高校3年、自分が嫌いだ。
自分が嫌いだ。
というか、こんなことを言える資格は私にあるのか?
朝8時に半袖で家を出たのは正解だった。
しかし、朝だから少し気温はおちついているだろうという自分の考えは甘かった
一歩歩くたびに汗を感じる。なんだよこの暑さ。これで4月中旬を名乗っているなら、もっと温暖湿潤気候という言葉の意味を理解してくれよ我が故郷の地よ、とまで思う。
いやいやそもそも、この言葉自体は人間が名付けたもので、現象(?)が先なのだが...
なんて思ってた。
用事を済ませ、14時に塾へ向かう。
電車の中は少しはましである。そう、少しは。結局駅から塾は歩くのだが。
体験授業の3,4講目を終え、理解し、復習して軽く面談して諸々を携帯で親に送りさあ帰ろう
と、自分の格好に気づく。
半袖...?
時刻は20:30である。
いやぁ完全にミスったもう震えながら帰るの確定じゃん終わったなんか体調悪くならないといいなぁそろそろ後輩が入ってくるから倒れられないんd
あれ意外と行けるぞ
いやいや待て待て。
つい2週間くらい前は、下着+ワイシャツ、学校指定の上着で十分、というか少し涼しいかな程度だったはずだ。冬からそろそろ春になるなあそろそろ花粉の季節か憂鬱だなあと思っていたのに。
夜に、
半袖で、
平気に過ごせるって、
何や
確かに私は冬が好きだ。誕生日も冬真っ只中にある。誰も聞いていないっていう意見は無視する。
だから人よりも寒さは平気なのだと自分の中では思っている。
しかし、疲労の溜まっている夜となると話は別だ。そう、疲労が溜まっているせいで色々感じやすいのだ。
数週間前とかはやばかった。夜の中を震えながら帰ったような気はする。
だが、
その夜に、
半袖で、
平気でいられるって、
何や?
これぞ反復法である
ひょっとして春は消えたのか、
それとも時の流れは早いとでも言うのか?
結局震えどころか涼しさも感じずに帰ることとなったのである。
帰宅してご飯を食べる。
そして自分の部屋に戻る。
私って、高校3年生になった...?
時の流れが早い、ということは、正しいようである。
面談をした、といっただろうか。たぶんいった。
その時、自分のやりたいこととか、将来について喋る、ということがあった。いや、今までも何回か機会はあったのだが。
その時の私は、言葉にできなかった。
昔から、自分の考えを言葉にすることが苦手なのである。
小学生の時、というか物心ついたときから、私は話すことが好きだった。
何にでも好奇心をもち、自分の気になること、好きなことについては、言葉が考えるよりも先に出ていたと思う。
中学生のときもそうだった。変わったことといえば、物事に対しての好奇心によるものではなく、人と話すことをしたい、と思ったからだろうか。
ただ、内容は自分のことばっか。典型的な喋りたがり、目立ちたがりである。
高校生の今でも、人と話すことは好きだ。
今思えば、もっと考えて話す癖をつけておけばよかった、と思う。
いろんなことを、脊髄でするようになってしまった、という例えがわかりやすいだろうか。
深く考えず、その場その場をやりきっている、というような感じだ、
いつもいつもフィーリングばっかり。
自分に芯がないのである。たぶんね。
更にたちが悪いのは、自分の記憶力がとても悪いということだ。
数秒前の自分の発言。
さっき起こった出来ごと。
1時間前の授業の内容。
今朝の朝食。
勉強でもなんでも、記憶が続かないのだ。
そうして、そのせいで、痛い目を見る。
その経験や戒めを、忘れないように意識する。
何回も自分の中で唱える。
ところがどっこい、それは3日後には忘れているのだ。
いや、忘れたことすら、忘れているだろう。
本棚に本をしまうどころか、本棚ごとなくなっているような感じだ。
そんな自分が嫌いだ。
どんなことでも、どんどん忘れていってしまう。
人は忘れる生き物だと言われている。そのレベルではない。
本当に、記憶が続かないのだ。
自分に芯がなく、
言語化もうまくいかず、
記憶も続かない。
そんな自分が嫌いだ。
でも、これは、自分の過去の行動や、生き方が原因で起こっていることだ。
0or100ではない。nullなんだ。
だから、そんな事を言う資格なんてないんじゃないか?
とまで思った。
過去は変えられないから、これから頑張るしかない、
という言葉がある。
だが、"今"は"過去"の結果で、複雑に構成されている。
から、私は、これ以上、
自分を嫌いになりたくない。
自分を嫌いになる、そんな自分が嫌い、なのかもしれない。
昔から、どんな人からも、嫌われたくなかった。(厳密に言えば、1人だけ例外はいるのだが、ここで語ることでなはい。)
家族であろうと、友人であろうと、部活仲間であろうと、一回しか会わないであろう、一介の通行人であろうと。
その"どんな人"に、自分も入っているのかもしれない。
そんな事を考えた夜だった。
頑張らないとな。
周りの人からも、
未来の自分からも、嫌われないために。




