006話 ケイナとルミカの姉妹冒険者パーティー
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
乗合馬車の停留場から出発してゆっくりと街の街路を走る乗合馬車に揺られながら後方から王都の街並みを見て、王城が建物の隙間から見えると飯島さんの事を思い出す。
しかし、それでも王城の人達によって行われた聖女召喚の所為で巻き込まれて、この世界に来たてしまった事への怒りはまだ完全には癒えた訳でも無かった。
ただ救いなのはオタクの私が夢にまで見た魔法が使える喜びもあるので、魔法を活かした冒険者業でこの世界を生き抜いていくと、覚悟がある程度出来たのはまさにオタク道精神万歳である。
王都の門に出る時に衛兵による身分確認が行われて、私は衛兵に冒険者証を提示すると隣に座っていた二人の女性も冒険者証を提示していたのが見えた。
「あら、貴女も冒険者だったのね、私はケイナよ貴女の名前を良かったら教えてくれる」
「ケイナさんですか、私はハルカと申します。宜しくね」
「ハルカさんですか、私はルミカよ宜しくね」
「ハルカさんは魔術師なのかしら、手ぶらみたいだけど」
ケイナはハルカが荷物を何も持っていないし、剣も携帯してなかったので魔術師なのか尋ねた。
「えぇ、一応は魔術師ですけど、剣も身を護る程度には扱います」
私はケイナに無難な回答をする。
「そうなんだ。私は魔法剣士で妹のルミカが弓術士なのよね」
ケイナが剣の柄に手を乗せてハルカに教える。
「でも、ハルカが居るのなら盗賊や魔物に襲撃された時に応戦する為の役割分担が出来て助かるわね」
ルミカが不足の事態になった時に応戦する時の役割分担が出来て良いなと感じて話す。
「えっ、そんなに物騒なんですか、馬車の旅って」
私は初めての馬車の旅でこの世界がそんなに物騒なのかと初めて知る。
「えっ、それは常識でしょう、馬車の旅って何時盗賊や魔物に襲撃されるか分からないから冒険者に護衛任務とかの仕事があるじゃないの」
ケイナはハルカが馬車の旅で盗賊や魔物に襲撃されると聞いて驚いた方に逆に驚く。
「でも乗合馬車って護衛の冒険者がついてないわよね、どうしてなの」
私は素朴な疑問として乗合馬車に護衛がつかないのは何故かケイナに尋ねた。
「うん、比較的安全な街道を通っていると言うのが前提だけど、後は運任せみたいな感じね、だから冒険者とか騎士が乗る場合は割引料金なのよね」
ケイナが乗合馬車に護衛者がつかない理由をハルカに教える。
「それじゃ、もし襲撃されたら私達で乗合馬車を護ると言う事になるのね」
「まぁ、そう言う事ね、ただ乗合馬車が襲われる確率は割合と低いわね、魔物の襲撃なんかは極稀だし、盗賊団が乗合馬車を襲う割合も低いのよ理由は稼ぎにあまり為らないからだけど」
「だけど乗合馬車に乗る時に女性は何か被り物をした方が良いわよ、美人さんが乗ってると盗賊が襲って来るから、ハルカもマントのフードで顔は隠した方が良いわよ」
ケイナがハルカが無防備なので注意する。
「あっ、だからケイナ達はフードを被っているのね、分かったは私も被るわね」
私はケイナから指摘されて、直ぐにマントのフードを頭に被る様にした。
私はケイナ達と話し自分が如何にこの世界の常識に疎いのかを思い知らされて、もっと危機管理をしっかりとしないと自分の身が護れないのかと反省する。
その後色々話していると二人は腹違い姉妹だと聞かされて、もう一人1歳下の腹違いの妹がいるらしく宿屋の仕事の手伝いをしているそうです。
親達は宿屋の経営をしているけど若い頃はBランクの冒険者でお父さんとお母さん達3人でパーティーを組んで活動していたそうです。
