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おにく1000% ~おい俺の筋肉~  作者: 竹月 力内人
第0章 ダンジョンでマッスル100%
4/13

3.5日目~12日目

ストック無しとか無謀だと今更ながらに気付く。

休みの日をほぼフルに使って4話です。来週の休みにストックできたらいいな。


次の更新は日付変わってからかな。

 今日は5日目。お金は目標額の1000まで貯まったが、防具に費やそうと考えている。今のペースなら再び1000異常を稼ぐ事が出来るからだ。


「ショップオープン」

 

 暗転し、現れた文字欄の中から防具を選ぶ。

 “布類”“皮類”“金属類”“希少類”

 前に好奇心で希少類を見てみたのだが、最低でも0の数が6個からだったので、もう見ないことにしている。

 WEIGHTと金と必要DEFを考えると、皮類が僕が今必要な防具なはずだ。

 “ウルフのジャケット DEF+10 WEIGHT+3 950”

 これが良い。買おう。

 チャリーン

 右下にあった所持金額が485に減った。

 次に“料理”を選択。

 “ハンバーガー100”を選ぶ。

 チャリーン


「ショップクローズ」

 

 黒の部屋に戻ると目の前に小さな箱に入ったビッグ○ックと白い毛皮のジャケットが置いてあった。

 ハンバーガーってそれ? オリジナルかと思ってたのに、まぁ嬉しいけど。

 ジャケットを着てみると誂えたかのようにジャストフィット。

 ちなみにグレーのスウェットと白のロンティーの上に着ているのでファッション的には有り得ない。だが誰も見る人が以内のでかまわない。

 ビッグ○ックを持ってリビングに戻り朝食にした。



「ワープ! 〈バルバレイダンジョン〉!!」


 青から赤への光の移動を経て、ダンジョン到着。

 DEFも+10された事だし、昨夜寝る前に考えた案を実行に移すことにする。

 昨日通った道を出会すスライムを拳で粉砕しつつ最短で進む。1時間後に到着したのは昨日のアラームトラップのある中部屋。

 色々と考えた結果、もっと強いモンスターと戦う前に強くなろう作戦。RPGでいうレベル上げを効率よくやろうと思っただけ。

 今までスライムから受けたダメージを検証した結果、ATKは20、それに比べて僕の今のDEFは22、ダメージは通らない計算だ。

 囲まれようとダメージが通らなければ死ぬことはない。【マッスルハイ】にもならないだろう。たぶん。

 中部屋の奥に行き宝箱の前で深呼吸を何度かした後、思い切って宝箱を開けた。


 ファンファンファンファンファン


 振り向くとそこには多数のスライムが生えてくる。

 とりあえず計画は成功の方向へ進んでいる。トラップが一度っきりでなくて本当によかった。

 まず目の前に出てきたスライムを殴殺する。すぐに隣のスライムも殴殺。そしてもしものために衝撃に備える。

 ドンッと胸の辺りに衝撃。少し痛いかなぁっと思うと、ダメージ1くらった。

 あー、そういうシステムかー。

 頭の中のスイッチが切り替わる。


「ふあっっはっはっはっはっは! 」

 スライムに囲まれているが、今は一番邪魔な物がある。


「こんなもん邪魔じゃぁぁ!」

 着ていた毛皮を破り裂き、その下のシャツも破り裂き、スウェットも破り裂く。


「見よぉ! 俺の筋肉ぅぅぅぅぅ!!」

 しかしスライム達は俺の肉体に攻撃を加えてくる。

 俺の筋肉に触れるんじゃねぇ!


「オラァ!」

 殴る。

 殴られる。殴られる。殴られる。殴られる。


「オラァ!」

 殴る。

 殴られる。殴られる。殴られる。殴られる。


「オラオラオラオラオラオラオラァ!」

 殴り殴られ殴られ殴られ殴られ、殴り殴られ殴られ殴られ、殴る。


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

 殴り殴られ殴られ殴られ、殴り殴られ、殴る。


「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

 殴り殴られ、殴り殴り殴られ、殴り殴り殴り殴られ、殴り殴り殴り殴り殴られ、殴る


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオラァ!」

 最後の一撃じゃぁ!

 そしてスライムはいなくなった。


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 勝利の雄叫びを上げる。

 

 ピロリロリーン

 ピリリルルルーン『アビリティを取得しました』


 音と共にスイッチが切り替わる。

 あーーー。

 どうしてこうなった?

 なぜ破る?

 今日買った950が……。

 ちょっと泣きたくなってきた。

 信仰って消せないのかな?

