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ヴァルハラ×エデン  作者: キース
【第一章】 平凡だった日常がドタバタに!!
5/14

宇宙から来た青年と少女

-ハヤト視点-


「おにぃちゃん?朝だよ~」


う~ん…もう朝か、まだ寝たい。昨日入学式で家を出るのが早かったから眠い。


布団に潜り込んでみる。


「もう…起きないならお目覚めの『キス』するよ」


こ、こいつなんていった、キ、キス、キスっていったよな!!まずい、起きないと


「うわぁぁ!!起きるから、今起きるから!!」


「もう…なにそんなに慌てているのよ、冗談よ」


朝から冗談はきついよ、それもよりによってキスとか、心臓に悪い.


食卓につくと、既に朝食ができていた。目玉焼きにサラダとみそしる、どれも一般的な食べ物だ。


「いただきます」


ちなみに目玉焼きは醤油、サラダにはイタリアンドレッシングをかける。そういえば今日から学校だな、また席替えをするのか。


「ピンポーン」


玄関のインターフォンが鳴り響いた。この時間に何のようだ?宅配便か何かか


「今開けるからちょっと待って」


玄関の覗き穴から外を覗いてみると自分と同年代の人だろうか。ひどく疲れきっていて今でも死にそうな少年が立っていた。


「す、すいません、こちらに妹のイブを見かけませんでしたか?」


疲れきった青年は吐息をもらしながらそう答えた。


「いや、見てないな」


とりあえず詳しいことは家の中で話そう。彼にそういった。


「おい、お客さんだ、コーヒーを淹れてくれ」


俺は制服の裾のポケットに入っていた財布を取り出した。中には5000円が入っている。そのうちの1000円を財布から抜き取り彼に渡した。


「そうか、君はオーディンという人に資料のことを頼まれそれで宇宙から来たって訳だね」


「うん、それと妹を探している。お願いだ、協力をしてくれ」


これは困ったことになったな。でも学校へ行かないとならないし、まあ午前中で終わるし、その後は暇だから


「今日は学校があるんだ、悪いけど終わった後でもいいか?午前中で終わるから」


「うん、わかった」


僕は椅子から立ち上がり外に出ようとした。


「しばらくこの家でゆっくりしてていいわよ、どうせ私とおにいちゃんしかいないから」


「わかりました。そういえば自己紹介がまだでしたね。僕はキース・レトミリアです。キースと呼んで下さい」


「俺は桐坂ハヤト、こっちが妹の優那だ」


「よろしくね」


おたがいに握手をした。今日からこの長谷川家にしばらく滞在することになる。迷惑を掛けないようにしよう。


「じゃあ私たちはこれから学校だから留守番頼むね。風呂とか使ってもいいよ、着替えはここに置いていくから」


なんて気の利く妹なんだろう。僕もこういう妹が欲しかったな。などとそんなことを考えていた。

風呂が沸いたから入って湯船に浸かるとするか


キース視点


「にゃー」


ん?ネコか、なんだ、餌が欲しいのか、リビングのテーブルにキャットフードが置いてあった。

僕はそれを床に置いてある猫用の餌入れの皿にいれてやった。それにしても妙に懐くなこのネコ、黒く染まった毛に紅い首はをしてある。よく見ると名札に黒猫と書かれていた。名前がそのまんまだな。


顔をよく見ると目の色が左右違う。


「さて風呂に入りますか」


風呂の温度40度、今は人間に変身しているけど、もし変身してなかったら死んでるところだった。変身はしているけどどうしても隠せないものがあった。それはまず薄い水色の髪、ネコのようなしっぽ、それに天使のように神々しい白銀の羽。まるでコスプレをしているオタクようだ。それに声も女みたいで透き通っている。自分でも気持ち悪い。


