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ヴァルハラ×エデン  作者: キース
【第一章】 平凡だった日常がドタバタに!!
3/14

大変!!入学式に遅刻!!

「ほらぁー、起きてよー今日は大事な入学式でしょ?」


俺の部屋のドアを叩きながらそういったのは妹だった。


そうか、今日は入学式か、僕もやっと高校生になるのか。


今日から僕が通う学校は神明学校というところで、かなりエリートな学生達が通ってる学校らしい。


中には飛び級してる人も少なくはない。


おっとゆっくりしてる場合じゃないな、早くしないと間に合わない。


「おはよ〜」


「おはよー、ってか早くしないと遅刻!遅刻!」


時計は朝の7時20分を指していた。学校が始まる時間は8時30分だが、こっから大体電車で1時間くらいかかる。


乗り換えとかはないから楽ではあるが、自分が住んでるところがかなりの田舎で電車は1時間に一本のペースでしかこない。だから、乗り遅れるとかなりの遅刻になってしまう。


俺はテーブルに置いてあるパンを口に入れながら家にでた。


駅からは徒歩10分と少し離れたところにある。周りは田んぼや畑が多く都会より交通量が少ないため信号待ちをする必要がない。


少し寂しい町かもしれないと最初は思ったが今はそうでもない。逆に田舎に慣れたからか都会みたいに人が多いところには行きづらくなった。


「そういえば朝まだ食べてないよね?駅の近くにコンビニあるからそこで弁当買おうか」


「うん、私おにぎりでいいや」



駅に着いた。時間は7時32分とほんの少しオーバーしてる。電車はあと2、3分で来る。俺は急いでコンビニに向かった。



電車が来た。どうやら間に合ったらしい。俺はほっとしポケットからケータイを出しメールがきてないか確認をする。メールはきていない


そういえば俺が通う学校は知り合いがいない、中学の頃の友達は別の学校に行ってしまったし…けど、まあでも妹と一緒だしまた新たな学校生活を始めることができるしそれはそれでいい。


今日は入学式だけだから午前中で終わるけど部活見学とかがあるから帰るのは夕方になってしまう。家にはお母さんとお父さんがいるが仕事が忙しいため帰るのが遅い


そのため家事を担当する人がいつも妹になっている。将来いいお嫁さんになりそうだ。


「そういえばさ、夢見たんだよね。舞台が宇宙で神々と戦ったり、へんな悪魔みたいなやつと戦ったりした夢」


妹は急にそんなことを言ってきた。


「お前にしては珍しい夢を見たな。頭でも打ったのか」


「馬鹿にしてるの?本当に見たんだから…、でもとても夢には見えなかったわね」


宇宙の夢か、そんな夢一度も見たこのないな…大体夢なんて見たいと思ってる夢なんて見れないし。枕の下に見たいものを置けば見たい夢が見れるとかあるけど嘘くさい。


小さいときは、夢っていう世界がある。とかそういうのよく考えていたな。

で、夢の世界に行くには、現実世界で寝ないといけない。ずっと寝てるわけじゃなくいつかは目が覚めてしまうし、それに夢ってのはほんの数分、目が覚めちゃうとなんの夢を見ていたのか忘れちゃうし。


「で、私は自分のこと勇者だってなのってた。で、相手は天使なの、名前はなんていったっけ…よく覚えてないな、最終的にはこっちの軍が負けちゃったけどね」


なんだそれ、よくわからん。でも相手が天使ってことはこっちは悪魔だったってことかな、まあでも夢だしそんな話なんてこの現実世界にはないしね


「もう、お前の話し飽きたから先行くね」


「あ、ちょっと待ってよ」


俺は妹置いて先に学校を向かうことにした。




学校に着くと、もう入学式は始まっていた。少し遅かったかな…


みんな俺たちを待っていたらしく席に着くと同時に校長先生の長い話が始まった。


「えー、…153人の一年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。今日から皆さんは、神明学園の一年生ですね。」


長いな…まあどこの学校でも校長先生の話は長いんだよなあ…


「これから楽しい学校生活を送るための「挨拶」についてお話をします。「おはようございます」「いってきます」「ありがとうございます」など

のあいさつのことです。笑顔にしっかりと大きな声でしましょう。」


校長先生の話が始まって5分、まだ終わる気がしない…

周りを見てみると寝てる人やゲームをしてる人、話が飽きたのか隣の人と喋っている人などがいる。僕はというと校長先生の話を真面目に聞いている。挨拶の話や入学、学校についての話だ。