 【筋肉の誓い】じゃなくて【筋肉の呪い】だよねこれ。

 この先、戦闘毎にパンツ一丁になるのかな。

 本気で泣いて良いですか?



 少し落ち着いてきたら、レベルアップした事とアビリティを取得したのを思い出した。

 とりあえず確認しよう。


「ステータスオープン」


 名前:高田 勝  年齢:21歳  種族:日本人  所持金:385

 LV 7(_10)

 STR  45  AGI  6  DEX  1

 VIT  12  INT  1  MND  1

 FP  10


 HP  784/1300  MP  400/450

 ATK  81  MATK  1 

 DEF  43  MDEF  1

 SPD   1  MSPD  1

 WEIGHT 9


 職業:―

 称号:―

 信仰:【筋肉の誓い】

 アビリティ:【ワープ】【アイアンの拳】【アイアンの肉体】

 アクティブスキル:―

 パッシブスキル:―

 状態:―


 武器:アイアンの拳

 防具:アイアンの肉体 黒のボクサーブリーフ

 他:純銀のピアス 白のスニーカー


 増えてるね。DEFも一杯。

 【アイアンの肉体】説明見なくてもわかるような気がするけど、見とこう。

 “【アイアンの肉体】:素肌でモンスターから攻撃を受け続けると得られる鉄の肉体。肉体が防具扱いとなる。DEF+30“

 予想通りだよ。

 でもDEF高いなぁ。これなら装備なくてもダメージ1で済むだろうな。

 必ずくらうからHPも上げないとまずいか。もしものためにDEFも上げないとだし。

 こうしよう。


 名前:高田 勝  年齢:21歳  種族:日本人  所持金:385

 LV 7(_10)

 STR  45  AGI  6  DEX  1

 VIT  22  INT  1  MND  1

 FP  0


 HP  784/1800  MP  400/450

 ATK  81  MATK  1 

 DEF  55  MDEF  1

 SPD   1  MSPD  1

 WEIGHT 11


 職業:―

 称号:―

 信仰:【筋肉の誓い】

 アビリティ:【ワープ】【アイアンの拳】【アイアンの肉体】

 アクティブスキル:―

 パッシブスキル:―

 状態:―


 武器:アイアンの拳

 防具:アイアンの肉体 黒のボクサーブリーフ

 他:純銀のピアス 白のスニーカー


 こんなところか。筋肉も増量したし、良しとしよう。

 HPは半分以下だけど、くらうダメージは1だろうし、このまま今日はここで頑張りますか。


「ステータスクローズ」


 背後の宝箱の蓋を閉める。

 深呼吸を何度かして、蓋を開ける。


 ………。

 ………。


 サイレンが鳴らない。

 一日一回とか?

 一度外に出ないとだとか?

 いや、きっと10分毎にモンスターが出現するのと一緒で、時間が経たないと駄目なのだろう。

 

 10分後――鳴らない。

 20分後――鳴らない。

 30分後――ファンファンファンファンファン

 

 鳴ったよ! 良かった30分毎なんだな。

 さぁ狩りの始まりだ。


 2時間後――4回転でHPは248減った。レベルは上がらない。

 4時間後――HPは235減った。残りは301。レベルは上がらない。今日はもう帰ることにする。


『スライム238―――――1190  TOTAL1190』

 びっくりした。確かにそれくらい倒してたけど、ウルフのジャケットの代金は取り戻した。

 夕飯は炒飯200と醤油ラーメン150にした。普通に美味かった。

 



 6日目の朝食はサンドイッチ100。

 ショップのアクセサリを適当に見てたら、面白いのを見つけた。

 “4次元ドックダグα アイテムを入れる事のできるドッグタグ スロット10×10 1000”

 これは買いだよね。きっとアクセサリーなら壊す心配はないはず。たぶん。大丈夫だよね僕? いや俺?

 買おう。ついでにお昼用にハンバーガー100も買う。これで残金15。


 買ったドッグタグを身につけ、ビッグ○ックをドッグタグに近づける。

「ビッグ○ック吸入」

 そう言うとビッグ○ックがドッグタグに吸い込まれる用に消えた。

 取り出したい時はビッグ○ック現出と言えば出てくる。10種類、各10個まで入れられるらしい。

 準備も整ったので、昨日とは別のシャツとスウェットの姿でダンジョンに向かう。


 