ケイナのお母さんは魔術師の腕を買われてトラブル対応の担当として冒険者ギルドの職員として採用されて、今では受付業務課の主任をしているとの事です。
この世界では平民の戸籍制度が無く曖昧みたいで、ギルド等に登録するか一緒に住んで納税等を支払っていれば夫婦あるいは家族として認識されるそうです。
私はケイナとルミカと話していてこの世界の常識を色々と知ることが出来て、とても有意義な旅が出来ているなと思い、私の持つ常識とは懸け離れている感があり流石は異世界だなと思った。
この世界では何をするにしても自分で判断し行動したことについては全てが自己責任であり、法で個人が守られる部分がかなり少ないと感じられた。
ケイナ達と話しているうちにお昼を迎えて乗合馬車は街道沿いにある馬車の休憩場に入り、そこでお昼休憩を取ることになった。
私はケイナ達に誘われて乗合馬車から降りて、馬車の近くに敷物をルミカが敷いてくれたので、その敷物の上に三人で座りお弁当を食べる。
「ところでハルカは人を殺める覚悟はあるの、冒険者をしていれば護衛任務に就く事もあるわ、当然盗賊との戦う確率が高くなるけど、正直言って殺し合いよ、躊躇していたら殺されるのよ」
突然ケイナがハルカに人を殺める覚悟があるかを聞いて来た。
「えっ、人を殺める覚悟ですか、正直言ってそんな覚悟はまだ無いかも」
「それなら冒険者を辞めるべきだし旅も止めた方が良いわよ、盗賊に襲われたら戦わなきゃ死ぬか囚われて犯されて性奴隷として売られるかよ、盗賊に対しては切り捨て御免、殺しても罪にならないのよ」
ケイナはハルカに人を殺す覚悟が持てないのなら冒険者も旅もやめる様に強く言いつける。
「お姉ちゃん、この馬車はヤバいかも若い女性客が私達を含めて6人も、この先に盗賊が多く出るポイントがあるわ、狙われるかもしれないわよ」
「そうね、だからハルカに言っているの盗賊に狙われても不思議じゃないわ、ハルカも盗賊と戦う覚悟を持って欲しいの、躊躇ったら殺されるか囚われて犯され性奴隷として売り飛ばされるかよ、だから戦う覚悟を決めて欲しいの」
「うん、私だって自分の身を護れるだけの実力は付けた心算よ、いざとなったら戦うわよ、例え相手が人であってもやってみるわ、ところでケイナさん達は経験があるの」
私はやはり平和ボケが抜け切れていないのかもしれない、でもこの世界で生き抜くと決めた以上はやりぬくと覚悟を決める。
「私もルミカも3度ほど盗賊と戦った経験はあるわよ、盗賊なんて人の皮を被ったゴブリンかオークだと思えば良いのよ、ゴブリンとオークも女が大好きだからね」
「そうよ、ハルカ盗賊なんて人間のする事では無いは殺されても文句なんて言えないし、奴らもそのくらいの覚悟で生業にしているから平気で人を殺したり女を犯すの。どうせ捕まっても死刑だけどね」
「ルミカの言う通りよ、だから盗賊に対しては情け無用、問答無用で殺せば良いのよ、奴らはただの獣だし女の天敵よ」
ケイナは真剣に盗賊に対しての心構えをハルカに語る。
「うん、分かったわ、この先から盗賊の出現ポイントなのよね、ならサーチ魔法で警戒するわね、私も魔法で支援するから最後の止めをケイナにお願いするわ」
私は盗賊との戦う覚悟を決めて襲撃されたら応戦することにした。
昼休憩の間に盗賊に襲撃された場合のフォーメンションを決めて、それから乗合馬車に乗り座席に座ると、暫らくして馬車は出発して森の間に在る街道を走る。
私は森の間の盗賊の出現ポイントを通り抜けるまでサーチ魔法で周辺を警戒し、ケイナとルミカも警戒態勢を執って緊張感を持って馬車が森の間の区間を無事に通り抜けるのを祈るだけであった。
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