第五十八話 ローブってかわいい。
58話になります!
是非読んでいってください
3日後、俺たちはカミーユ君のローブ一式を受け取りにお店に向かった。
「いらっしゃいませ。お洋服のお引き取りですね?」
こないだとは違う女性の店員さんだった。
「はい」
「ここでローブを着ていきますか?」
たしかにここで着てもいいかもな。
「カミーユどうする? 着ていく?」
「うん。そうする。着ていく。」
カミーユは店員さんに連れられ、試着室に連れかれた。
店員さんはカミーユを着替えさせようとして一緒に試着室に入った・・
「あ、あの。僕は男です」
「えっ? あっ、すいません。あまりにも可愛らしくて・・ 本当に失礼しました」
カミーユの事をやっぱり女の子だと思ってたんだ・・
「今から男性の者を連れてきますので少々お待ちください。」
男の店員さんに着方や機能などをたくさん説明されてカミーユは理解が追い付いていなかった。
とにかく性能がてんこ盛りだったみたい。ま、俺の毛皮には及ばんがな・・
カミーユは白いロングヘア―とダークグリーンのローブが相まって、より魔法使い感が増していた。
「カミーユ似合ってるね」
俺は素直にそう褒めていた。
「えへへ。そうかなぁ。似合ってる?」
照れてるけど、嬉しそうにしてくれてうれしいな。
今日はせっかくの休みだから、ショッピングの予定だったけど、生活費以外の買い物に使えるお金が全くない。(正確にはローブを買ったからなくなった)
「ダンジョンにでも潜るか―?」
俺が聞くと、
「えっ! もうダンジョン潜ってるの?」
と、カミーユがびっくりしたようにダンジョンに潜ってるのか聞いてきた。
「もちろん潜ってるけど。じゃあAクラスのみんなはどうやって生活費を??」
「みんなは森で薬草回収したりしてお小遣い稼いでるよ。僕は薬草をクラスの子から買って薬を作って売ってるよ」
「薬作って売るのはダンジョンよりすごいことだけだと思うけど・・」
「いやいや、ダンジョンに潜る方がすごいから」
ダンジョンの方がすごいか? 薬、俺作れないから・・
「ダンジョンにこれからいくけど、カミーユ君も来る?」
「で、でも僕そんなに強くないからみんなの足手まといにならないかな?」
心配そうにカミーユ君が聞いてくる。
「大丈夫だよ。一緒に行こうよ」
エリーナはダンジョンにカミーユと一緒に行きたがっていた。
「カミーユ、俺が守ればかなり安全だと思うからどうだろう? 一緒に来てくれないか?」
「うーん。」
カミーユは俺の提案を聞いてなやんで、そして
「うん。一緒についてく」
と言った。
カミーユは冒険者証を持っていなかったのでギルドで発行しに向かった。
「こちらがカミーユ様の冒険者証になります」
受付嬢から渡された冒険者証はDランクだった。
冒険者証を手にしたカミーユは興味深そうにじっと、ただじっと見つめていた。
「おーい。カミーユ! ダンジョンに急ぐよ」
「うん」
俺たちはぶらぶらが歩きながらダンジョンに向かっていた。
「カミーユは初ダンジョンなのに全然緊張しないんだ?」
「え? だってウサ君が守ってくれるっていうから。それなら安全でしょ」
まじか!? 俺が守るって言ったからこんな安心してるのか。
過度な信頼は危険だよなぁ。ま、俺だし、信頼される分にはいっか。
ダンジョンの入り口に着いた。ダンジョンの受付の人に冒険者証を見せ、中に入る。
俺たちはこの数か月でBランクになったから、かなり深いところまで潜れるけど、今回はカミーユ君がいるから、あまり深いところまでは潜ってはいけないといわれた。
規則ではないから深くまで行ってもいいんだけど、受付の人のアドバイス通り低階層で魔物を狩るか?
「俺が前衛。エリーナ、マニラが後衛なんだけど・・カミーユ君も後衛で合ってる?」
「うん。あってるけど、みんな後衛だと大変じゃない?」
カミーユ君が心配そうにしている。
「大丈夫だよ。私のうさちゃんは強いんだから!」
エリーナが自慢気に言う。
「俺は前に出るけど、後ろがガラ空きになるから一応気を付けてね」
「うん。気を付けるよ」
ダンジョンに一歩踏み入れる。ダンジョンの独特な空気が肌を包み込む。
「中は涼しいんだね」
カミーユは意外そうにそういった。
中を歩いて少し経った。
「キッキャキッキ」
《聞耳《ききみみ》》で俺は声を探知した。
これはゴブリンの声だな。距離は100メートルくらいかな?? 数は5,6匹だな。
『みんな、100メートル先にゴブリンがいたから』
『りょうかーい』
『了解』
エリーナ、マニラが先に返事してあとからカミーユ君が返事した。
『り、りょうかいです』
進んでいくと予想通りゴブリンが5匹出てきた。
「カミーユ、火の魔法は使うなよ。ダンジョン内では使用禁止だからな」
「うん。」
あれ? そういえば、カミーユの魔法属性聞いてなかったけど火属性だったら今日何もできなくなっちゃうじゃん。
「カミーユ。属性は?」
「光と風だよ」
光!? 特殊属性の光か自分と師匠以外で初めて会った。
俺はさっきから《フラッシュ》で洞窟照らしてたけど、これからはカミーユ君にお願いしようかな。
カミーユが魔法を唱え始める。
『風の力よ、僕に従え、ウィンドカッター』
初弾はかすって、2弾目は外れてしまった。3弾目でなんとか当たった。命中率が悪いのか、一発の威力は強いのにもったいないな。
残りの4体は、エリーナとマニラが2体ずつ倒してゴブリンの群れを倒した。
「エリーナちゃんとマニラちゃんも強いね。僕なんかあんまり当たらなくて・・」
すぐ当てられるようになるコツはあるけど、俺が口で説明するより、自分でつかんだ方がいいでしょ。
「カミーユだってゴブリン倒したからすごいよ」
俺たちは何回も来たことがあるから、楽々に前に進んでいく。
ただ、カミーユのレベル上げも兼ねてるから進みはゆっくりだ。
「やった。また当たった。」
カミーユの《ウィンドカッター》はかなり当たるようになっていた。
「やっぱ、カミーユは天才だなぁ。こんなに早く当てるコツをつかむとは」
「えへへ。そうかなー。」
俺が褒めれば、また当てるのが上手くなっていた。
距離的にはそろそろボス戦だな。
一階層のボスはトロールだ。比較的弱い魔物だけど、攻撃をもろに受ければ死ぬ可能性もある。
しっかり警戒していこう。
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