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俺の召喚体(いもうと)たちが優秀(やり)すぎる!  作者: かみきほりと
幕間挿話 その二

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123/283

123 兄さんたちが出会ってきた人たち

 サンディーから兄妹たちのことを聞き終え、くつろいでいると、幽霊が来客を告げた。

 こんな朝に誰だろうと思ったら、マリーさんだった。


「ごきげんよう、ミア」

「いらっしゃいませ、マリーさん。どうぞ中へお入りください。今日はサンディーが来てくれてますよ」

「寂しくないかと心配していたのだけれど、大丈夫そうですわね」

「ええ、おかげさまで。とても助かっています」


 みんながいるダイニングキッチンへ案内する。

 元々はひと部屋丸々キッチンだったのだが、大勢の人を招いてパーティーなどをする予定はないので、調理器具を最新の設備に変えたついでにダイニングキッチンに改装した。


 ボクが何を言うまでもなく、サンディーは、すでに湯を沸かし始めていた。


「マリーさん、いらっしゃいませ。紅茶でいいですか?」

「はい。お願いしますわ」


 椅子の補助をし、自分の席に戻る。


「サンディー、魔導コンロの調子は良いですか?」

「はい。すごく使いやすくて、向こうにも欲しいぐらいです」

「であれば、紹介いたしますわよ? 今のハルキでしたら、無理なく購入できますわよね?」

「そうなんですけど、あの村に、いきなりこれを持ち込んだら、大騒ぎになりますから。お兄ちゃんからも、あんまり裕福だと思われないようにしたほうがいいって、言われてます」

「ハルキらしいですけれど、便利なものを紹介して普及させるのも、領主の役目ではなくて? それとも、メイプルに何か考えがあるのかしら」


 どうやらマリーさんは、導入した設備に不具合が無いかを、わざわざ確認しに来てくれたようだ。

 手土産の焼き菓子は、メイドさんが作ってくれたものだろう。


 知りたい欲求が高まっているのか、唐突に、サクヤがお願いをする。


「マリーさんのお話しも、聞かせてもらってもいいかしら」

「も? サクヤには、どのようなお話が良いかしら……」


 サンディーが、今までのことを説明する。

 サクヤが、みんなのことを知りたがっているということを……


「であれば、ハルキが王都で関わった方々について、少しお話し致しますわ」


 所々でサンディーが補足を交えながら、マリーさんのお話しが続いた……


     ───◇◇◇───


●メイリア・フェルミン


誕生:大陸暦四七●年一月四週三日(年齢はヒミツらしい)

容姿:黒髪の二つ結び、三つ編みおさげ。黒目に大きな丸眼鏡。背が小さく華奢。

   ツバ広の三角帽、地味で簡素な黒ローブ。書庫に住む魔女といった風体。

 

称号・資格

・国王直属特別任命官 宮廷召喚術士 災厄の魔女ウィッチ

・アキュート伯爵 フェルミン男爵

・キュリスベル王国 北方辺境の大領主

 

略歴

・キュリスベル王国の先代国王の兄、獣王ライの孫。

 北方辺境の大領主、アキュート伯爵家の長女として生まれる。

・召喚術士の家系で、幼き頃より召喚術に親しむ。

・勉学の為、故郷より遠く離れた王都に移る。王立学院へ。

・若くして宮廷召喚術士となる。

・召喚術の衰退を憂い、人材発掘や普及に尽力する。

・荒事関係、特に魔物がらみの事件解決に定評がある。

 ただし、もたらす被害の大きさから、周囲に恐怖されている。

・特命官としては、フェルデマリー王女預かりとなり、調査に限定されている。

 戦闘行為が制限され、魔物との戦闘時のみ人形(デイジー)が解禁される。

・ハルキにとって、召喚術士の道を示してくれた恩人。

 

 

●デイジー

 

容姿:笑顔の可愛い女の子のぬいぐるみ。

 

