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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第二章 学園生活はとってもハード!?
56/135

第五十四話 一件落着しました。

54話です。

 女の声だ。俺は眠っている? いや起きているのか?

「お前はホーセルか?」

女が不気味な声で問う。

鼓動が早くなる。汗が体中から噴き出す。体の外を中をべったりと張り付く黒々とした汗だ。

「お前はホーセルだろう?」

またもや、女が聞いてくる。

から従が堅くなって動かない。恐怖で叫びそうになるのを抑えて言う

「あ、あー、そ、そうだ。ぼ、僕が、ホホ、ホ、ホーセ、ホーセルだ。」

カッコよく言おうと思ったが声が上手く出ず、やっとの思いで出した声も生まれたての羊のように弱弱しい。

「少しの間眠るがよい」

女がそういうとホーセルの意識は深い眠りについた。


 自分の体のはずなのに動けない。どこか心の奥深くから夢を眺めているようなそんな感覚だった。

『ウサ君、僕が悪かったよ。僕も気が立ってて変なことを言ってしまったみたいなんだよ。本当に悪かったと思っているよ。だから、この通りごめんなさい』

(僕じゃない、こんなことは僕は言わない。こんな従魔ごときに頭は下げない)

しかし、ホーセルの体は意に反して頭を下げている。

(なぜだ? 俺の体のはずなのに?)

「それでお願いがあって、僕は君に勉強を教えてもらいたいんだ。お願いだ。ウサ君」

(なんで、俺の意思に反して動く・・

こんな悪夢さっさと終わってくれ)




――――――――――――――――――――――――――――


 

 俺はホーセルの返事を待った。

「急に変なこと言って悪かったな。でも、僕の誘いを断るのは少し寂しかったよ。じゃあね」

そう、端的にいうと席へすたすたと歩いて行った。

まるでこっちが無理に断って悪いことでもしてしまったような感覚になった。ホーセルにしては嫌に潔かった。


 考えても仕方ないので俺も席に戻って次の準備を始めた。

エリーナには、

「ホーセルの一件はうまくやったから心配しなくていいよ」

と伝えておいた。エリーナは

「え??」

と、ひどく困惑していたが 

「わかったよ」

と何かを飲み込んだように理解してくれて本当に助かった。

 授業もつつがなく終わり、午後の実習の模擬訓練もいつも通り終わった。

常にホーセルの事を警戒していたが、あれ以来こっちに近づいてきたことはなかった。




 その夜、事件は起きた。

俺たちは、授業の汗を流すために《シャワー》に入って、(俺には生殖器がなぜか付いていないから寮の部屋はエリーナとマニラと相部屋にされた。多分オスだけど・・)俺が最後に入り終わって髪を《ドライヤー》魔法で乾かしているときだった。

二人は晩御飯を食べに行く用意をしていた。

 ドンと勢いよく扉があけられ、カミーユ君が泣きながら入ってきた。

「ウサくーーーン」

「「キャー」」

事情を知らないエリーナとマニラの二人は急にカミーユが入ってきて、びっくりしていた。


 俺は急いで扉の鍵を閉めると、二人にカミーユとのいきさつについて話した。

エリーナは「どうして私に教えてくれなかったのよ!」と膨れていたが、目の間の泣いているカミーユの助けが必要だとわかってくれた。

顔が何だと鼻水でぐしゃぐしゃになっていたので、《収納》からタオルを出して顔を拭かせた。

「何があったの?」

俺は、顔を吹き終わったタイミングでカミーユに尋ねた。

「ぼ、僕の大事なロケット(写真が入るペンダント)が無くなった。先生に言ってもなくしただけだって言われるし、いじめっ子に聞いても知らねえよwwって笑われて、

 僕どうすればいいかわからなくなって・・・・ウサ君なら何とかしてくれないかなって・・・・

そのー、急に来て迷惑だったよね。ごめんね。じゃあ帰るから。あはは・・」

悲しげな笑いにいてもたってもいられなくなり、俺より早くエリーナが

「誰かに頼っていいんだから、困ったら助けを求めなさいよ!」

と激高した。

「だ、だって僕なんかが、きたらきっと迷惑になるから・・」

「それじゃ、君があまりにも不憫じゃない!! 君のロケットはどうなるの? 今すぐにでもいじめっ子の所に向かって聞くのよ! うさちゃんも早く準備して!」

 俺はエリーナがこんなにも怒っているのを見たのが初めてでびっくりした。こんなにも優しい子はほかにいないだろう。多分、俺はこんなに本気で怒ったりはできなかっただろう。それをエリーナはたった数分前にあったカミーユにしている。 


 エリーナの言うとおり俺は外に出る支度を素早く済ませた。

カミーユの大切なロケットを取り返しに俺たちはいじめっ子を探し始めた。

 探し始めて時間がたったとき、マニラが、

「あのー、ウサちゃん、もしかして、私たちの姿を見て隠れてる可能性はありませんか?」

と聞いてきた。

「「「あ!!」」」

俺たち3人はマニラの助言で自分たち4人で固まっていたら一向に見つけられないことに気づいた。

「確かにマニラの言う通り、俺たちは姿を隠した方がいいよな」

《透明化《インビジブル》》を使ってもいいが、あれは結構魔力を消費するし、4人分となるとかなりの魔力が持ってかれる。

今はホーセルの動向も不安だし、あまり長時間使用して魔力が少なくなるのは避けたい。

何とか別の方法はないかなー。

「マニラ、今はその、《透明化《インビジブル》が使えない状況なんだけど、何かほかに姿を隠す方法分かるか?」

俺は、頭のいいマニラにどうにかできないか聞いてみた。




 


 

 



 読んでくれてありがとうございます。次のお話は3/12の予定です。

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