007話 初めの盗賊団との戦闘。
この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私が乗る乗合馬車はルディガルの街へ向かって森の間に伸びる街道を走っている最中で盗賊に襲われやすいポイントなので私はサーチ魔法で警戒している。
警戒しながら馬車に揺られていると、暫くして150m先の街道の両脇にサーチ魔法に30の赤い点の反応があり、直ぐにケイナ達に知らせる。
「ケイナ、150m先に反応が3くらい反応があるわ、街道の両脇に二手に分かれて潜んでいるみたい」
「分かったは、チョッと御者さんの所に行って馬車を停める様に言って来るわ」
ケイナはハルカに盗賊の反応があると聞いて、直ぐに席を立って御者さんの所へ向かった。
「あの御者さん、私は冒険者です。この先に盗賊が30人くらい潜んでいるから馬車を停めて貰える。私達3人でが先陣を切って戦いに行くから」
「それは本当か分かった。それじゃ、頼むな無事を祈っているよ」
御者の男はケイナの要請をすんなり応じて馬車を停めた。
「ルミカ、ハルカ、行くわよ」
「うん、お姉ちゃん」
「えっ、行きましょうか」
私が頷き返事をするとケイナが先に後方から馬車を下りて前方の盗賊の居る方へ走り出すとルミカがその追って走り、最後に私が二人の後を追って走っ行くと盗賊の男達も感ずられた察して街道の上に立ちはだかる。
私は魔法の射程圏内に入ったので直ぐにライジングストライクを盗賊の男達に向けて放つと、男達の半分くらいが落雷を受けて倒れる。
「おっ、ハルカ凄い魔法が使えるのだな」
「私も負けてられないわ」
ルミカも弓を引いて矢を放つと風魔法を纏った矢が目にも止まらぬ速さで盗賊の足に命中した。
私とルミカで後方支援する形で、魔法と矢を放つとケイナも盗賊達に斬りかかって行く、盗賊の男達もケイナに負けじと応戦にでるが、私とルミカに手足を魔法と矢で撃たれて動きが封じられていく。
「やばい、このままだと全滅だ。撤収するぞ急げ逃げるぞ」
頭の男がこのままでは全滅すると悟って動ける仲間達に撤収の指示を出す。
盗賊の男達と軽傷の仲間の肩を担いで森の方へと逃げて行き、ケイナは倒れている男達に止めを刺す為に剣で突き刺していく。
私はその光景を見て一瞬気分が悪くなるけど、この世界ではこれが常識なんだと思い込んで何とか精神を保ち、死体を埋める為に街道の脇に大穴を掘って死体をルミカと二人で死体を持って大穴に棄てる。
それを見ていた御者さんも馬車を近くまで進めて、馬車を停めると死体の片つげを手伝ってくれたので直ぐに捨て終わり魔法で大穴を埋めた。
「貴方達のお陰で助かったよ、ありがとうな、これから先も頼むよ」
御者の男は私達3人にお礼を言って、直ぐに御者席に戻る。
私達も乗合馬車に乗って座席にすわると、他の乗客さんから感謝のお礼を頂いて少し照れ臭くなり頭を下げてお礼に応じた。
「しかし、ハルカの魔法は凄いね、最初の落雷の一撃で半分くらい倒してくれたから助かったよ」
ケイナはハルカの最初の魔法の一撃で半数の敵が倒れたので隙ができ、戦いを有利に進める事が出来た事に感謝の気持ちを示す。
「うん、あんな凄い魔法は初めて見たよ、ドカンと雷が盗賊の男達の頭上に落ちるだもん」
ルミカもハルカの魔法の一撃で返って闘志が湧き、戦いに精神的余裕が出来ことで矢の的中率が上がったと感謝する。
「私の魔法が役に立ったなら良かった。でも二人の戦方も見事だったと思いますよ」
「ねぇ、ハルカもダンジョン都市ルティタス公国へ行くんでしょう。私達とパーティー組まない、ハルカとならきっと良いパーティーになると思うだよね」
「私とですか、それは良いけど、ただバディナの街を拠点にしているパーティー・ルフレンの方達に会ってお世話になったお礼を言いに行きたいだけど、それに付き合ってくれるなら良いけど」
私はもう一つの目標であるパーティー・ルフレンの方達と会ってどうしてもお礼が言いたいので、それに付き合ってくれるのならパーティーを組んでもいいと思った。
「そうなの、バディナの街か、そこも割と冒険者が多い街だと聞いているから、そこで暫く滞在して路銀を稼ぐのも良いかもね」
ケイナはバディナの街も冒険者が多く居ると聞いているから、ハルカが会いたいパーティ―の方達にお礼が言えるまで滞在ししても良いと考えた。
「うん、それで良いと思うわ、ハルカがパーティーを組んでくれるのなら、そのくらいは付き合いますよ」
ルミカも有能な魔術師のハルカとパーティーが組めるのなら、ハルカの願いを叶えるくらいくらいの事はする心算でいる。