略歴

・フェルミンの第一召喚体。

・宙を浮かび、相手を眠らせたり、破裂させたり、宙に放り上げたりと多才。

・まだフェルミンが幼き頃に、召喚される。王都留学の切っ掛けとなる。

・家事など、フェルミンの王都生活を全面的にサポートしている。

・現在は、余りに強力なため、厳しい条件で使用を禁じられている。



●ニック


容姿:大型の黒い狼で、フェルミンを乗せて走ることもできる。

   厳つい見た目だが、意外と人懐っこい。


略歴

・フェルミンの第二召喚体。

・フェルミンが王都で召喚した、戦闘に特化した守護獣。



●フィーリア


容姿:風の精霊。


略歴

・フェルミンの第三召喚体。

・可愛くて優秀な助手として召喚された。

・交渉や情報収集など、他者との意思疎通でフェルミンをサポートする。



●フェルデマリー・グウェン・キュリスベル


誕生:大陸暦四七●年一月四週四日

容姿:金髪碧眼。見るからに気品に溢れたお姫さま。(サンディーの評)

   宮廷魔導術士の時は、典型的な女性魔導術士服を着用。

    黒角帽、白と黄色の生地に金糸で飾られた服、ひざ上のスカート

    黒ニーハイソックス、黒マント、黒ブーツ


称号・資格

・キュリスベル王国 第三王女

・国王直属特別任命官 宮廷魔導術士 マリー

・ルーヴァス男爵


略歴

・第三王女に生まれたが、とにかくお転婆……ではなく、行動的だった。

・留学中のフェルミンと知り合い、命を助けられる。

 強さに憧れ、魔導術士の道を目指す。

・両親(国王夫妻)を説得し、マリーとして宮廷魔導術士となる。

・フェルデマリー王女の直属の特命官として宮廷魔導術士マリーが活動をする。

 幼少期からの友人である、フェルミン、ガイゼルも王女の直属に。

・フェルミンの弟子ハルキと、その妹たちをケットシーハウスに滞在させる。

・ハルキ、ディアーナを王女直属の特命官に加える。



●ファルアラン・ガイゼル


誕生:大陸暦四七●年二月四週四日

容姿:肩ほどの銀髪を束ねている。青い瞳。キリリとした風貌の中性的な女性。

   白銀の甲冑を愛用している。

   お忍びの時は束ねた髪をほどき、男装をして旅人のアランと名乗っている。


称号・資格

・国王直属特別任命官 聖法騎士 白銀の聖法騎士ガイゼル閣下

・グルーモア伯爵令嬢 ポーリン男爵


略歴

・グルーモア伯爵家の次女。

・幼少期よりフェルデマリー王女とは友人。

・グルーモア伯爵家は武門の家系。

 ケットシーハウス襲撃事件で、何もできなかったことを悔やむ。

・聖法術の素質が高いとされ、聖法術科に進むが、騎士の道も目指す。

 聖法騎士に任命される。

・フェルデマリー王女の直属の特命官となり、フェルミンのお目付け役も兼ねる。

・人気と実力を兼ね備えた、王国の顔とも呼べる存在に。

 皆は尊敬の念を込めて、ガイゼル閣下と呼ぶ。



キュリスベル王国


●国王 ライ四世


●王妃 ブランマリー



王都キュリス 冒険者組合(ギルド)


●イライザ・キャロル

  商用門前出張所の受付姉妹の姉。無愛想に見えるのは生真面目さの現れ。


●ネイザ・キャロル

  商用門前出張所の受付姉妹の妹。親しみやすい、しっかり者。



王都キュリス 商業組合(ギルド)


●レオ

  組合長(ギルマス)


