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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第二章 学園生活はとってもハード!?
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第七十三話 お疲れ様です

 73話です

 学術会が終わって、俺とマニラは帰路についていた。

帰りの馬車に乗る前には、いろんな書類の提出を問われたり、たくさんの人が親交を深めようと話しかけてきた。

俺は発表会でくたくたになっていながらもすべてをこなして馬車に入った。


 馬車に入るとカーテンを閉め、2人掛けのシートの片側に寝転んだ。

マニラは俺とは別の方にちょこんと座っている。

今日は呼ばれたにもかかわらず、マニラはすることはなく、待つこ とが多くなってしまった。

だから、俺ほどは疲れてはいないけど、長い距離の移動もあって疲れているはずだ。

それなのにしっかり座ってるんだから偉いことだ。


 「休んでいいよ」

俺がそう言っても。マニラは

「私は大丈夫です」

と言って微笑んだまま、しっかりと座っていた。


 馬車に揺られて、俺たちは学園に帰ってきた。

学園に行く途中には、『魔族!出没注意!』と書かれたような注意書きや『魔族の情報を求む』と書いた手配書が貼られていた。

馬車を下りて街中を歩いていた。

街は俺たちが来た時より静かなような気がした。


 学園では普段、素通りだったはずの校門には衛兵が立っていた。

俺たちが通ろうとすると、衛兵に

「身分証明できるものを見せてください」

と言われた。

俺たちは生徒手帳を見せると、「どうぞ」と中に入るよう促された。


 「なんか警備が強くなってるね」

俺がそういうと、マニラも返事した。

「そうですね。物騒ですね」

学校の中でも少し静かな空気が広がっていた。

 

 校門をくぐると生徒会のワッペンを付けた生徒がこっちを向いて立っていた。

俺が学園都市に着いたことを知った校長先生が俺に使いとしてよこしたそうだ。

生徒会委員の子にチップを渡し、「連絡ありがとう」と礼をした。

正直な話、校長がよこした使いだから校長がチップを払うべきなんだけど、そういうマナーだから・・

学校生活を円滑に進めるためには変に反抗しない方がいいに決まってる。

 しかし、校長先生の用事とは一体何だろうか。


 俺は、校長室に向かう前に旅の荷物を寮室に1度おきに向かった。

扉を開けると、待ち構えていたエリーナに抱き着かれた。

「寂しかったよー。うさちゃん、マニラ―」

マニラは無言でエリーナの頭をポンポン撫でてる。

エリーナはマニラに頭をなでられて立ち上がった。

「おかえり。で?」

「で? って」

エリーナの急な「で?」に困惑して思わず聞き返してしまった。

「そりゃー。何で返ってきたの?の『で』だよ」

「荷物を置きに・・」

「《収納》があるのに、帰って来たの?」

「あ・・ 忘れてた」

エリーナは俺の失敗でゲラゲラ笑い始めた。


 「おい、バカにするなよ」

笑ってるマニラに俺はむきになって言葉を出す。

「ゴメンちゃい。」

エリーナは笑ってそういうと、荷物を「預かるよ」と言って俺たちの旅道具を預かってくれた。

全てに荷物を渡した時エリーナが

「じゃあ、行ってきなよ。校長室に行くんでしょ?」

と言った。

「なんで知ってる!?」

俺が驚いて聞き返すと、

「やっぱりそうだったんだー」

「かまかけたのか?」

エリーナは「ばれた?」っていたずらに目を輝かせていた。


 校長室に入ると、ニコニコ笑ってる先生がいた。

「どうだったかな。学術会は?」

校長先生が訪ねてきた。

「とても貴重な経験をさせてもらいました。ありがとうございました」

「それはよかった。うまくできたかい?」

「はい。何とかできました」

俺が苦笑いしながらそう答えると、先生は見透かしたように言ってきた。

「本当はジンギ―の質問にギクッとしたんじゃないのか?」

「はい・・」

「まあ。気にするな。あそこの場に立つだけでもすごいことだ」

「はい」

「で、結果はどうだったのだ?」



 「それと」校長先生がそう言って、続けた。

「君にはわが校の教師陣と同じくらいの実力があることが分かった。だから、先生にならんか?」

先生になったら、安定の所得と自由な魔術の研究ができるようになる・・

でも、ここに来た本来の目的はエリーナの護衛。だから、それを途中で放棄するわけにはいかない。

「先生ありがたい話ですが、俺にはエリーナの守護という役がありますので」

「では、エリーナ嬢の学校生活が終わってからでも」

「いや、あとのことは後に決めさせてもらいます」

俺はきっぱりと言い切った。

「そうか。でも、いつでもきたら採用できるように枠を開けておくからな」

俺は先生に礼を言ってから、静かに校長室を出た。


 


 寮室に戻った俺はさっき先生に推薦されたことを打ち明けた。

「そっかー。」

エリーナは嬉しさと不安が入り混じったような声色で言った。

「俺はエリーナとずっと一緒にいたいと思ってるからなー・・ もちろんマニラとも」

「じゃあ、先生にならないの??」

「その予定だけど」

「やったー。ありがと」

そういうと、エリーナは嬉しそうに跳ねながら、布団にもぐりこんだ。

マニラもそわそわして布団にもぐりこんでしまったので、俺も眠った




 






 読んでくれてありがとうございます

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