 中部屋到着後。シャツとスウェットを脱ぎドッグタグに入れ準備完了。

 2時間後――4回転でダメージ241。レベル上がらず。

 3時間半後―3回転終了でダメージ172。レベルが8に上がる。全てVITに注ぎ込んだ。

 4時間後――1回転でダメージ59。1時間の休憩を取ることにする。

 5時間後――ビッグ○ック食べたら飲み物欲しくなった。明日は飲み物持ってこよう。HPとMPが50回復した。

 7時間後――4回転でダメージ249。

 9時間後――4回転でダメージ240。帰ることにする。


『スライム418―――――2090  TOTAL2090』

 一日2000オーバーは美味しい。明日もやろう。

 今日の夕飯はサンマ定食300にした。



 7日目の朝食は牛丼100にして、お昼のために唐揚げ弁当200とミネラルウォーター500ml10×10個をドッグタグに入れダンジョンに出発。

 

 昨日と同じように1時間の昼休憩を挟みスライムを狩り続ける。

 16回目の最後の戦闘終了後にやっとレベルが9になる。再びVITに全てを捧げた。何か不器用になった。DEX上げないと駄目かな。

 お金がいっぱい入ったので、今日はちょっと豪勢に夕飯に500使った。満足した。


 8日目、レベルが上がらず、お金だけ。

 

 9日目、レベル上がらず。


 10日目、レベル上がらず。日付が変わる頃に勝手にお金が1000減った。一杯あるから良いけど。


 11日目、レベル上がらず。


 12日目、3時間ほど狩っていたら念願のレベルアップをした。やっとこさ10だ。


「ステータスオープン」


 名前:高田 勝  年齢:21歳  種族:日本人  所持金:11350

 LV 10(_10)

 STR  45  AGI  6  DEX  1

 VIT  42  INT  1  MND  1

 FP  10


 HP  2808/3100  MP  550/600

 ATK  100  MATK  1 

 DEF  96  MDEF  1

 SPD   1  MSPD  1

 WEIGHT 14


 職業:―

 称号:―

 信仰:【筋肉の誓い】

 アビリティ:【ワープ】【アイアンの拳】【アイアンの肉体】【無形種の天敵】

 アクティブスキル:―

 パッシブスキル:―

 状態:―


 武器:アイアンの拳☆☆☆☆☆

 防具:アイアンの肉体☆☆☆☆☆ 白のボクサーブリーフ

 他:4次元ドックダグ 白のスニーカー

 

 【無形種の天敵】は無形種系のモンスターに対して1.5倍の攻撃力になるアクティブスキルだ。今ではオーバーキルにも程があるが。

 LV10の10が赤くなっている。隣の(_10)からしてもしかしてこれで上限?

 一応目標であった10にもなったので、ポイントを振って帰ることにした。


 名前:高田 勝  年齢:21歳  種族:日本人  所持金:11350

 LV 10(_10)

 STR  45  AGI  7  DEX  7

 VIT  45  INT  1  MND  1

 FP  0


 HP  2808/3250  MP  550/600

 ATK  100  MATK  1 

 DEF  100  MDEF  1

 SPD   1  MSPD  1

 WEIGHT 12


 職業:―

 称号:―

 信仰:【筋肉の誓い】

 アビリティ:【ワープ】【アイアンの拳】【アイアンの肉体】【無形種の天敵】

 アクティブスキル:―

 パッシブスキル:―

 状態:―


 武器:アイアンの拳☆☆☆☆☆

 防具:アイアンの肉体☆☆☆☆☆ 白のボクサーブリーフ

 他:4次元ドックダグ 白のスニーカー



 赤い光の黒の部屋に着き、ワープする。


『スライム171―――――855  TOTAL855』


『日本人の上限レベルに達しました。異種族もしくは日本人☆への転生が可能となります。お選びください』


 声が頭の中に響いた。

 そういうことか。異種族への転生ができるのは面白いかもしれない。きっとエルフだとかドワーフ、レベル上限の高い種族へと転生することも可能なのだろう。

 だが僕は日本人だ。確かに今を楽しんで生活している事は認めよう。憧れだった筋肉も手に入れた。ヘビー級のボクサー以上の筋肉だと言える。だが、まだ元の世界に帰ることを諦めたわけではない。だから僕は選ぶ。日本人を。

 僕は日本人を選ぶ。


『日本人☆が選ばれました。転生へのカウントダウンに入ります。10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…転生を始めます』

 

 身体が溶けていく。溶けていく。溶けていく。

 溶けた身体が光の中を進む。進む。進む。

 白の世界を漂う。漂う。漂う。



 そして僕は目を開ける。新たな肉体を得て。





これで成分20%。


まだまだマッスルチート化は序の口ですよ。

目指すはスーパーサイヤ人第三段階。いわゆるトランクス失敗ver。

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