●ブースカ

  組合長補佐(サブマス)の一人。恰幅の良いおじさん。財務を担当。


●ギルモンテ

  組合長補佐(サブマス)の一人。若い男。受付や雑務をこなす。



王都キュリス ケットシーハウス


●セラ・ベネット

  ケットシーハウスの管理人。メイドの指導もしている。


●三人のメイドたち

  一流メイドになるために、修業をしている。



王都キュリス 騎士団 盗賊討伐隊


●ネヴィル

  討伐隊の隊長。


●負傷した騎士たち

  ハルキが馬車で、王都へと運んだ。



王都キュリス 治療所


●ミルファ・ブラッドリー

  治療所の所長。ハルキたちが運んできた負傷者を受け入れた。



王都キュリス 王立学院


●学院長

  威厳たっぷりなはずが、フェルミンの前ではタジタジに。


●バーンズ

  五十歳近く。召喚術の座学を担当する物静かな教師。淡々と授業を進める。


●ゲレット

  四十歳前ぐらい。召喚術の実技担当で熱心な教師。自分に酔うタイプ。

  一向に召喚が成功しないハルキに、退学を迫った。

  後に開花したハルキの実力を知り、一度は退職を決意したものの、フェルミンが阻止。

  心を入れ替えて、すごい召喚術士を育てると誓う。


●クーナ・リリーベル

  ハルキが学生時代、召喚術科同学年(クラスメイト)だった女性。

  国家召喚術士となり一度は故郷に帰ったが、教師募集を知り、王立学院へ。

  新任教師として頑張っている。


●ゼス・ボードウィン

  宮廷召喚術士で、国家召喚術士認定試験の担当官を務めた。

  フェルミンの後輩で、ボーちゃんと呼ばれ、無理難題を押し付けられる。


●ボッシュ・ガーランド

  現役の学院生。国家召喚術士試験を受け、見事に合格する。

  大ワニのガブ、闘牛の召喚体を保有している。


●ソニア・ブラッドリー

  現役の学院生。国家召喚術士試験を受け、見事に合格する。

  白い大きな犬アニー、悪戯妖精パックの召喚体を保有している。

  さらに、人間の青年の召喚体、ジン・ブラッドリーの召喚に成功した。

  ハルキに続き、二例目の召喚人保有者となる。

  治療所の所長ミルファ・ブラッドリーの、歳の離れた妹らしい。

  フェルミンは召喚術の師匠、ハルキは召喚人の師匠なのだそうだ。


●ポーラ・ヴァンギッシュ

  剣術や格闘術の教師。

  鍛え抜かれた身体の大柄な女性。身体にはいくつもの傷が残っている。

  凄い剣士だが、左腕に大ケガを負い、一線を退く。

  本人は現場復帰を願うも、王さまから王立学院の教師を命じられる。

  ハルキの剣技を中心とした戦闘の師匠。



救世の三英雄

  北の魔物大侵攻からオースフィア大陸を守った三人の英雄のこと。

  大陸北東部にある北の陸地と繋がる場所に地獄門(クリフゲート)を築いた。


  人間の召喚体が実現したことで、キュリスベル王国では……

  水晶の騎士(ボールド)大地の巫女(アリサ)は、法術使い(エーデワルト)の召喚人ではないか。

  ……という仮説が再び脚光を浴びつつある。


●法術使いエーデワルト

  様々な術を使って、人々を助け、魔物を打ち滅ぼした。

  魔物の殲滅後は、キュリスベル王国を建国し、困窮する人々を保護した。


●水晶の騎士ボールド

  騎士隊を組織して、魔物の殲滅に尽力した。

  魔物の殲滅後は、行方知れずとなり、何も語り継がれていない。

  おかげで、我らこそが英雄ボールドの末裔だ……と名乗る者が絶えない。


●大地の巫女アリサ

  謎の多い人物。不毛の大地を蘇らせたと伝えられるが、真実は定かではない。

  ボールド同様、魔物殲滅後は行方知れずで、何も語り継がれていない。


     ───◇◇◇───


 三英雄の話で締めくくったマリーさんに、お礼を言う。


「ありがとうございます、マリーさん。大変勉強になりました」

