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第16賞 マーズからペルドへ

マーズは全身へ沢山の銃弾を浴び亡くなっていた。

ペルドはマーズから亡くなる直前に馬体から霊体離脱していて、その痛々しい姿を上の方から見ていた。

短い間だったが、人(馬?)生で一番、充実した時間だったな。

思い出が走馬灯のようにペルドの頭の中を駆け巡っていた。

雪乃とはもう会えないのか・・・。悲しい感情が次から次へとあふれ出てきたが、しかし、涙は出なかった。

幽体とは、そういうものか。と、思っていたら、マーズに乗り移っていた頃のペルドの記憶アルバムが歪み思い出のページが1枚1枚と剥がれていき始めた。

これから、俺は無垢になり天国へというところへ行ってしまうのか。

そうだとしても、大切の仲間との記憶は残すぞー。残してくれー。神様ぁ~。

『ナ・ガ・ヌ・マ』、『ヨ・シ・ム・ラ』、忘れないぞー。

『ナ・・・?』、『ヨ・・・?』ん???あれ?何のことだっけ?

『ユ・キ・ノ』『ユ・キ・ノ』『ユ・キ・ノ』絶対、絶対、絶対、ユ・キ・ノォー。

絶対あなたのことを忘れないから。必ずぅー。

ペルドの霊体から記憶が薄れ消えていった。


ペルドが記憶以外に残せるのは、何かあるのかぁ?


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