目覚め
あの日、世界が終ろうとしていた日...
家族も殺されて何もかも諦めた日
そして...空が割れた日
あの人が落ちてきた日
化け物に殺されそうだった日
そして僕があの人に憧れた日
「お兄さんはどうして英雄なの?」
「だってかっこいいだろ?」
それが、この物語の始まりだった。
チリリリリリリリリリ!!
「・・・あれ、もう朝か」
またあの夢か・・・
ピッ!
今日学校あるから早く起きないと・・・
「あれ、今何時だっけ?」
時計どこいったんだろ
ガタッ
「えっと?・・・7時50分!?!?」
やべぇ!!マジで遅刻する!!!
すぐに飛び出て支度した、まずは風呂入って、飯食って・・・そんな暇ねぇ!!!学校までの距離は約10キロ!加速スキルを多重発動させ全速力で加速する!!そしたらたぶん間に合う・・・はず!!・・・はずだ!!!そうと分かれば早速出発、よーいドンッ!!!
無理だった
「おいおい、また遅刻かルーク・ワット?」
「チッ、先生すんません...」
クスクスと教室中から笑い声が聞こえる・・・お前ら後で覚えとけよ?ぜってぇ実技でぶっ飛ばすからな?
「お前、あと数回遅刻したら留年だぞ?気を付けろよ?」
いつの間にかそんな遅刻してたらしい、自分的には三桁いってないくらいだったんだけどなぁ?
「ルーク君また遅刻したの~?」
こいつはアンドレ・リーム、同じクラスで一番仲のいい友達だ。ちなみに地味に性格が悪いから遅刻を後でこすってくるぞ!許せんなぁ・・・
「いや~ちょっと寝坊しただけなんだよぉ~」
「・・・君のその言い訳100回くらいきいたんだけど」
・・・し~らね
「おっ?ルークさんよぉ、何回遅刻すれば済むんだぁ~?」
このムカつくあほ面はフリッツ・ダグラス。俺より弱い、つまり雑魚なのだ。何かと俺に突っかかってくる。何度も言うが雑魚だ。
「・・・お前、今心の中で俺のこと雑魚って呼んでただろ」
「・・・・・・・・シラネッ」
「おい!顔見て言えよ!ぶっ飛ばすぞ!!」
ガタッ!
「んだてめぇやんのかぁ!!」
実技の前にこいつで肩慣らししてやるよ・・・にしても嫌な予感がするぜ・・・
「・・・お前ら」
「「(!!!!)」」
二人同時にビクッと体を震わせた後目線を上げると・・・なんとそこにはキレかけの先生が!?
な~にぃ!やっちまったなぁ!!・・・さてと逃げる準b
「『血濡れの沼』」
ドプッっと足が沈んだ感覚があった、これは・・詰みか?・・・・・いやまだいける!!全力を振り絞れ!行くぞ!『片翼一蹴・・・
「そんだけ力が有り余ってるならちょっと力入れても大丈夫だな?」
「・・・ルーク、諦めよう」
「何諦めてんだ!!まだ俺たちならまだ舞える!!」
・・・ちょ!!先生!暴力はいけないと思います!!待って!やめて!!スキル詰め込んで拳構えないで!助けて!ちょっ待って怖い!!しn
「ふんぬっ!!!」
・・・・・・知らない天井だ・・・全然知ってる天井だしなんなら週5くらいのペースで通っているけど
「お、起きたかのう・・」
「チッ、頭いてぇ・・あのクソ野郎少しは手加減しろよな」
「・・・元はといえばお前が悪いんだからな?」
「あ?なんだと雑魚!もう一回やってみるか!?」
相変わらずムカつく雑魚だ。反吐が出るぜ、ここでぶっ飛ばしてさっきのイライラを止めるとでもするか
「・・・保健室では静かにね?『音無き空間』」
・・・忘れてた、このばあさん校長クラスに強いんだった。
「スゥーーーみませんでした!」
ここはダッシュでに限るぜ!
「『片翼一蹴』!」
「お前ぇ!ズリィぞ!!」
何を言っているのやら・・・あいつは移動系スキルがあんまねぇからなぁ?煽り放題だなぁ????
「そんな鈍足だから雑魚なんだよ!ば~か!!!」
「ぶっ殺す!!!!!!」
しかし悲しきかな、雑魚の声が聞こえるばかりで別に何かが起こるわけでもないのに(笑)・・・と思ってたんだけどなぁ・・・
「反省の色なしか・・・」
「はっ!先生だとぉ!」
完全にしくじった!クソッ!・・・いやでもこの速度なら逃げ切れるんじゃないか?
そんな考えがよぎっていたが、甘い考えだったのに気づかされるのに約1秒
「『転移』」
「まずっ・・・
「おらぁ、実技の授業始めるぞ」
「「・・・へい」」
「返事は、「はい」な?」
「「はい・・」」
チッ、こんなとこで恥をかかされるとは予想外だぜ・・・だが次は必ずこのクソ教師に恥をかかせてy
「『血抜き』」
「待って許してそれだけはやめて」
あれだけは食らいたくねえ・・・体の血液が抜かれていく感覚はマジで死を覚悟するからな・・・
「じゃあいつも通り二人一組で模擬戦な」
「ルーク君、やっと戻ってきたのかい?」
「るせっ、さっさとやるぞ」
「まてっ!今日はこの俺とやりやがれ!」
うるせえなぁ・・・どうせ勝てねえのになんで勝負を挑んでくんだよ・・・
「はあ~~~~」
「溜息なんかついて・・・まさかこの俺に勝てないとでも思ったのかな?ハッハッハッ・・・」
ぶわっ!!!
「ヒッ!!」
「誰が誰に勝てないって?」
こいつはここで殺してやるよ、なんならさらし首にでもしてやろうか???
「おいルーク、あんまグラウンド壊すなよ~」
「保証はできねえなぁ~」
久々に『獣化』と『狂戦士』でも使うかね
「いやここはシンプルな殺りあいでいこう」
「シ、シンプルな殺りあい?・・・まさかスキル、武器なんでもありのあれか?大丈夫なのか?」
「俺は今それくらいイライラしてんだよ、てめぇのせいだからな?」
さてと久々に相棒を使うか・・・
「『流水槍』」
「うわ、ガチで出すのかよ・・・」
「お前も自分の武器を出しな」
「やるしかねえかぁ『雷光斧』!」
いかつい武器が出てきたな・・見ただけじゃぱっと能力がわからねえ・・・しかし受けるのもよくなさそうだ。出し惜しみなしで行くか!!
「唸れ『流水槍』!!」
「なぁっ!!!」
間一髪で避けたか!運のいいやつめ、そう、何を隠そうこの武器は自由に変形させることができる!
「まだまだ行くぞ!!『龍の型』!!」
名前の通りだ、武器をまるで本物の龍のように変形させる!!こんなにかっこいい武器はなかなかなえぜ!!わざわざ伝説の鍛冶師に頼んだかいがあったってもんだぜ!
「待て待て待て!!!!さすがにきちいぞこれ!!」
「降参するなら終わらせてやるぞ?」
「ほざけ!!こっちもみせてやる」
ぜひ見てみたいな!ただの劣化版を!!!
「お前今、絶対ロクな事考えてないだろ!『雷鳴到来』!」
!!!いいねぇぞくぞくしてきた!戦いはこうでなくっちゃ!!!!
眠いから続きは後に回します