この学校は俺がまだ中学生の頃にできたらしい。旧校舎と新校舎に分かれている。旧校舎は2年前までは使われていたらしく今では幽霊を見たと言う人が多くいるため現在では使われていない。


新校舎は四階建て、一年の教室は一階、二年の教室は二階、三年の教室は三階、そして四階には音楽室や美術室などがある。


「俺たちは一年だから、一階だな」


妹とは学年が同じだがクラスが違う。


「じゃあ、また後で…」


俺は妹と別れると教室に入り、自分の席に着いた。


「ねね、君今日遅刻して来たひとでしょ?妹らしき人と一緒にパンを口に入れてたし」


いきなり声をかけてきた子のこの名前は瀬川舞花、この学校の生徒会副会長をやっている。しかしひどいなパンを口に入れながら来たのは認めるけど妹らしき人ってなんだよ


「うん、まあ遅刻した理由は俺が寝坊したってことなんだ」


「ふうん、そういえば名前を聞いてなかったわね」


「俺はハヤト、よろしく」


単純な自己紹介…うん俺はいたって普通だし、勉強や運動も苦手ではないし


「ハヤト君か、よろしくね。あ、先生来たからまた後でね」


彼女は席に戻り隣にいる子に声をかけたり、先生のお手伝いなどをしていた。


俺はその行動を何気なく見ていた。


「な〜にずっと彼女のこと見てんだよっ」


俺の肩を掴んできたのは隣の席の西田魁だった。背が高く体はがっちりとしていて、元気の良い奴だった。


「い、いやぁ…偉いなーと思って」


「ほーん、で彼女のことどう思う?なんだってここの学校の生徒会副会長をやってるんだぜ?しかも俺らと同じ学年でだぞ」


まあ確かにすごい、今日入学式でまだ1日も経ってないのに生徒会の副会長をやっている。


「そんでさ、生徒会の会長は、副会長と姉妹らしくてさそんだけの理由で強制的に副会長やらされてるんだぜ?すごいよな!」


「すごいな」


そんだけすごいなら是非とも会長様にも会ってみたいものだ。


「会長っていまどこに?」


「会長はいつも屋上にいるよ、高いところが好きみたいだし」


屋上か、階段を上がっていくのが面倒だけど後でよっていくか



放課後


よし、帰るか…


いや、まてまてなんか忘れてないか


「うーむ」


あ、そうそう屋上に行くんだったな、たしか生徒会会長がいるとか。どんな人なんだろう、怖い人とかだったらやだな


たしかここだっけな、なんだ立ち入り禁止って書いてあんじゃん。あいつ騙したのか、まあ嘘をよくつきそうな顔してるもんな


「屋上に何か用?」


後ろから声をかけられた。振り返ってみると青い髪の毛をした綺麗な女性が片手にジュースをもってそう尋ねられた。


「い、いや実は…」


ここで言うべきなのか、迷う


「ん?」


相手が待っている。ここは真面目に答えよう


「実は少し話をしたいんですが…」


「な〜んだそう言う事か。なら早く言えばいいのに」


それが中々女には言えないんだよ、と心のなかでいいつつもホットする。初対面なのになんか馴れ馴れしい。こういう性格なのだろうか


「で、私になんの話の用があるの?」


「特にないけど、この学校の生徒会会長っていうから…」


「あー、確かに私はここの学校の生徒会会長よ、なにもやってないけどね」


別にそこは自慢げに言わなくていいとツッコミたいところだが


「それで、副会長をしている子なんですが…」


「あの子ね、私の妹はしっかりしてるわよね、会長と副会長の位置を変えて欲しいくらいよ」


そこまでは言ってないが、まあそのくらいしっかりしてるってことだよな


「それだけ?話って」


なんか話しをする立場が逆になってる気がする


「いやー、まあそうです。特に言うことはないんですが」


「あー、わかった!彼氏いるとかそういうあれでしょ〜?」


ぐはっ!そんなこと一度もお、思ってねぇし…確かにそこは気になるけど


「でも、安心して。彼女はまだ彼氏はいないから、結構男からラブレター貰ってるんだけどね、断っちゃってるみたいよ」


まああんなに可愛かったらそりゃ、毎日下駄箱の中はラブレターだらけだろうね。しかしこの人俺の心が見えるとは、怖い怖い


「あ、見てみて!夕日が綺麗」


「あ、ほんとだ!」


屋上から見える夕日は綺麗だ。周りは田んぼが多いから太陽全体を見ることができる。しかし、どこか寂しい気がする。もう2度と会えなくなるような寂しさが…









※投稿スペースは遅めです。

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