第六十話 翌朝・・
60話です。
読んでいただけると嬉しいです。
朝起きるとまだ午前6時だった。
俺は服を着替え(頭のなかで考えて具現化するだけ)ながら昨日のことを考えていた。
ボス部屋の手前まで行って、3人が自分の背中で寝てたのに気づいた。
自分の背中に乗ってるのに気づけなかったから、俺自身が恥ずかしかったし、悔しかった。
俺は寝てる3人を担いで、きた道を一人で戻って、部屋まで連れ帰った。帰りの道中は俺が《巨大化》で道を通ったら、迷惑になるから空を《飛翔》で飛び、《透明化》を使って帰って来た。
カミーユはこんな姿でかわいいけど、一応男子だから、男子寮に届けようかとも考えたが、起きた時に1人だとかわいそうなので、連れて帰って来た。
俺は起きた3人と晩御飯を食べに行って、満腹のまま寝てしまった。
今日も1日頑張るかー。
俺はカーテンを開いて体を伸ばして朝日を体で感じた。
だらしなく大きな口を広げてるエリーナを見て大きなため息。そして、
「おーい。エリーナ起きろー!!」
布団をバサッと取り上げて、起こす。
マニラも普段の学校生活からは想像も付かないような寝相をしていた。
「おーい。マニラも起きろー!!」
同様に布団をバサッと取り上げて、起こす。
2人とも起こされてびっくりした顔をしていた。
「なんでまた、こんな朝早くに起こしたのー!」
エリーナがプンスカ怒ってる。
「なんでって。ただ、昨日のうちに今日持ち物の確認ができなかったから、朝早くに起きてやろうかなって思ったんだけど。悪かった・・」
「あっ・・そっか。ゴメン・・うさちゃん」
「うん。いいけど。どうする? 荷物の確認する?」
俺はエリーナに再度荷物の確認をするか聞いてみた。
「うん。もちろん。」
エリーナは分かってくれた。続いてマニラも
「ゴメン。誤解してた」
と、言ってくれた。誤解が解けて本当に良かった。
3人で今日の時間割を見ながら、用意を始めた。
朝ごはんもいつもより早い時間に3人だけで食べに行った。
「こんなに人の少ない食堂は初めてだね」
エリーナがパンにバターを塗りながら話してきた。
「うん。人が少ないのもいいね。」
俺は、ホーセルが近くにいないか警戒しながら、返事した。
「2人とも、このままホーセルがおとなしいままだと思うか?」
「うーん。続かないと思う。なんか変だよねホーセル」
「私も同意見です」
2人ともホーセルが変なのは気づいているのか。
「それにあれから、サントラが授業に顔を出してないんだよね」
エリーナはそう言うと、小さな声で続けた
「先生は、サントラは精神的なストレスで実家に1度帰ったって言ってるけど変だよね」
そうだ。エリーナの言う通りサントラの性格的にも実家に帰るって変だ。
「モグモグ・・」
「あれ・・? マニラさん・・? 俺たちは今大事なことを話してるんですけど・・」
「ダメ。今食べてる。」
マニラさんは口の中にどんどんカツを放り込んでいく。
「はあー。とにかくホーセルには気をつけろよ」
「うん」
食事を済ませた俺たちは1度部屋に戻ることにした。
普段ならそのまま教室に行くけど、今日は時間が早かったから部屋に向かった。
部屋の前には知らない女子生徒が立っていた。
エリーナが不思議がって。
「どうしたの?」
と女子生徒に聞いた。
「・・・・」
女子生徒からの返事はない。
エリーナは女子生徒に歩み寄ってその肩に触れようとしたとき、女子生徒がこちら振り向いて話しかけてきた。
「お前たちはウサ、エリーナ、マニラだな?」
女子生徒は命令口調で聞いて来た。
「失礼ですが、俺たちに何か用ですか?」
今度は俺が負けじと聞いた。
俺に帰って来たの返事ではなく、暗器のピックだった。
急なことでよけきれず、体に当たった。が、防御力のおかげで深くまでは刺さらなかった。
「急に何をするんだ!」
「お前、私たちのマニラを勝手に使ってるだろう」
相手が訳の分からないことを言い出す。
「怖い・・怖い怖い・・やだぁ」
マニラが何かに気づいたのか・・急にパニックになり始めた。
もしかして・・
俺はマニラと会った時を思い出した。
路地裏でボロボロの麻袋に包まれていた女の子。
それがマニラだった。体はやせてがりがりで体温も低く、捨てられた子猫のように体温が低くなっていた。
誰が、マニラを捨てていたかはその時には分からなかったけど、今わかった。
こいつ、もしくはこいつの仲間が放置し、捨てた張本人か。
マニラからまだ詳しい話を聞いたことがなかったけど、出会いからも訳アリであるのは分かっていた。わかっていたけど。
相手がマニラに近づこうとした。
「で、うちのマニラに何の用だ?」
俺はとっさにマニラの前に出て、女子生徒の姿をしたヤツの間に入った。
「返してもらいに来た。何にもしなければ、お前たちには何もしない」
「返すって誰かわからないお前たちに返すわけもないだろう」
俺も負けじと、返事を言い返す。
「そもそも、ソレは俺たちのモノだ」
「ソレって・・、少なくともお前たちよりマニラの面倒をよく見れる」
「何がよく面倒を見れるだ!? ソレの利用価値が分からないが気に何が分かる?」
「もう帰れ! ここから帰れ!」
エリーナを守るために俺はは必死に反論する。
「返してもらおう」
そういうと、服の襟からナイフを取り出し襲い掛かってきた。
『エリーナは先生を急いで呼んできて』
俺は《フライ》魔法でエリーナを職員室の方にすごい勢いで飛ばした。
ナイフを持った女子生徒の体は変装だろうか? それとも憑依したりしてのっとったものなのだろうか?
考えても俺にはわからない。なら、なるべく体に傷をつけずに拘束をしたい。
敵のナイフは最短距離で俺の心臓を狙ってきている。
俺はナイフをよけて相手を組み伏せようとした時だ。
敵はジャンプし、俺を飛び越え俺の背後にいるマニラに向かって直進した。
(ヤバい、速い・・)
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