表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/33

女の子の分析力

◇◇◇玲奈がゆく◇◇◇


「玲奈ちゃんて、どんな男の子が好みなの?」


「好みは特にないけど、やっぱり気が合う人じゃない。

えー!みんなは、どうなの?」


「やっぱりイケメンだよね」


「性格悪くても?」


「イケメンって、性格も良いよね。

だって、自分に自信もあるし余裕があるから、周りにも優しくできるのよ。

きっと、そういうものよ」


玲奈は、お友達の分析力に驚いた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その後4人は、お姉さんの部屋に閉じこもり、キャーキャーお喋りしている。

そして、


「カラオケでも行く?」


と言って、4人で出かけていった。


 次の日もその次の日も、お姉さんのバイトの後、その3人の誰かが遊びに来て、キャーキャー大騒ぎしている。

時々、知らない女の子や男の子の声も聞こえてきた。

金髪の女の子が来ていたこともある。


お姉さんは、お友達も多い。

交友関係の幅も広いみたい。


その後わかったことは、

まつ毛バサバサの女の子は、ユウカさん。

可愛い声の男の子は、ツムギとかツムとか呼ばれている。

もうひとりの背の高い男の子は、ソウタくん。



盗み聞きしているみたいで嫌だけど。

だって、声が聞こえてくるんだもの。

会話は聞かないようにはしているんだけど。



 ある日、お姉さんのバイトが終わって、珍しくひとりで帰ってきた。

しばらくすると一度出かけて、男の子を連れて帰ってきたみたいだ。

いつもと違う声が聞こえてくる。


今日は静かだ。

声をひそめて話している。

いつもと雰囲気が違う。

彼氏なのかな?


 ついつい隣の部屋が気になってしまう。

私は、自分に集中する。


今日は、誰にも内緒にしているウェブ小説を書いた。

美しくて、強くて、優しくて、モテモテのJKの物語だ。

私の理想像をただただ書いているだけなので、読んでくれている人はいるのかしら。



お姉さんは、私のヒロインに似ていないこともない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