兵科:混成 / 補正なし

 武力:F

 魔力:E

 機動:F

 戦気:920/920

 隊長スキル:

  【威圧/敵1部隊】

 指揮スキル:

  【槍衾】

  【ファイヤー/単体】

  【ウオーターパレット/範囲】

  【治療】


 ──────────────


 おお! さすがは、気配りの魔人、イーロインね。

 言葉に出して質問しなくても “痒いところに手が届く仕様” でちゃんと答えてくれますね。


 これなら、よく分かります。


 それにしても、指揮スキルが凄いことになっていますね。

 これも、加護スキル【指揮スキル / ランダム】の影響でしょうか。


 隊長の個人スキルは小隊になっても使えるようですね。

 それは良い情報ですが……なるほどなるほど、イーロインが強いと言った意味がわかりました。


 注目すべきは指揮スキルですね。

 指揮スキルは、隊長でなくても隊員が持っていれば、委譲して使えるみたいです。


 あらためて見ると、指揮スキルの種類の豊富さが凄いことになっていますね。

 もちろん敵軍も同じシステムだと思いますが、恐らく私が創る部隊はスキルの面でかなり有利になるのでしょう。


 これなら私の加護が、飛び抜けて有用という意味も分かります。

 同ランクの小隊同士なら、戦闘で負ける気がしません。


 しかし、この配分はいかがでしょうか?

 小隊1は武力系に、小隊2は魔法系に偏っていますね。


 これはこれで悪くはないのでしょうが……


「どうでしょうか? レンカ様」

「戦力としては悪くはないと思うけど……この、2個小隊の役割は、拠点の防衛だったよね? 壁越しに一時的に守りを固めて、その隙にゴバブリンが各個撃破するのよね」


 イーロインが、したり顔で頷く。

 今回の作戦は、ゴバブリンが敵の3個小隊を撃破するための時間を、いかに、新しく作った2小隊が、稼げるかがキーになる。


「はい、その通りですわ」

「それだったら、小隊2の方が武力が低いのは、チョット心配かな」


 ステータスを見ると、パラメーターは武力、魔力、知力しかありませんね。

 恐らく、攻撃力と防御力はマスクされていて、トータル評価として武力が表示されるのだと推測できます。


 同様に、魔法による攻撃力と防御力は魔力として表示されているはずです。

 そして、今回の相手はゴブリン歩兵だから魔法は使わないと聞きました。


 そう考えると、小隊1に比べて小隊2は接敵したときに武力が低いので不安になりますね。

 せっかく産み出した魔人なのだから、できれば――と言うより、絶対に――失いたくない。


 これから過酷な戦を強いる味方に対して、適当に配置を決めるのは、女王としてまずい気がします。

 ここはゲームみたいな世界だけど、私も、魔人達も、本当に生きているのですから……


「さすがはレンカ様、ご明察ですわ。確かに、この配置はバランスが悪いですわ。そう言うときは【編成】をやり直すと、上手くいく場合がありますわ」

「難しいのね」


 肩をすぼめる私に対して、イーロインは、かぶりを振って答える。

 安心してください、とばかりに笑顔で一呼吸おく。


「コツがありますから心配しなくても大丈夫ですわ。1つは、なるべく小隊長と隊員の兵科も合わせるやり方です。初めのうちは、それだけでも構いません。兵科を合わせると、部隊の相性がよくなって、連携も取りやすくなるので、部隊補正がつきます。これは、【編成】上級になっても使えるテクニックですわ。もう一つは、スキルのコンボを考える方法ですが、こちらは追い追い身につけて行けば良いと思いますわ」

「なるほどね……」


 兵科を合わせて部隊補正を狙うのが基本で、スキル同士のコンボを狙うのが応用ってことですね。

 コンボスキルは何が発現するかわからないので、今回は保留ですね。


「では、チュートリアルの続きですわ。ツリーの画面で隊員を入れ替えてみましょう」

「ん? これは、チュートリアルだったの? まぁ良いわ。それなら、えっーと……さっきの要領で良いかしら」


 再び【編成】ボードを開いて、小隊1の鉄壁持ちの槍士と、小隊2のファイヤー持ちの術兵を入れ替える。

 そして【軍隊詳細】に戻ると、情報が更新されていた。


 ──軍隊詳細──

【小隊1】

 名称:GbSwS1

 兵科:剣士 / 機動補正

 武力:D

 魔力:F

 機動:E

 戦気:1140/1140

 隊長スキル:

