第12賞 再レースの可否は?
さあ、競馬ファン達の飽くなき探求心は、イダテンヤリオルが中夏のエース馬のハオハオメイメイとの決戦をする方向へと興味が向いていた。
以前、催された中夏・日本友好競馬会では、日本人の観客が誰一人も観戦できなかったり、レースの放映権は中夏の国営放送の1社だけの独占で、レースが終わった後に、中継録画されたものだけが、テレビで放映されたが、レースの模様は序盤に日本のエース馬のハヤブサイチバンが最後尾で勝手に躓き倒れた姿が流れた後に、画像が切り替わり中夏のエース馬のハオハオメイメイがゴールし勝っていた姿や、それに熱狂した観客席のみが、映し出されていた。
その時から中夏としてはレースの状況を日本国民へ観せたくなかったため、中夏によるコンピューターグラフィックス(CG)映像を流したのではないかと、日本国内で噂されていた。
日本の殆どの報道関係者(左派媚中夏国の下僕)達でさえも、中夏が日本国民へ抽選でのチケット配布を行わなかった可能性が非常に高く、明らかに中夏が日本の観客や報道人を排除したのではないかと腹を立て、今迄、目をつぶっていた与党野党にいる媚中夏の政治家達までもが世論の怒りを痛烈に感じ、中夏に対しておとなしめの抗議を行った。
その頃、首都喜京のある権民政府弁公庁の執務室で、国家主席の儲併兵が、ソファーにふんぞり返り、物憂げに恍惚し浸っていた。
反日活動は、いいね。失策したら反日、困ったら反日、いつでも反日。
しかし、中夏・日本友好競馬会は良かったな。
我が国の名馬ハオハオメイメイが優勝し、しかも、敵国である日本の駄馬ハヤブサイチバンやダメ騎手の如雲が重傷を負ってくれた。
そのハオハオメイメイの勇姿が画面に映し出され、ハヤブサイチバンの哀れで滑稽な姿を我が国営放送が中夏全土へ放映してくれた。
お陰で国営放送の瞬間視聴率が、なんと、驚異的に60%を超えた。
街を歩いていると、ハオハオメイメイの名前入りのTシャツやぬいぐるみのキーホルダーを持っている人民が後を絶たない光景が、テレビのニュース等で流れていた。
経済面の相乗効果らしきものが出てきたかな?
こんなに美味しいのだったら、また、友好競馬会をやってもいいな。
と思っていたところに、国家安全部長の秦傲蒙至がやって来た。
「儲様、お話ししても宜しいでしょうか。」
「なんだ。」
「実は日本の媚中夏政治家有志より、友好競馬会を再度催したいとの懇請がございました。」
「何故に?」
「日本には、750万人超の競馬ファンがおります。その競馬ファンが友好競馬会で日本が負けたのが相当悔しかったのでしょう。SNS等で、再戦を呼びかけをしたらしく、日本国としても無視できない状況となり、私に日本の政治家有志より依頼がありました。」
「やるとして、必ず勝てるか?」
「日本の馬にイダテンヤリオルと言うちょっと出の駿馬がいるらしいのですが、大丈夫です。レースでイダテンヤリオルに抜かれない方法がありますから。ちょっと小耳を。」
秦傲は儲の前でひそひそ話を始めた。
「宜しいですか。この計画と言うのは、○○○○で○○○○○○○○○○○と、○○○○です。」
「なるほど。それはいい。ふっわっは。は~。」
バカな日本め、また、敗れ去るだけなのに・・・餌食になるイダテンは死ぬのかな。
儲はほくそ笑んでいた。




