第四十八話 演習授業お疲れ様でしたー
48話です。
みんな我先にと、ゴブリンの集落に走り込んでいく。
俺たちもその例外ではない。早く行かないと他の班に取られて自分たちの倒す分がいなくなってしまう。
スタート地点はゴブリンの集落から少し離れている。何かあったときに無事に戻れる一ということでそうなっているそうだ。
「みんな、準備は大丈夫?」
走りながら、エリーナはそう聞いてきた。
「私は大丈夫だよ」
「僕も準備は万端だよ」
「俺も大丈夫」
「ふぁあー」
皆がしっかり答える中で、1人だけ寝ながら走ってるやつがいた。マーシュだ。
「マーシュ起きてるの?」
「ふぁあー」
「起きてくださーーい?」
エリーナが何とか起こそうと、奮闘している。
「うーーん。なあに?」
起きた。マーシュが起きたよ。
「演習中なんだからしっかりしないとだめでしょう!」
「ごめんー。もーすこしだけ寝かしてー」
「だから、ダメだってもうすぐゴブリンの集落に入るんだから」
それにしてもいくら、眠たいから演習中にそれも走りながら寝るか普通?
でも、これが子供のころから(今も子供だけど。)技術を仕込まれている子供の普通なのか??
俺たちはゴブリンの集落に1番最初に着いた。
すると、それに気づいたゴブリンが背中に携えた弓で俺たちのことを狙ってきた。
数は5匹俺たちなら余裕で倒せる相手だ。けど、決して油断してはならない。
だってここは、ゴブリンの集落だ。すぐにでもほかのゴブリンたちが騒ぎを聞きつけてやって来るだろう。
「エリーナ、まずは素早くこいつらを倒すんだ。そうじゃないとどんどんゴブリンがあふれてきて大変のことになるぞ。」
「うん。わかった。じゃあ、シルフォ君とうさちゃんは前に出て!」
「「わかった」」
シルフォと俺はエリーナの指示通り前に出る。
「私とマニラは2人が止めている間に先に2体を倒して、そのあとに次の2体。マーシュは残りの1体をよろしく。」
「了解」
「うん-」
そう言い切ると、マニラとエリーナが遠くから俺たちが抑えているゴブリンを狙撃。
マーシュは1体を飛刀で倒した。
ちなみに飛刀は字のごとく、ナイフ持って、敵に当てて攻撃する技だ。
俺も一度、興味本位でマーシュに貸してもらったことがあるけど、なかなかしっかりと刃の部分を相手に当てるのが難しく、100発100中のマーシュはすごいものだと思う。
その後、すぐに、ゴブリン5体は倒せたが、その時には後ろのグループも、もう付いていて、どんどんゴブリンを倒し始めていた。
他の班を見ると、いい連携をしてしっかり倒していることろはあまりなく、皆、個人の力をくっつけただけみたいになってる。
まあ、俺たちの班も力の暴力で倒しているだけって言っちゃえば、そうなんだけどね。
「どんどん行くよー」
エリーナがそう言った後のことはよく覚えていない。子供特有のどこから湧いてくるかもわからないような無尽蔵なスタミナで全力で走って、全力でゴブリンを倒すの繰り返しだったと思う。
俺はステータスで確実に勝っているはずだけど、エリーナ達のそれは容易に俺の疲労感を置き去りにして戦っていく。
途中、「一旦休憩を挟もうよ」なんて言った時は、他のチームに追い越されちゃうから絶対ダメだって言われた・・
ゴブリンの集落は4時間足らずで壊滅。集落にまた、別のゴブリンが住み着くと大変なので、集落は燃やされ、完全な焼け野原になった。
最後に先生が、火が残っていないかの確認をしていた。山火事になったら大変だからだそうだ。
みんな今日の演習の結果発表を楽しみにしていたけど、
「今日は遅いから、結果発表は明日な。ゴブリンの耳が入った麻袋を先生に提出するように。あ、エリーナの班は俺とそのままの個体をギルドに持って行って討伐数を確認するから、代表者は来てくれ。」
多分、先生は、俺たちが、演習の前に配られた麻袋を持っていないことから、俺たちの班で「魔法の袋」を持っている奴がいると思ってるみたいだ。
「魔法の袋」なんて俺たちは持ってないけど、俺がギルドについていってゴブリンを出せばいいのかな。
「エリーナ、俺がゴブリンを提出してくるから。だからマニラと2人で先に戻っておいてくれるか。」
「わかったよ。晩御飯は一緒に食べれそう?」
「うーん・・・・わからないから、先にチームメンバーとでも食べておいてくれるか。」
「うん・・気を付けてね・・」
あー。エリーナが少し寂しそうな顔をしているよ。
なんとしてでも、速く帰って、エリーナとご飯が食べたいぞ。
俺は一刻でも早くギルドに行きたかったので、先生の所に向かって、
「ダラム先生、何時ギルドに行きますか?」
と、聞いてみた。
「そ、そうだな―――いつでもいいが―――それがどうかしたか?」
ダラム先生は、知らず、知らずのうちに上目遣いをしてしまってるうさちゃんも観て、顔が赤くなっていた。
「俺、急がなきゃいけない用事があるんで、速くギルドに向かいましょう。いつでもいいんですよね、ね、ね。」
「わかった。わかった。今から行くか。俺は解散の指示を出すからそれが済んだらな」
「皆今日は解散だー!みんな帰っていぞー!」
大きな声でそういうと、みんなはそれぞれの宿舎に戻っていった。
「じゃあ、ぼちぼち行くか。ウサ。」
「ウサってなんですかー?」
俺はダラム先生の俺を呼ぶ名前にびっくりした。
「うん? あ、いい歳した大人が『うさちゃん』なんて恥ずかしいだろう。それに呼ぶには長いし、だから縮めてウサだ。それともなんだ?俺に『うさちゃん』て呼ばれたかったのか?」
「ウサ、でいいです。というか、『うさちゃん』はやめてください。確かに恥ずかしいです!」
こりゃあ、今度から名乗るときは『ウサ』って名乗ろう。今までうさちゃんで良く通してきたよ・・・・
はあー、今思い返せば、恥ずかしすぎるぞー!
【ウサ】 (愛称はうさちゃん)
種族 : ホワイトラビット
レベル : 700
体力 : 2100
魔力 : 1450
攻撃力 : 1900
防御力 : 1450
素早さ : 2100
種族スキル: 俊足lv.5 素早さが2~32倍になる
聞き耳lv,4 半径1000mの物音を聞き取りやすくなる
巨大化 でかくなり、2足歩行になる
跳躍 高く跳ねることができる
スキル : ステータス 自分や相手のステータスを見れる(1部分表示可能)
火魔法上級
水魔法上級
風魔法上級
土魔法上級
草魔法上級
光魔法上級
闇魔法上級 (※魔法名は省略)
魔法の書 一つの魔法が上級になったとき獲得できる
上級に至った魔法系統の制作、融合、などができる
読んでくれてありがとうございます。