「そうなの、ならパーティーを組みます。これから宜しくね」
私は気さくで同い年の二人となら上手くやっていけそうな気がしたのでパーティーを組むことにした。
その後の道中は何事もなく乗合馬車は順調に街道を走り、日が沈む前には目的地のルディガルの街に無事に到着した。
「あぁ、お嬢さん達のお陰で助かったよ、これはお礼だ。この宿屋の優待券だよ使ってくれるかい」
御者の男が盗賊から救ったお礼としてハルカ達3人に馬車組合と提携している宿屋の優待券を3枚渡す。
「はい、ありがとう、使わせて貰います」
ハルカが代表で受取り、ケイナとルミカにも優待券を渡す。
私達は明日向かうレルカ村行きの乗合馬車の出発時間を確認してから、優待券の指定する宿屋を探す為に街中の歩道を歩いて向かった。
私はせっかく貰った宿屋の優待券を使う為に指定の宿屋にケイナとルミカと3人で探して、指定の宿屋の看板があったので、その宿屋の中に入って受付に行く。
「あの3人なんですけど部屋はありますか」
私は優待券を受付の女将さんに見せて部屋の空きがあるか尋ねる。
「3名様かい、4人部屋で良いなら空いてますよ」
「はい、1泊食事付でお願いします」
私がケイナ達に視線を向けると頷いたので、4人部屋を取って優待券をケイナとルミカも女将さんに渡した。
私達は3食付きで1泊だけ4人部屋を借りて、一人8千ルディなので私が代金を纏めて2万4千ルディを前金として支払い部屋の鍵を受取った。
私達は2階に上がり205号室の鍵を使ってドアを開けると、2段ベッドが二つ壁際に一つずつ置かれて机と椅子が1組とクロゼットが有るだけの部屋だった。
「うん、標準的な部屋だけど掃除は行き届いているわね」
ケイナが部屋の中を見て周り感想を言ってから、ルミカと二人でクロゼットの中にカバンと武具を仕舞まった。
「あ~、そう言えばケイナ達の実家は宿屋だものね」
私はケイナの部屋の感想を聞いて実家の稼業が宿屋だと思い出し、私と部屋の中を見る視点が違う理由に納得した。
ケイナ達が荷物をクロゼットに仕舞うと、直ぐに部屋から出て鍵を閉めて1階の食堂へ向かって行き、空いているテーブルに座ると直ぐにその晩の定食が配膳された。
配膳された料理は肉煮込みのシチューと黒パン二つとサラダの3点で、私達は黒パンに肉煮込みのシチューを付けて食べると案外美味しかった。
「うん、この肉煮込みのシチューは美味しかも」
ケイナはシチューの味が気に入り、美味しそうに食べる。
「うん、美味しいわね」
ルミカが頷くながら美味しそうに食べる。
「そうね、この料理は初めてかも」
私もこの世界に来てから初めて食べる肉煮込みのシチューの味が気に入り、黒パンに染みらせて食べると美味しかった。
元の世界のビーフシチューに似た感じだけど、濃厚な味ツケで黒パンとお肉を食べる分には美味しいけどスープだけ飲むと味が濃くて私には厳しかった。
私達は晩御飯を食べ終わると直ぐに部屋に戻り、私が部屋着に着替える為にアイテムボックスから部屋着を出した。
「あっ、ハルカってアイテムボックス持ちなんだ。羨ましいけどバックとか持っているの」
ケイナがハルカが空間から部屋着を出すのを見て驚き、羨ましがると同時にハルカに危険が及ぶなと危惧をする。
「えっ、持ってないけど」
私は必要性が無いからバッグ類は買ってなかった。
「アイテムボックス持ちは盗賊もそうだけど、便利なスキルだから悪人に目を付けられると狙われるハメになるから、バッグから出す様に偽造した方が良いわよ」
ケイナがハルカに悪人から狙われる可能性を危惧して忠告する。
「そうなの、それじゃ、対策を考えておくわね」
私はケイナから忠告を受けて、またもや危機管理が出来ていないなと反省をして対策を考えることにした。
「それなら、バディナの街に滞在するから、その時に買えば良いじゃないの」
ルミカがハルカにバディナの街に着いた時間もあるので、そこでバックを買えば良いと提案する。
「そうね、バディナの街に着いたら、その時にパーティーメンバー登録をしましょうか」
ケイナもルミカの提案に乗り、ついでパーティーのメンバー登録をすれば良いとハルカに提案する。
私もケイナ達の提案に同意して、それまでにはマジックバッグを作れるようにしようと思い立ち、私だけでは悪目立ちしそうなのでケイナとルミカにもマジッグバッグを持たせる方向で考えた。
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