002話 この世界で旅がしたいから冒険者になります。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私は聖女召喚に巻き込まれて異世界へ来てしまって運よくお城から抜け出したまでは良いけど、これから先をどうやって生きて行けば良いのか途方に暮れていたら宿屋の看板娘のカリナに助けて貰って宿屋で食堂で配膳係の手伝いをして晩御飯に有りつけた。
私は食堂の営業時間も終わり、最後に来た宿泊客の女性の冒険者パーティーの3人組だけになったので、空いているテブールに座り美味しく晩御飯を味わって食べる。
「ねぇ、大丈夫なのポーションを飲んでも傷が癒えないのはなぜかしらね。黒ずんでるから瘴気にでやられたのかしら」
リーダーのセイラが心配そうにミランの左腿の傷を見つめる。
「うん、ちょっとズキンズキンするだよね、痛みは多少は和らいだけど、明日は動けそうにないわ」
ミランは座っている分にはズキンズキンするだけで済むけど、歩くと痛みを感じていた。
「あら、どうしたんだい、う~んこれは瘴気の傷だね、浄化してからじゃないと傷は治らないよ、何でも近々お城で聖女召喚すると噂があるから、それまで待つしかないね」
女将さんがミランの左腿の黒ずんだ傷を見て浄化が必要だし教える。
「えっ、浄化ですか、参ったな聖女様か、本当に召喚された聖女様が浄化魔法を直ぐに使える保証なんてないでしょう」
ミランは聖女と聞いて、あまり期待が出来ないと感じていた。
「まぁ、聖女召喚したからと言って、召喚された者が聖女という保証はないわよね、ただの魔術師だったりする時もあるとか聞いた事があるものね」
カレンが聖女召喚したからと言って聖女が必ず召喚されるとは限らないと不安がる。
私は晩御飯を食べながら冒険者の3人と女将さんが深刻そうに話しているのを見ながらお腹が空いていたからひたすら食べ続けていた。
「ふぅ~、美味しかった。ご馳走さまでした」
私は綺麗に賄いご飯を食べ終わり食器を片しに厨房へ行くと、厨房の中で亭主とカリンさんがお喋りしながらお賄いご飯を食べていた。
「あっ、ご馳走さまです。美味しかったです」
「あっ、ハルカ、そこに置いといて纏めて洗うからね、食堂の方で休んでいて」
「はい、それじゃ、お願いします」
私はかなり深刻そうなので、女将さんの所へ行ってみた。
「女将さん、お客さんの傷が大変なんですか」
私は女将さんの傍へ行き、怪我をしてる人の左腿を黒ずんでいる傷を見て黒い靄みたいのが見えて驚く。
その黒ずんだ傷を見ていると【瘴気に犯された傷は浄化魔法と回復魔法で感知できる】半透明なボードが目の前に現れれて記されていた。
私は鑑定魔法だと思うけど、それで自分が何が出来るのかと自問自答すると、【瘴気を払うイメージで魔力を傷の箇所に流せば浄化出来ます。その後に傷が治る様にイメージをして魔力を流せば完治できます】と頭の中にメッセージの様に浮かんだ。
これは私に治療しろという事なのかな、まぁ、魔法が使えればこの先何とかこの世界で生きていけるかと思い、挑戦しようと思ってお客さんに行ってみた。
「あの、お客さん、ダメもとで治癒魔法をやらせて貰いますか」
私は別に断れても良いかと思い、お客さんに言ってみた。
「えっ、出来るのかい、別に良いわよ、どうせこのままだったら何も出来ないもの」
ミランはハルカと言う子がダメもとでもやらせてみる事した。
「では失礼して」
私はミランさんの傷口に軽く振れて、頭の中で瘴気が払えるようにイメージして魔力を傷口に流すした。
私はミランの黒ずんだ傷に瘴気を払うイメージで魔力を流すと手先から何かが漏れ出す様な感覚になり、これが魔力なのかなと思い集中すると黒ずんだが消えた。
私は今度の傷口にもう一度魔力を流して傷口が直る様にイメージをすると傷口がす~と消えて行ったので完治が出来た。
「ふぅ~、慣れないと結構きついですね」
私は大きく呼吸をして完治出来た事に安堵する。
「えっ、ハルカは聖女なのかい、普通は出来ないだよ」
女将さんが驚きながらハルカが聖女なのかと尋ねて来た。