まあでも、人間も悪くないな、争いとかあまりないみたいだし、もしかしたら僕が住んでいる故郷のスフィリア帝国より発展してるかもしれない。


僕が住んでいるところは魔法が発展している。ここ地球では科学が発展している。魔法と科学似ているようで似ていないけど、世界観はなんとなく似ている。言葉も全く同じだし

それより今日はどこに泊まろうか。後でハヤトに聞いてみよう。


それとこの町のこともまだ知らないから後で探検してみるか。


外に出てみると何かの気配がしてきた。

近くに何かいるのか、もしかして妹かと思ったが流石にそれはないだろう。


僕は辺りを警戒しながら物陰に隠れた。それからどの位の時間がたったのだろう。辺りはすっかり暗くなってしまった。


気配も消えてる。さっきのはなんだったんだ。


まだ地球に来てから1日しかたっていないが




家に戻るとハヤトの妹が心配そうに


「どこ行ってたの?心配したよ急に居なくなって、しかも昼ごはん食ってないでしょ?」


「心配してから学校休んじゃった。もしこの町で迷子になったら大変だし、近くには森とかあって熊がでるから危険だし」


うう…なんか怒られた。まあずっと物陰に隠れてたし、でもあの気配はなんだったんだろう。若干香水の匂いもしてたし、おそらく僕と同じ年齢くらいの女の子かな


それよりお腹すいたな、地球人が食う飯って一体なんだろう、パンとかあるのかな。


リビングにつくと、既にテーブルの上には食事が用意されていた。


色とりどりの野菜のサラダにコーンスープとパン、コーヒーどれも美味しそうだ。


「いただきまーす」


「いただき!」


「いただきますです」


まずは野菜からいってみるか。うん美味しいこのトマトすごく甘い、それにみずみずしい


次はコーンスープいってみるか。うまい、あっちの世界にもコーンスープがあるが、また違ううまさだ。


そしてパン、これもあっちの世界にもある。主に主食となっている。定番としてバターをのせたり、チーズをのっけたり。


更にケチャップをつければピザみたいな味でさらにうまくなる。


そして最後にコーヒー、これはあんまり飲んだことがないな


「そういえば、まだこの町のことよく知らないよね、案内しようか?」


コーヒーを飲もうとした瞬間にハヤトがそういった。


「そうですね、せっかく地球に来たことですし」


僕がそういった瞬間、玄関のドアからガッシャーンという大きな音がなった。


玄関にいってみると、青い髪の女の子と黄色い髪の色をした女の子が横たわっていた。


何があったのかよくわからないけど、もしかして宇宙から来たのか?服が日本ぽくないし、ってか最近宇宙からやたらと人が来るな


「大丈夫?って何事?!」


よく見ると玄関の天井がボロボロになっている。恐らく空から落ちてきたのだろう。


青い髪の女の子は人形みたいのを抱えながらこっちを見て


「いててぇ、もうほんとあんたの道具は役に立たないわね」


「なによ、また私の道具に文句をいうわけ?今回はリナがわるいんだよ」


「まあまあ君たち落ち着いて、ところで君たちは?」


「私はリナ・ウレイナス・ダースよ」


「私はミル・ライトネス・ダースだよ、ダース星っていう星から来たんだけど、全くなんでこんなことにならないといけないの」


ほう、ダース星からか


ダース星とは氷の星の隣にある星の名前だ。ダース星は有力な戦闘国家である。嘗ては魔王と呼ばれた者もいたり、死神など平気で召喚の儀式をしたりする。この宇宙を支配できるほどの勢力を持っている。


「でね、ここに来たのはあるものを探しているの」


あるのも?もしかしてムスペル国に関しての資料とかではないよな


「あるものってなんだ?宝とか地図とかそういうのか?」


ハヤトが彼女たちにそう尋ねてみたが、首を横に振った。どうやら違うらしい


「まず、この地球は水や自然が綺麗でしょ、でここに住もうか考えてるのよ」


もしかして、侵略か?!そうなるとかなりやばくないか、いややばいってもんじゃないぞ


「今外見ればわかるけど、兵器や部隊などを送り込んでいるわ。つまりこれからこの地球を侵略するってことかな?」


「「「え?!」


これはまずいことになった。地球が侵略する…ってことはそれに対抗する。そうすれば戦争どころかの騒ぎではなくなってしまう。ダース星はこの宇宙


『ユニバース』で最強ともいわれる星だ。もし地球人が対抗したとしたら大変なことになってしまう。


「なぜ地球を侵略する?地球以外にもいくつか綺麗な星があるだろう、しかもここは生命が住んでる星。元から住んでいるものもいる。」


「そしたら、そのものたちを支配下においておけば問題ないでしょ、もし対抗するものがいたら…」


「地球を守るぞ、このまま侵略させるわけにいかん!」


キースがそう叫んだ。


「あら、私たちに宣戦布告ってことかしら。まあ勝てるわけないでしょうね一回負けてるんだから」


一回負けてる?もしかしてあのラグナロク戦争をしっているのか。確かヴァルハラが負け、オーディンがこの世界全体の時間をとめてもう一回ムスペル国に復讐するとか言っていたけど。(キースはその時はいなかった。この話はオーディンから聞かせてもらった)


「準備ができたらまず日本から侵略していくね、もし対抗するやつがいたら処罰させてもらうわ、では」


少女たちは目の前に小さなブラックホールを出現させた後、煙のように吸い込まれて消えた。これはまずいことになった。僕も一旦ヴァルハラに帰ってオーディンに報告をしなければ。








一話一話短い気がします。



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