  【鼓舞/1部隊】

 部隊スキル:

  【物理耐性上昇(小)】

  【突撃】

  【隠密】

  【ファイヤー/単体】


【小隊2】

 名称:GbSpS2

 兵科:槍士 / 防御補正

 武力:D

 魔力:E

 機動:F

 戦気:1140/1140

 隊長スキル:

  【威圧/敵1部隊】

 部隊スキル:

  【槍衾】

  【鉄壁】

  【ウオーターパレット/範囲】

  【治療】


 ──────────────


 バランスは良くなりましたね。

 小隊2の武力がFからDに跳ね上がったのは、兵科が混成(Mx)から槍士(Sp)に変わって防御補正がついた所為せいですかね?


「イーロイン、兵科が混成から槍士に変わったのは、どう言う理由なの」

「さすがはレンカ様、よく気がつかれましわね」


 イーロインが褒めてくれました。

 なんだか、素直に喜べますね。


「そ、そう? 偶然よ」

「そんなことありませんわ、レンカ様。そうゆうことを気にしていただけるだけで、兵たちの生存率は上がりますから、これからもお願いしますわ」


「わ、わかったわ」


 本当に、純粋に嬉しいです。

 この正直さを、骨も見習って欲しいものです。


「それで、兵科のことでしたよね」

「はい!」


「兵科とは、個人なら兵種を表すものですが、部隊であるなら部隊の特性・特性を表したものですわ。部隊の人数の割合が、隊長と同じ兵科の隊員が50%以上を占めた場合、部隊は隊長と同じ兵科になりますわ。また、そのとき、兵科に応じた補正がかかりますが、この補正がけっこう強力なので、なるべく狙った方が良いのですわ」

「オーケーよ、理解しました」


 イーロインの説明を聞いてスッキリしました。

 後は “この部隊がどれだけ強いのか” ですが、なにぶん比較対象がないので分かりません。


 しかし、イケてるのではないでしょうか?

 敵のゴブリン歩兵小隊など、鎧袖一触な気がしてきました。


 こればっかりは実戦投入してみないと、わかりませんが……


「うん! 良さそうね……でも」

「でも?」


 イーロインの頭にハテナマークが点灯する。

「この女王は、何を言いだすのだろう」と、そんな顔をしています。


「何か……足らないのよね」

「何か? ですか」


 パン!


 思わず柏手が出ました。

 そうです、アレが足らないのです! アレですよ。


「分かったわ! 名前よ! 名前がないのよ」

「名前? ですか……」


「そう、そう! それよ、足らないのは」

「名前なら、小隊1はGbSwS1で、小隊2はGbSpS2が、そのまま部隊名になりますが……」


「そう言うのじゃなくて! あっ、これね。ステータスオープン」

「あっ、いやそれは、ダメ!」


 イーロインが慌てていますね。

 コバブリンも口をパクパクして何かを言いたそうです。

 鷹揚に構えていたシャレードさえ、とても焦った顔をしていますね。


 でも……

 間に合いそうにありません。


 私には、皆さんが走馬灯のようにスローに見えます。

 それは、私の思考が無茶苦茶に加速しているからだと思います。


 あっ、これって、超常スキルとかではないですよ。


 私には、たまにあるのです。

 行動が先で、思考が後からついてくる現象が……


 こういう状態になったら、勝手に体が動いてしまいます。

 正確には、すでに動いてしまった後です。


 そこに思考が追いつこうとして、凄い勢いで加速しているのだと思います。

 よくわかりませんが……


 なので、これはもう過去のことです。

 今の私には止められません。


 残念ながら、こっちサイドからは制御ができませんので……

 頑張ってください、レンカさん。


 果たして、今回は、何をしでかすのでしょうか。


「「「レンカ様! お待ちを(ゴブ)」」」


 いま…… 

 思考が追いつきました。


「えーっと、この人は『アルファ』、この人は『ブラボー』に決めました! 一度やってみたかったのよね、「こちら本部! アルファ隊、応答せよ」とか「ブラボー隊、援護にまわれ!」とかってやつ……ん?」


 グニャ


 あらら?

 視界が歪みますね。


 これはマズイかもしれません。

 またもや、ブラックアウトってやつですか……


「「「レンカ様」」」


 そこで、私は意識を手放してしまった。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


【A little extra sweet】

 ここまで読んでいただいた皆様ありがとうございます。

 明日も元気に更新します。



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