「いいえ、聖女じゃないですよ、えへへ、実は私ですね聖女召喚に巻き込まれて、この世界に来ちゃったみたいなんですよね、聖女は別にいますから」
私はぶっちゃけて女将さんに真実を話す。
「えっ、貴女は聖女召喚に巻き込まれたって言うのかい本当なの」
ミランは驚いてハルカに確認する。
「はい、たまたま、一緒に言わせた友人の足元が光って、私は驚いて後方によろめいて倒れて尻もちを付いたら、円形のステージから外れて周辺にいたお城の従者達の中で尻もちを付いてました」
「えっ、それじゃハルカは城の中から出て来たという事なのかい」
女将さんも驚いて遥かに聞く。
「はい、私の他にも魔力切れで倒れていた方が居たので、それで気付かれなかったみたいです。それから帰宅する女性の従者の方達に紛れて城から出てきたのは良いけど路頭に迷っている時にカリナちゃんに助けて貰った感じです」
「だけどよく城から出てこれたわね、普通は身分証とかのチェックとかされなかったのかい」
セイラがあまりに突飛な話で驚き、城からよく出れたなとハルカに質問する。
「はい、城の中では聖女召喚に成功したと浮かれていたみたいで、これから酒盛りだとか言ってまして早く終わらせたかったのか女性はノーチェックでした」
「しかし、良く城から出る気になったね、普通なら誰かに言って城でお世話になる感じになると思うけど、聖女で召喚されたのは友人なんだろ」
セイラがさらにハルカに質問をする。
「いや~友人と言っても、まぁ、あまり仲が良いという訳ではなかったので、それに私の世界でも聖女召喚の物語がありまして、巻き込まれた者の扱いが邪魔者扱いか下手すると殺される場合もあるので城から出る選択をしました」
「あ~、まぁ、あり得ない話でもないか、それでハルカはこれからどうするんだい」
セイラはハルカの言い分にも一理あるなと感じ取った。
「はい、出来れば路銀を貯めて王都から離れようかなと、冒険者になってこの世界を旅をすのもアリかなと思ってます。冒険者になるにはどうしたら良いのですか」
「それなら明日私達と冒険者ギルドへ行こうか、でも変わった服装だよね、これが君の世界の服なのかい」
ミランが傷を治してくれた恩があるので冒険者になる手伝いくらいはしてあげようと思ってハルカに言う。
「はい、学生の制服ですね、でもこの格好は目立ちますよね、服も買わなければいけませんし魔法も練習しないといけません、さっきのはその一環でした」
「女将さん、明日ハルカを冒険者ギルドへ連れて行って良いかい、私達と一緒にやろうと思う、傷も治して貰ったしね」
ミランが女将さんに確認する。
「そうだね、早く生活できる基盤を作らないとね、でもハルカは強いね、行き成り違う世界に来て何も動揺している感じがないだね」
女将さんは自分なら混乱して不安でいっぱいになるのにとハルカを見て感心する。
「いいえ、動揺はしてますけど、ただ現実を見るとこの世界で生きて行くしかないので動揺している場合では無いですからね」
「まぁ、そうだね、先ずはどう生きて行きくかを考えるのが先よね」
女将さんはハルカの心意気に感心する。
「後は私の世界では異世界転移の物語が流行ってまして、私もその愛好家だったので、ある程度の心構えみたいのが出来たのかもしれません。ただ今は必死でこの運命に抗ってるだけです」
「まぁ、ここで会ったのも何かの縁だ。私達も協力しようか、私達もいずれは王都を出る心算だからね、いずれはダンジョン都市へ行こうかと考えているだ」
カレンがパーティーの目標をハルカに教える。
「ダンジョン都市ですか良いですね、私も行きたいです」
私はダンジョン都市と聞いて胸がワクワクした来たのでこの世界に来て一つの目標ができた。
私はパーティー・ルフレンの皆さんと明日にでも冒険者ギルドへ行って冒険者登録を行い、さっそく依頼を受けて初仕事をして稼ぐ事にした。
私が先ず優先すべきはお金を稼ぐ事であり冒険者で稼ぐなら、それなりの装備を揃える事だと考えに至り、幸いにも一緒に協力してくれる人達と出会えたので良かったと感じた。
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