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032 隊長さんはゴリマッチョ

お読み戴いて有難う御座います。

引き続きお盆終わり迄不定期になることご了承下さいませ。

門をくぐり抜けウサギを言われた通り机にそっと置きましたら、そのまんま真っ直ぐ歩かされました。


「一応逃げたら後ろから刺すからな?変な考えをせずにそのまま大きな建物に進め。」


本当に刺しませんよね?ダチョウねた じゃあ無くて?

一抹の不安を後ろから覚えながら、言われた通りにテクテクと進んで行きましょうね~。


と言うか、もう目の前ですので、ネタも何もありゃしませんが・・・はい、着きました。


「扉を二回ノックしろ」


素直に コンコン とノックしました。


するといきなり


「隊長、不審者を連れて来ました。入室よろしいでしょうか?」


耳元で叫ばれました、と同時にわたくし不審者扱いで有ることが判明しました。えっ、何でですのん?


「うむ、入るが良い!」


「ほれ、開けて入れ。入ったらキチンと気を付けしろよ。」


はい?気を付けですか?

普通は挨拶しろよ~の間違いでわ?


訳わからぬまま、入りましたら・・・うわっ、暑苦しさMAXの上半身裸ゴリマッチョがボディビルのサイド・チェストでお出迎え頂きましたよ。


一瞬、息が止まって世界が静止しました。


そのまま→フロント・ラット・スプレッドのポーズに移行されました。


わっつはぶんど?


異世界にもボディビルポーズあるんだ~。

素直な感想ですいませんね~。


もう言い表し様のない事態ですね~。


「隊長、ポーズはお止め下さい。不審者が固まっております。」


おおう、フォローがそれですか?


「おい、隊長の前だ。気を付け!」


「はい、すいません。」

思わず返答が軍隊みたいな受け答えをして、気を付けをしてしまいましたね~。


「うむ、休め!」


えっ、休めって言うのを信じても良い場面何でしょうかね~。


「隊長がおっしゃっておられるから、楽にして良いぞ。」


「はっ、有難う御座います。」

口から出る言葉遣いが直りませんね~。


とりあえず、指示に従うのが宜しそうですね~。



「ところで貴様、不審者だとか?」


「ちょっと待って下さい、それは誤解ですね~。」

いきなりゴリマッチョ隊長は語気を強めて何をおっしゃるやら、誤解を解かないとヤバし。


「先程門番のお方にも申しましたが、わたくしあちらの森に罠で飛ばされて、這々の体で此方まで辿り着いた次第ですね~。出来ましたら、一時的な保護か冒険者登録して身分証明書交付を御願い出来ないでしょうか?」


さて、もう一押し

「サー、許可を御願いします。サー。」


「ふむ、この砦に進入出来たから盗賊や暗殺者で無いのは明白であるが、貴様がヴェール国の人間である可能性がある以上調べてくれよう!」


ちょっと待って下さいね~。

えっ、マジですか?まさかの尋問タイム発動?

わたくしの拷問シーンなんて誰も望んで無いから、止めて~。


「貴様、このボックスに手を入れて質問に『はい』で全て答えろ!解ったか?」


へっ?まさかの嘘発見器ですね~。

異世界にも在ったのですね~。おっとボディビルの件と同じ思考ルーチンです。


「どうした、早く手を入れんか!」


「隊長、せっかち過ぎです。先ずは荷物を降ろさせないと。お前荷物をゆっくり左側に置け。」


ゴリマッチョ隊長、一々ポーズは結構ですからお止め下さいね~。で、荷物は言われた通り左側に置きます。


そして隊長の前に行き右手を箱に突っ込みました。と同時に、左手を捕まれそのまま箱の中に押し込められました。


「ぐずぐずするな!キチンと両手を差し込め!」


「はっ、すいません、サー。」

再び口調が変になりましたね~。


「よし、気持ちを楽にしろ!では、尋問タイム!」


おい、尋問って言うたよな?罠か?罠だったのか?だ~ま~さ~れ~た~。


次回、ゴリマッチョ隊長によるムキムキ尋問タイム?


いや、むさ苦しいからやっぱり止めよう。

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