終わりでも始まりでもなくまだ続いている
前にもヴァルハラ×エデンという小説を書きました。キースです。途中で断念してしまいましたが今回は最後まで完結させたいと思います。宜しくお願いします。小説を書くペースは結構ゆっくりです。すみません
※誤字や文章ミスなどありましたらコメントで教えてくれると幸いです。まだまだ初心者ですが最後までお付き合いお願いします。
真っ暗で無限に広がる宇宙は今日も静寂に包まれている。
その中で点々と光る星が数え切れないほどある。弱い光を放つ星や、強い光を放つ星、赤い色だったり、青色だったり色鮮やかな色をしていてまるで宝石のようだ。
しかしどこ方もなく寂しい気がする。いつもこんな感じだが皆はそう思わないのだろうか散歩したり、小鳥の囀りを聞いたり、星を眺めたり、世間話とかもしてみたりしたが、段々それも飽きてきた。
「はあ…退屈だな」
強い刺激が欲しい、なんでもいい何か起きないかと思ってテーブルに置いといたコーヒーを飲もうとしたそのときいきなり自室の警報が鳴り出したのだ。
「緊急事態発生!!幹部は至急ヴァルハラ宮殿作戦司令部室に集合を、他は戦闘準備をし待機を!!」
一体どういうことだ?今まで静かだった宮殿は今は騒がしくなっている。何が起ころうとしているんだ?とにかくただ事じゃない、何者かがこっちに向かってくる、急がなくては…
俺は手に持ってたコップをテーブルに置き、魔法防具を装備しいつでも飛び出せる体勢で敵を待っていた。
ーオーディン視点ー
「おっと、危なかったな」
真正面から火の球が飛んできたが俺はそれを華麗に避けた。しかし、当たってもダメージは受けない。この鍛えられた身体は耐熱温度約8000度まで耐えられることができるのだ。この魔法なら普通に耐えられる、普通にね
「フッ…避けるとは流石だな」
今でも殺しにかかってくるような声でそう言った。なんでこんな状況になってるかというと、彼が火の国に宣戦布告をしたからという事だという。
敵の名は火の国の番人をやっているスルト、私の敵対であり倒さなければいけない存在、私の名はオーディンってそれより彼をなんとしてでも倒さなければ…
「お前の命、俺が貰ったぁぁぁ!!」
スルトが杖を突き出し襲いかかってきた。
「うおっ…」
次の瞬間鐘を鳴らしたような鈍い音が聞こえた…
俺はその場に倒れる もうダメだ 殺られた…
「フッ…まだまだのようだな、しかし何故私に宣戦布告するのだ、今まで同盟を組んできたじゃないか、だがまあいい、最後はこういう運命になるんだな」
スルトは彼に杖を向けて、そう答えた。
この戦いでオーディンがスルトに敗れ、神々は負け巨人が勝利を手にした。
エデンの園 時空間厳重管理室
「おい、時を止めろ、もうこの世界は終わりだ」
「ですが…オーディン様はどうしましょう」
彼女は心配になりながらその辺をウロウロしながらそう言った。
「スルト…彼に殺られた…神は負けたのだ」
「そ、そんな…うそでしょ?…」
「いや嘘じゃない、彼が倒れてるのを私は見たのだ。元はといえば彼が火の国ムスペルに宣戦布告をしたのがまずかった、がまあ仕方が無い、もうすぐこの世界も終焉を迎える。早く時間を止めてくれ」
「でも、時間を止めてしまうと…」
「急げ、もう時間はない」
これは仕方がないことだ、でもチャンスはある、この世界の時間を止め過去に戻すということ、でもそれを行うにはいくつか難点がある。まず一つ、この世界の時間を止めたら誰が過去に戻す
のか、それと過去にいったとしてもあの無敵国に勝つことが出来るのかわらない。でも早くしないとこの世界はスルトの物になるだろう。
彼女は仕方なく時空間リセット装置のスイッチを押した。