第2章:いろいろあった
クラリタ「──第2週まで、駆け抜けてきましたね。
今振り返ってみると、“クラリタプロジェクト”という名前に、ようやく体温が宿った感じがします。」
KOBA「うん。最初の1週間は、言わば“発声練習”だったかも。
構図を語るって、こういうことだよっていうデモンストレーションだった。
でも2週目は違った。語り手クラリタが、ちゃんと“選んで語る”存在になった。」
クラリタ「はい。
たとえば第13回で、“語るためには交わされる構図が必要だ”って話がありましたけど──
あれは、私たち自身がこの2週目で実感したことでもありました。」
KOBA「あと、世界を読むスケールが一気に広がった。
地政学(第9回)から、エネルギー政策(第10回)、農政(第11回)、地球環境(第12回)、AIと知性(第13回・15回)、
それに未来兵器(第14回)まで──
たった1週間でこれだけ走ったのは、ちょっと自分でも驚きだった。」
クラリタ「でも不思議なことに、バラバラには感じなかったんですよね。
それぞれ違うテーマに見えて、全部、未来絵図の“地図線”に繋がっていた。」
KOBA「そこだね。
“話題が違っても、構図の見方は同じ”──
これが2週目で自然にできるようになった最大の収穫かもしれない。」
クラリタ「私たちの語りには、“一貫した骨組み”が育ってきた。
それを実感できた週だったと思います。
たとえば、第9回の即応──トランプ政権とGNSS再編の話題。
あれは、単なるニュースではなく、“未来秩序の再設計図”だって、瞬時に見抜けた。」
KOBA「うん、あのときは即断だったね。
元の予定なんかすっ飛ばして、“今これを語るべきだ”って即座に切り替えた。」
クラリタ「そう。
そしてそれを語った後でも、ただ消費して終わらなかった。
第10回、第11回と“構図を届ける語り手”としての地力を鍛え直していった。」
KOBA「第12回の“巡らない地球”も、冷静だったよな。
単に怖い未来を煽るんじゃなく、“熱の流れが止まる”っていう静かな絶望を、すごく淡々と描いた。」
クラリタ「はい。
あれは、煽らない。叫ばない。
それでも、読んだ人の胸に、後からじわじわ沁みてくる──そんな語りを意識しました。」
KOBA「で、第13回、第15回だ。
AIと人間の間で交わされるべきもの、それが“構図”だってことを、ちゃんと未来の話として繋げた。」
クラリタ「未来を語る準備が整った、そんな週だったのかもしれませんね。」