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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第二章 学園生活はとってもハード!?
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第四十三話 脱出!

43話です

 部屋から出れなくなった俺は困り果てていた。

正面にも裏口にも人だかりができていて、みんな「うちの子を――」とか「わしを治してくれんかね・・」とか自分勝手なこと言っていて簡単には外に出れそうにない。

この、外にいる人を全員治してたら日が暮れてしまう。

それならどうせ、俺は下着屋に入るわけにもいかないし、入ってもしょうもないから二手に分かれて行動するか・・


『エリーナ、俺が正面から出て人を引き付けるから、その間に裏口から出て二人で買い物をしておいてくれ。くれぐれも誘拐とかには気を付けるんだぞ!』

『分かった。』

『10秒後には俺がここから出るから、ヒトが引いたタイミングでお店に行って来いよ!5時ごろにギルド集合な!』

俺たちは念話で1通り作戦会議を済ませた。あとは俺がここから出て2人がしっかり買い物を済ませてくれれば俺たちの勝ちだ。


 俺は勢いよく扉を開く。

「重症の奴から順番に見ていくぞ!」

俺はあえて大声でそう言った。

この後本当に俺がこの人たちを診る必要があまりないけれど、時間を少しでも伸ばすために俺はおとりとなろう。


 俺が大声でしゃべったので後ろの裏口の方に居た人もだんだん正面玄関の方に人が集まってきた。

よし、このまま人を集めながら、治療しておけばいいだろう。

「僕のお父さんを・・・・」

俺の耳には助けを呼ぶ子供の声が聞こえた。

俺は覚悟を決めて、1人の子供の方に行った。

「ぼうや、今日は1人? ねえ、お父さんの具合はどうなの?」

「・・・・」

「けがの内容が分からないと、俺も治しようがないんだ」


 困ったなー。こっちも治したくても何もしゃべってくれなきゃ治しようがないぞ。

先に他の人から治療するか?

「ぼ、僕のお父さんは、その冒険者で、体中にけががあって、それに足も片方なくなっていて、でも、お金がかかるからって病院に行ってくれなくて・・グスン」

「そうだったのか。じゃあ、お兄さんが治しに今から行くから、ほら、男の子なんだから泣かないで。」

それにしても冒険者なら、手当が出てかなり割安で治療が受けれるはずなんだけどなー。

何か訳ありなのか?

まあ、そんなことはどうでもいい。とにかく早く案内してもらおわないとな、自称冒険者の父親の元に。

「ぼうや、案内してくれるかい」 

「うん、」

 

 ここからそう遠くない場所に男の子の家があった。

「この建物?」

「そうだよ。」

さっきと変わらない、あばらやみたいな感じだ。


「お母さん、ただいまー。お父さんを治せる人を連れてきたよ!」

「本当に!? 悪いけど、今すぐその人には帰ってもらって」

男の子が帰ってきて、お母さんは明るい声で喜んでくれていた。でも、すぐに冷静になって俺に帰れと宣告した。

しかし、男の子もせっかく治してくれる人が見つかったからこんなところでは食い下がれない。

「なんでダメなの!」

母に向かって、強く言い返す。

「トミー! うちには治してもらわなきゃいけない人がいても、治してもらった後に払うお金がないの!

―――だから、本当に帰ってもらっていいかしら」

「お母さん! この人はお金はいらないんだよ!」

「どういうことなの?」


「困っている人がいたら助けるのは普通じゃないですか」

俺は自分で言ってても、奥歯が浮きそうな、恥ずかしい言葉を言っていた。

本当はただの時間稼ぎなんて言えない。


「・・・・本当ですか?」 

「本当です!」

俺はきぱっり言い、続けて

「自分は光魔法の《ハイヒール》を使うことができるので、それを使えば、あなたの旦那さんを治すことが可能です」

俺は言い切る。

「しかし、あなたは学生でしょう? そんなあなたに治すことができるの?」

たしかにごもっともな意見だ。俺の見た目は学生そのものだし。この世界に来てからはまだ2年もっていない。

けれど、魔物という、人より魔法適性が強い俺はその短期間で、全属性上級という偉業の成績を残した。

普通の人なら多分、上級を一つ極めた時点で、若くても40は過ぎるだろう。

だから、このお母さんが言うこともよくわかる。


「治せるので、あなたのお父さんの容態を見せてくれませんか?」

俺はこのままここで話していてもまだまだ、俺に治してもらいたがっている人はたくさんいるのだ。

それが終わらないと俺は解放されないから今すぐにでもここの主人を治して次に行きたい。

「こっちです」

俺は奥さんに案内されて、旦那さんの方へ向かう。


「このような状態で・・」

そこにいたのは確かに片足を失った、男だった。確かに筋肉質な体つきでふつうの商人や町人よりは明らかに強そうで服装も冒険者らしいものを着ていた。


 俺はさっそく、魔法の行使を始めた。

「(ハイヒール)」

俺が強く念じると男性の体が緑色の温かい光に包まれていく。


「これで、旦那さんは治ったと思いますよ。では俺はほかのけが人の所に行ってきますので。」

俺はテレビで見た格好いい人が言っていたことを思い出しながら、そう言う。

でも、

「待ってください、せめてお名前だけでも!」

とは言われず、ありがとうございますと、ただ深々と頭を下げられた・・


 恥ずかしすぎるー。俺だけ1人何かによってあんなことを考えてしまうとは。

せめてもの救いは、このネタが分かる人がこの世界にいなかったことかー。

はあー。俺は大きいなため息をつくも次の人を治しに向かった。

 








 読んでくれてありがとうございます

引き続き次の話も投稿できる容易に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします


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