024 リーダー日記?
すいません遅くなりました。
お読み戴いて有難う御座います。
パラッと捲りまして、最初に気が付いたのは、開拓の報告書的には書かれていませんでした。
どうやらこれはリーダーの私物で、開拓用にセットされてなかった様ですね~。
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・・・余りにも腹が立つ事が多いので記録がわりにこれを書こうと思う。
現在、テント生活だ。直ぐに家を建ててくれるはずだと言っていたのに、結界の設置が上手くいってない。
井戸を掘る土魔法使いが思ったよりヘナチョコだった。
奴が言うには水魔法使いが水脈の発見を出来ないからだと言う。しかし、此所らは河の側だからそんなはずは無い。
水魔法使いは十メートル掘ればある、土魔法使いはもって短い場所を探せと喧嘩する。
護衛部隊は魔法使いに強く言えないらしく、初日から進まない。
~~~略~~~
井戸場所を護衛部隊が手伝う事で進み始めたが、結界設置場所は少しの狂いも駄目らしく、何度か位置の微調整をしては魔法使いたちが代わり番こで呪文を唱えてやがる。
もっとましな奴らを派遣してくれ。
予算の都合らしく、結界に最適な風魔法使いは来られなかったらしい。
ギルドの募集情報では、結界に囲まれた安全な村を作り未開の地を切り開けば其所の土地は開拓者のものに出来る。そして発展したら最大で男爵位を授けるって言う目玉商品だった。
俺達のパーティーは運良くダンジョンでミスリルゴーレムを倒し、素材のミスリルを山分けして一財産を築いたが、同時にハイエナ共に狙われ出した。
だから今回の募集を見てパーティーを解散し、俺とジョン夫婦はこの募集に飛びついた。
金はギルドに預けて有るから命さえ狙わなければほとぼりが冷めるまでの辛抱だ。
それに運がよければ男爵も目指せる。
今日、ようやく結界が完成する。
最近奴らの口論から、色々学んだ。
魔法使いはギルドでも数少ないから珍しいんだ。
呪文の中で、結界を設置した場所を座標って言うらしい。これが唱える時実際の位置とズレていたら発動しないから、又掘り直してはずらして土に埋めるの繰り返しだ。
水魔法使いは場所の把握は良いのだが、魔法の力がどうも弱いらしい。
そこで土魔法使いが交替するが、奴は大雑把なので座標の把握と場所が合致しても頭の中で結び付かないらしく失敗する。
これの繰り返しでお互いが相手を尊重しないから埋め直しが連発したが、偶然にも土魔法使いが成功した。ホント良かった。
平行して俺達は木材を切り出す作業をしているが、森まで遠いのが難点だった。
しかし近いと森から襲われる可能性が高いので、ギリギリの位置で開拓をするのが良いらしい。
水魔法使いが木から水分を抜いてくれているが、力が弱いから中々乾燥しない。
しかし、これで良いそうだ。なんでも一気に乾燥さすと割れるから作業的には自分が向いてるから派遣されたそうだ。
ナルホドなとおもう。
次回も日記になります。
愚痴から始めたら、中々進まなかったのですが結界にまつわる魔法使いの力を書きたくて。
しばらく日記とお付き合い下さいませ。