「ありがとうございます」


 隣でサクヤも、ボクの真似をして頭を下げる。

 だったらと、今度はサンディーが、王都に来るまでの話を交えて、出会った人たちのことを教えてくれた。


     ───◇◇◇───


ディッケス郡 ウラウ村


●ビルモンド

  ウラウ村の村長。おおらかで優しく、村民からも慕われている。


●ウィリアム・ブランケ

  ハルキの農業の師匠、ウィル爺さん。

  一時期は腰を悪くしていたが、元気に復活している。


●マーリー・キッシュモンド

  仕立て屋のお姉さん。

  メイプルの知恵とサンディーの技術で、店が大きく成長。

  店の他に、工房を所有している。

  作った服を村の外で売るために、キッシュモンド商会を立ち上げる。

  だが、フェルミンの提案で、外での販売業務を、ミアに任せた。

  キッシュモンド商会は、ミアが会頭になり、マーリーが相談役となった。


●マーチン・ハント

  無口で大きな凄腕猟師。


●エリク・シーズ

  山菜屋の息子。隣村の使者の嫌がらせに抵抗。ピンチをハルキに救われた。



ディッケス郡 ヒュメラ村


●村長

  ウラウ村の湿原を強奪しようと企んだが失敗。

  だが、領主が解任されたために、処分が保留となっている。


●ミケンベ・ブリットフ

  村長の息子。

  ヒュメラ村の使者を名乗り、ウラウ村で騒動を起こした。

  三度にわたりハルキに成敗され、特命官に捕縛された。


●ブリットフと共に使者としてやってきたゴロツキ二人組。

  大男とチンピラの二人組で、お尋ね者の賞金首。

  ブリットフに雇われ、ウラウ村で騒動を起こす。

  三度にわたりハルキに成敗され、ブリットフと共に、特命官に捕縛された。


     ───◇◇◇───


 よほど嫌なことがあったのだろう、サンディーがため息を吐く。


「……それで、その首謀者が、前の領主だったのよ。えっと……たしか、ブロウデンだったかな」

「ブロウデン男爵、ウォルフレッド・シャダインですわね。ワタクシたちが、もう少し早く到着できれば良かったのですけれど、それにしてもお見事でしたわ」


 心の中のメモに、前領主のことを刻んで、ひと息つく。

 記憶力には自信がある方だけど、一度にこれだけとなると大変だ。

 忘れないうちに、日記にでも書き残しておいたほうが良さそうだ。

 もちろん、他人に見られても平気な内容だけ……だけど。


 手際よく洗い物を済ませたサンディーが、エプロンをたたみ始める。


「じゃあ、昼食の材料を買いに行くね。マリーさんも一緒にお昼、どうですか?」

「喜んで頂きますわ。買い物でしたら、ワタクシも参りますわね」


 だったら……


「サンディー、ボクが留守番をするから、サクヤさんも一緒に連れて行ってもらってもいいかい? サクヤさんにはいつも留守番をお願いしているから、たまには外で、いろいろなものを見せてあげて欲しい」

「そうよね。おいで、サクヤ」

「よろしいのですか?」

「もちろん。そのかわり、気を付けて行ってくるんだよ」

「はい、わかりましたわ。ありがとうございます」


 丁寧にお辞儀をしたサクヤが、みんなと一緒に出て行ったのを確認すると、さっそく書斎に入って、記憶を整理する。

 そして……


 最後の一文を書き終えて、日記を閉じた。


     ───◇◇◇───


ディッケス郡


●ウォルフレッド・シャダイン

  ブロウデン男爵。ディッケスの前領主。

  私腹を肥やし、領地を隣国のサンクジェヌス帝国に売り渡そうとしていた。

  特命官の仕事でフェルミンが調査をしていたのを、メイプルが協力する。

  最後は、ウラウ村襲撃を画策するもハルキたちが阻止。特命官に捕縛された。


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