第八十三話 学園祭本番
83話です
俺たちはピピさんおすすめの差し入れ私に教室に戻った。
「みんなお疲れ様ー。水まるん買ってきたよ1人2つ買ってきたから仲良く食べてね」
俺はみんなに水まるんを配ってまわった。
「ありがとう」とか「丁度、糖分が欲しかったんだよね」って、みんなの賛辞の声に救われた。
さっきはエリーナに「うさちゃんは不器用だから大丈夫」って言われたけど、俺は気づかいのできる大人の漢なのだ!! うわーハハハハハ!
ふう、俺は床に座って水マロンを食べ始めた。
それにしてもアイスかー。おいしいことも大切だけど、値段も簡単に買えるような値段にしないとな。
フルーツだったり、使うものがこの席では基本高級食材なんだよね。
「エリーナ、アイスにフルーツたくさん使うけど、原価どうするの?」
「うさちゃん、グロウプラントって魔法あるよね? あれは種から一瞬で果実が作れて便利でしょ? 当日は頑張って働いてね」
つまり、俺がせっせと果物を育てるのか。
「俺への負担は」
「そんなの考えてないけど、問題あった?」
俺が言い切る目にエリーナがそう言った。
「・・問題ないです」
がやがや、わいわいしながらも文化祭前日まで準備は滞りなく行われた。
今日は文化祭の前日だ。
教壇に立ったエリーナは開発できたアイスについての説明をし始めた。
「まずできた種類は全部で5種類です。一つ目の説明をマニラさん」
そういうとマニラとエリーナは位置を入れ替えた。
「バニラという種類になりますミルク味でバニラの風味を付けたものです」
マニラはしっかりと『バニラ』について説明した
「2つ目の説明をそのままお願いします・・」
残りの4種類のアイスも紹介されていった。
「オレンジ」、「グレープ」、「レモン」、「イチゴ」
オレンジとレモンは違いがあるのか疑問だったけど、それについても詳しい説明があって、大人向けのレモン、子供向けのオレンジという違いらしい。
まあ、たくさんの種類ができたし、俺も魔力が使いやすくなる薬草―いわばドーピング材―を集めてきた。
これがまた特殊な場所にしか生えない薬草だから集めるのが大変だった。
森で新たに見つけたものもあるけどまあこれは別の話だ。
アイスの説明が終わって、飾りつけの方も紹介された。
と言っても飾りつけは見ればすぐにわかるので大して説明がなく、解散になった。
翌日の朝、俺たちは朝4時に起きて教室に向かった。
普段ならこの時間には教室に入ることができないけど、あらかじめ先生に教室の鍵を貸してもらっている。
「エリーナ、ほら鍵」
俺はエリーナに鍵を渡した。
朝の教室は窓から朝日が差し込み、それに飾り付けがあって、幻想的な空間だった。
「準備するよ」
エリーナが俺とマニラ、キラに声をかけた。
キラは「文化祭の準備期間中にこの学校が気に入って転校する」という理由でこの学校に転入することになっている。だから、試験に受かればキラも転入できる。
俺は当時聞かされなかったが、編入試験は難易度が通常の試験の2倍近いらしい。
290点からS、250点からA、200点がBだ。つまり290点以上を取れなければ、キラは俺たちと違うクラスになる。
まあ実技と算数は心配ないけど、国語や歴史がどれだけ間違ずに正解できるかがポイントだ。
そういうわけなので暫定処置として文化祭が終わるまではSクラスに配属されている。
俺は薬草を食って、果物の種に魔法かけ始める。
使った果物の種は種類分けして保存してある。
エリーナとマニラとキラは、冷凍庫と冷蔵庫に氷を入れて用意している。
アイスは氷の中に埋められた金属製の容器に溶液を流して、作る予定だからそれの完成したものを入れる簡易冷凍庫だ。
俺は果物を冷蔵庫の方に入れて
金属製の容器の周りを氷で覆ってアイスが作れる状態にしていった。
さあ、みんなも登校してきて本格的に準備が進められていった。
開店は9時、水マロンのお店を案内してくれたピピさんには感謝の意も含めて「招待券」をプレゼントした。ピピさんは受け取って「ぜひ行くわ」と元気に言っていた 。
これから待ちに待った学園祭だ張り切っていこう!!
と考えていたの数時間前の話だった。
俺はお店が盛況したせいで始まってから途絶えることのない行列と同じで手を休めることができなかった。
この時期はまだ夏の暑さが残っていて、誰もが冷たい食べものが食べたくなる。
けど、この学校探しても冷たいものを出してるのはうちの店だけだ。
おまけにSクラスの1年生(4年生のS、三年生S、2年生Sと来て1年生のS)なので4番目に場所が選べたこともあって立地も最高。みんなが並んでっているような状態だった。
熱いものを出している隣の2年生は目の前で流れていくお客さんを見て悔しそうな表情だった。
俺は一日過労を強いられたけど、最終的な売り上げはSクラスの4年生が1位で俺たちが2位だった。午前中の売り上げだけなら俺たちが1位だったけど、無料の舞台で客を寄せてグッズ、食べ物で売り上げを延ばされて追い抜かされ。
来年は絶対1位取りたい!!
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