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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第二章 学園生活はとってもハード!?
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第四十二話 うちに帰って・・・

42話です

 俺たちは部屋で明日の準備をしていた。

「それにしても街中で、あんなに大きな火の魔法を使うとは思わなかったよ。」

エリーナが荷造りの準備をしながら、話始めた。

「だって、外であんなに恥をかいたんだから、当然でしょ。ね、エリーナ」

マニラは心外だとでも言いたそうなほど顔を膨らませてる。

「私に同意を求めないでよ。 まあ、私もすこーしはうさちゃんが悪いと思ってるけど」

「お、俺!?」

急に自分に嫌疑がかけられてびっくりした。あれは俺が悪かったのか?

「そうだよ。でもその後大変だったよねー」

エリーナが言う。

「そうだね」

俺はさっき起こったことを思い出しながら返事をした。


 


  俺はマニラが売った火の玉が当たったけれど、圧倒的な防御力で軽減して、守りきれなかったところは、回復の魔法でなんとか治していた。そんな時だった。その光景を見ていたと思われる女性が駆けつけてきた。

女性は、すごく頬がこけていて見るからにお金がなさそうで、大変そうだった。

その様子に気が付いたエリーナが

「どうしましたか?」

とその女性に声をかける。

「あなたたち大丈夫なの? 今すごく大きな炎があなたに入ってたと思うけど。」

俺の事か。

「大丈夫じゃないけど、回復魔法で直したのでもう大丈夫です。僕たちはいくところがあるので失礼します。心配してくださってありがとうございます」

俺は、そう言い残して、とにかくこの場から離れようと早足で歩き始めた。


 けれど、さっきの女性が話しかけてきた。

「ちょっと待ってください。あなたたちは回復魔法が使えるんですか?」

俺は、「いいえ」と答えたかったがさっき焦って回復魔法が使えることを話してしまったので、どうにも跡に引けずに

「そうですけど、」

と答えた。

そうすると、女性の顔がぱっーと明るくなり、俺たちにより一層近づいて話しかけてきた。

「これからどちらに行かれるんですか? もし、良ければ私の息子を見ていただけないでしょうか?」

息子? どういうことだ!? この女性の息子がどうかしたのか?

女性は俺に構わず話を続ける。

「うちの息子はつい先日、歩いていたら馬車にひかれてしまって、」

エリーナが心配そうに質問する。

「大丈夫なんですか。お子さんは。」

「ありがとう、心配してくれて。お医者様に見せに行くお金もうちにはなくて私の息子を引いた馬車が誰の馬車かもわからなくて本当に大変なんです。で、あなた達を見て、どうにかしていただけないかと思いまして。」

つまり、俺がこの人に付いていって、この人の息子を治してくれーって言う願いを聞いて、助けてあげればいいのか。でも、俺に得がないからなー。どうしようかなー。


 俺がそんなことを考えてるのをよそにエリーナが、

「いいですよ」

と言ってしまった。こうなれば、俺が魔法を使うのに俺に拒否権がない。今回だけならいいかな。

俺たちは買い物をいったん中断して、女性についていくことになった。女性の家はスラムと一般住宅の丁度間ぐらいに位置していた。

少し歩いたけど、本当に少しなので気にせずに女性の家に入った。

そこには俺たちと多分同じくらい、つまり10歳くらいの子が寝ていた。

エリーナは俺に念話で

『うさちゃん、治せそう?』

って聞いてきた。この状況で「直せなさそうです。ごめんなさい」なんていうわけにはいかない。

『治せるかわからないけど、頑張ってみる』

とエリーナに伝えて、回復魔法を試してみることにした。

光の魔法の《ヒール》からだ。《ヒール》を使うと少年の体は光り回復していくように見えた。

しかし、これでは、外傷は治せても中の骨までは治せない、だから俺は一つ上の《ハイヒール》を試した。《ハイヒール》なら多少の部分欠損や骨の修復ができるその代わり《ヒール》の何倍も魔力を使うことになる。

これで治らなかったら、俺には無理だ・・治ってくれ・・

また、少年の体が光に包まれていく。

「ウグッ」

寝ていた少年が目を覚ました。

「トミー、トミー、大丈夫なの?」

お母さんが息子に駆け付ける。

「お母さん? どうしたの?」

少年は何事かと不安げに母親に聞く。

「あなたは馬車にひかれて2日も目を覚まさずに寝ていたのよ!」

「そうなの?」

「そうよ! 本当に本当に心配したんだから」

お母さんが泣いているのに息子はきょとんとしていて、笑いそうになった。


 俺たちは、用件が済んだので、部屋から出ようとした。

奥さんはありがとうございますと礼を言っていった。

扉を開けて家から出ようとしたが、出れなかった。


 そう、さっきのことを聞きつけた人がタダで治せるなら私も、とよくわからんおばあちゃんから、赤ん坊を連れた母親までこの家の前に立ちはだかっていたのだ。

俺はとっさに扉を閉めると女性に裏口から出させてもらえるように頼んだ。

女性は了承してくれたので俺たちは裏口の扉を開けた。

けれども、こっちにも人だかりができていた。


 誰か―。俺たちを出させてくれー!!







読んでくれてありがとうございます。

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