003話 創世の女神イグリシアの嘆きとハルカへの期待。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
聖女召喚の際に巻き込まれたハルカの動向を神界の世界から見守っていたのが、ハルカが転移した世界を創造して造り出した創世の女神イグリシアであった。
「まったくあの国はまた簡単に聖女召喚して困った国ね、まぁ、ハルカの方は私の思惑通りになったわね」
創世の女神イグリシアは下界を覗く神器の鏡を見て嘆く。
「そうですね、しかし困りものです。一応ですが巻き込まれたハルカには主の指示通りに私の加護を与えましたが良いのですか」
眷属神である創造の天使イルハも主に同意する。
「うん、良いのよ、これで暫くは楽しめそうじゃない、私が創造した世界でハルカが何をやらかしてくれるか善とでるか凶とでるか見物だわ」
「いやいや、凶と出たら加護を与えた私の責任になりますから、それだけは回避させて頂きますよ」
「うふふ、そうならないようにハルカをちゃんと導いて上げてね、無暗に殺処分したりは禁止よ、イルハは分かってるわよね」
「アハハ、また下界に人間として放り出すのですか、それだけは勘弁してください。あの私の分身をハルカに付けても良いですか」
イルハは一度加護を与えた者を安易に死に導いてしまい下界に送り込まれた経験がある。
イルハは下界へ絶世の美女としてイルハの記憶を持ったまま生を受け、成人してから自然と男を虜にしてしまい男達に追い回され、挙句の果てには魔の森へ逃げ込み過酷な引籠り生活を寿命が尽きるまで強いられた経験を持つ。
その時に主から生を全うするまで処女を護り清い身体を守り抜かなければ神界へ戻れず、下界でイルハの記憶を持ったまま輪廻転生を永遠に繰り返す罰を受けいた。
「う~ん、まぁ、良いでしょう、今回は特別に許すわ、問題はもう一人の聖女の方ね、一応は聖女としての最低限の能力は抑えたけど・・・・頭が痛いわね」
創世の女神イグリシアは聖女として召喚された玲菜の性質上、男好きの上に魅了の固有スキルを保持していた為に聖女の力を抑制する必要があった。
魅了のスキルは世界を混乱に招く恐れのある悪しきスキルとされ、この世界では廃棄されたスキルではあるが、異世界から来た者に持ち込まれた固有スキルの場合は例え神でも排除できない神の掟がある。
「まぁ、そちらは放置で好いのでは召喚した国の責任です。自業自得でしょう」
創造の天使イルハは自分の加護を与えたハルカが気になって仕方がなく、どうやって監視もとい関わり導いていくか思案する。
女神の事情など知る由もないハルカは翌朝を迎えて、女将さんの善意で昨夜から部屋代を後払いで泊めて貰い、朝食とお弁当を頂いてから冒険者パーティー・ルフレンの3人と冒険者ギルドへ出掛けた。
ハルカの服装が変わっているでカレンからロブを借りて纏い制服を隠して宿屋から出掛けて、改めて王都の街並みを見ながら冒険者ギルドへ向かった。
冒険者ギルドの着いてすぐにルフレンのメンバー達と一緒に空いている受付カウンターへ並んで順番を待ち、ハルカはフロアを眺めて隣接する酒場を見て思わず異世界物のアニメや漫画で描かれているのと同じだと感動する。
私は好奇心いっぱいで見る物すべてが新鮮に感じてフロアにいる中には獣人の人達が居て、特に猫人族の女性の冒険者が可愛らしい表情で尻尾がゆらゆらと揺れているのを見て可愛いいと感動してるうちに順番が来た。
「次の方、どうぞ」
「ハルカ順番が来たわよ」
セイラがキョロキョロしているハルカに順番が来たと伝える。
「あっ、はい、すいません冒険者登録をしたいのですが」
私はセイラさんに言われて慌てて受付嬢の所に行き用件を伝える。
「冒険者登録ですね、ではこちらの冒険者登録申請書に必要事項をご記入ください」
受付嬢がハルカに冒険者登録申請書を渡す。
「ハルカは字が書けるのか」
セイラがハルカに確認する。
「え~と、多分読めるので書けると思います」
私はスキルの中に言語自動翻訳と文字自動変換とあったので試しに書いてみようと思った。
多分文字が日本語に自動翻訳されているので、書くのも自動変換されると思い試しに日本語で書いて見ると自動変換されている様でセイラさんに確認したら大丈夫だと言われて自信を持った。
「あの、すいません住所は書かなくても良いですかね」
私は住所不定なので受付嬢に確認する。
「はい、住まいが決まってなければ書かなくて大丈夫ですよ」
受付嬢は笑顔でハルカに教える。
「それじゃ、これでお願いします」
私は記入できる所は書けたので受付嬢に提出をした。
「はい、それではこれで登録させて貰います」
受付嬢は直ぐに冒険者証の発行処理をする。
「それではこの尖った所に指先を置いて下さいね、少しチクとしますが少量の血液から冒険者証に魔力登録を致しますので、お願いします」
受付嬢は冒険者証を作ると冒険者証の魔力登録をする為の魔道具を後方の棚のから取り出して、ハルカの前に置き魔道具の下に冒険者証のカードを差し込む。
「はい、分かりました」
私は針の様に尖った先に人差し指を軽く置くとチクと感じた。
針の先から血が透明な容器の中にある液体に一滴落ちるとピカと一瞬光が放つと直ぐにカードも光って魔力登録がが終った。
「はい、これで冒険者証が出来ましたので、無くさないようにお願いしますね、手数料は1万ルティ頂きます」
「あっ、私の口座から支払いをお願いする」
ミランがEランクの白い冒険者証を受付嬢に預ける。
「はい、分かりました・・・はい、ありがとう御座います。冒険者証と支払明細をお返しします。こちらが冒険者のルルブックです。暇な時でもお読みください」
受付嬢はカウンター前に並んで立つミランに冒険者証と支払明細を渡し、ハルカにルルブックを渡した。
「ミランさん、ありがとう御座います」
私は冒険者証とルルブックをアイテムボックスに収納し、ミランさんに手数料の支払いしてくれた事へのお礼を言った。
「さぁ、東の森へ行こうか」
セイラはハルカの冒険者登録も終わったので東の森へ行く。
私はパーティー・ルフランの3人で冒険者ギルドへ出ると、東の森へ行くために東門へ向けて歩いて向かい、東門のを出る際に冒険者証を見せて門を通り森へ向かう。
私は森へ向かって歩いてる時に、魔物の戦う時にどんな魔法が良いか考えていると電撃で一撃で倒せるの魔法をが良いかなと思い浮かべていると、【電撃ショットが行使が出来るようになりました】と頭の中にでメッセージが出た。
東門から徒歩10程で東の森の中へ入り、先ずは常時依頼の薬草のグルリ草の薬草採取から始めると、合間に一角ラビットの討伐をパーティー・ルフランの3人と行った。
「これがグルリ草か、回復薬の材料なるのね」
私は鑑定魔法で鑑定しながら薬草を根元から綺麗に採取してアイテムボックスに収納して行く。
「ハルカ、危ない後から一角ラビットよ」
カレンがハルカの後方から一角ラビットが襲い掛かってくるのを知らせる。
「えっ、あっ、サンダーショット」
私はカレンさんから言われて直ぐに後を見ると一角ラビットが私を目掛けて突進してきた。
私は夢中で電撃ショットを右手の掌から放ち、電撃を一角ラビットに浴びせて仕留めてアイテムボックスに自動収納した。
「ふぅ、危なかった。ありがとう、カレンさん助かりました」
私は直ぐに危険を知らせてくれたカレンさんにお礼を言う。
「うん、ハルカ採取ばかりに気を取られると何時魔物に襲われるか分からないから周辺にも気を配る様にしないと危ないわよ」
カレンが真剣な表情でハルカに注意をする。
「はい、分かりました。気を付けます」
私はこの森には魔物が居るんだという事を失念していたので、カレンさんからの注意された事をしっかり肝に銘じて、周辺を警戒しながら薬草採取を続けた。
その日の私の成果はグリル草を10本7束と一角ラビット5匹とブレンウルフを4体ほど討伐して、冒険者ギルドで買取って貰って13万3千2百ルティの収入を得る事が出来た。
「私達は明日の朝から護衛の任務で王都を出るけど、ハルカはやっていけそうかな」
ミラン宿屋に帰る時にハルカに尋ねる。
「はい、何んとかやって行けそうです。色々と教えて頂き、ありがとう御座います」
私はパーティー・ルフランの3人に今回の東の森での経験で何とか冒険者としての第1歩を踏み出すことが出来たので感謝の気持ちを込めてお礼を言った。
「うん、そうか、なら良いだけど頑張ってね。また縁が合ったら一緒にやろうね」
セイラがハルカにエールを贈る。
「そうね、ハルカ、頑張るだよ」
カレンもハルカを見て激励する。
それから宿屋に戻ると女将さんに宿賃を昨晩と今晩の分の宿賃を1万8千8百ルティを精算してパーティー・ルフランさん達と一緒に晩御飯を食べながら冒険者に関してアドバイスを色々と受ける。
流石にこれ以上ルフランの方達に甘えて迷惑をかける訳にも行かないし、明日からは一人で東の森へ行き、稼いで少しずつでも冒険者に必要な装備品などを揃えて行きたいと考えていた。
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