第二十七話 たいへんな「実技」!?
「マーシュ」を「マシュー」と間違って書いていたので一通り直したつもりですがまだ残っていたらすいません。正しくは「マーシュ」ですので。
27話です
午前中の授業が始まった。
ダラム先生は座学の授業を教える資格と知識はあるそうなんだが、本人曰く、座学の授業は苦手だから教えないそうだ。だから、代わりに他の先生が来てくれるそうだ。
代わりに来たのは、ステームという男だった。ステームはなんでもダラムが来ない今年までSクラスの授業を持っていたらしいが、校長の意見と、自分の実力で座学の授業のみやることになったそうだ。優しい先生だから色々大変だったんだろう。語っているときも半分涙目になってきていて少し同情した。
みんなはSクラスの生徒だから授業はまじめに受けていて、算術、歴史と順調に終わっていった。
俺がその間何をしていたかというと、いろんな魔法の整理をしていた。新しい魔法は、結構いろいろ考えていたからエリーナや皆にお披露目する機会があると思ったら楽しみだ。
午前中の終業のチャイムが鳴る。
エリーナの提案で班のメンバーと一緒に学食でご飯をみんなで食べに行くことになった。
学食に着くなりマーシュはどんどん料理をとっていく。そんなに食べれるのか心配だな。
お昼の学食は朝と違い、いろんな料理があった。昨日は家でご飯を食べる人もいたが今日からはみんな学食で食べることになる。一部例外がいるが、
皆が自分の料理を取って席に着いた。
マーシュは、昨日ぶりの料理らしいのでみんなが座る前から食べていたけど。
「じゃあ、今日からみんなで頑張っていきましょう」
エリーナがお酒の代わりにジュースを出して乾杯してる。何でもエリーナがみんなで乾杯したいらしいからジュースはみんなにおごって乾杯している。
どんだけ乾杯したかったんだか。 ま、これで残りのお金も小銭ぐらいになってしまったけどエリーナがうれしいならいっか。
今日中にどこかで冒険者の依頼を受けるか何かしてお金を稼がないとな。
「エリーナー、乾杯はいいんだけどー、このジュース本当にもらっていいのー?」
マーシュがジュースをもらっていいのかエリーナに聞く。
「いいよ。よろしくねっていう私からの気持ちだから。」
「ほんとー。ありがとー」
マーシュはそういうとジュースを一気に飲み干した。
シルフォ君も
「エリーナありがとう。では、私もいただくとする」
シルフォ君は相変わらず落ち着いてるなー。
俺はリンゴを食べながらそんな光景を見ていた。
みんなが食事を終わらせると午後の授業の5分前の時間のチャイムが鳴ったから、朝のダラム先生の言葉どうり第1練習場に集まった。
「今日はみんなに実戦で今の自分の実力をしっかりと確認してもらう。
俺が相手になるから全力で戦ってもらう。順番に呼んでいくから、みんなは座って待っていてくれ。まずは誰から行く?」
俺たち全員が着いた瞬間にダラムはそう話しかけてきた。
それにこたえるがごとくジルクニスが前に出た
「まずは俺から行こう!」
「おー。ジルクニスから行くかー。お前は剣術が得意だったよな。お前、魔法は使えるのか?」
「はい、俺は魔法はあまり使えませんが火の魔法を少しできます」
「よし分かった。じゃ、かかって来い!」
ダラム先生はその言葉を放った瞬間に今ままでにない本気の顔になった。
ジルクニスが前に出て、ダラム先生に向かって一直線に剣を振りかぶりながら走っていく。
振り上げて走っていくと、攻撃動作が降り下げだけだから剣が当たるのが速くなる。
だけど、それだと・・・・
<カキン>
ジルクニスの剣がダラム先生に当たる前にはじかれ、剣が宙に飛んで行った。
やっぱり・・・・。確かにジルクニスの剣さばきはきれいで速かった。しかし、だから当たらなかった。綺麗な剣さばきが裏目に出たみたいだ。
「ジルクニス、お前の負けだ降参しろ。」
「はい。」
「お前の剣はきれいで、素直すぎる。あまり強くないやつらならそれでいいだろう。
ただし、俺みたいに場数を踏んでいる奴はそんなの簡単にさばける。だからしっかり考えて狙うんだ。馬鹿正直に頭なんて狙ってもなかなか当たらないぞ!」
うわー、そこまで言うんだ。厳しいーー。
ダラム先生が
「次は?」
と生徒に向かって聞くが、誰も答えない。そりゃ、だってジルクニスでさえあーなってしまうならだれも行きたくないだろう。
「誰も来ないのか?ならいい、全員同時にかかって来い。3秒後に開始だ。よわそうなやつからたおしにいくからな。3・2・1・スタート!」
「うわー!」
ダラム先生が唱えた後、一番後ろで隠れていた、闇魔法のガーリッシュがやられた。と言っても正確には2m近く飛ばされただけだけど。
時間がたつにつれ、戦える生徒の数は徐々に減り、残りは、俺とエリーナ、マニラ、マーシュ、クーデル(ヒックが本体みたいなところあるけど)とホーセルになった。
シルフォは後ろからの1撃で戦闘不能になった。他の生徒もそんな感じで倒れている。
ホーセルが生き残っているのはついさっきまでザフに守ってもらっていたからだ。だからそろそろやられるだろうけど。
クーデルはヒックで空を飛んでいるから先生の剣じゃ届かないし、下手に魔法を打てば、墜落の衝撃で死にかけないからいままで倒されていないんだろう。
エリーナは、しっかり距離をとって魔法を打ち、俺が守っているからやられていない。かくいうエリーナの攻撃も全くダラム先生に当たっていない。
マニラは、俺がカバーしていないが持ち前の体力でなんとか善戦している。だが、少し疲れてきている。
「残りは1、2、3・・・ 6人か? 少しは骨があるやつが残ったか? おっとまだ、弱いのが混じってるじゃないか。えいっ」
ダラム先生は、ホーセルに向かって走り1撃をお見舞いさせた。
「ぐへー」
この攻撃で5人に減った。
「よし、少し本気を出すか!」
さっきまでのが本気だと思っていたけどまだいけるのか。
こっちも全力で守った方がいいかな。
俺が強いとばれたくないけど、後で「お前らは俺より弱いんだから!」とか言われたら腹が立つし、本気を出すことにするか。
「まずは空を飛んでいるクーデルからかな?」
先生はそう言うとヒックに向かって走り、足の筋力だけで、8m近く飛んでヒックを追撃した。
クーデルは逃げようとしたところをしっかり捕まえられてしまった。これで残り4人。
「マーシュもマニラもエリーナもそろそろ限界が近いんじゃあないかー? 男子は全員おねんねか。」
マーシュが距離を詰められやられ、マニラも同じく一気に距離を詰めてくるダラム先生に対応できずににやられた。エリーナへの攻撃は俺が防いだ。剣と視線から腰が狙いだと思ったが急に足に変えてきたからびっくりした。
『エリーナ大丈夫か?』
『うん、マニラちゃんはやられちゃったからその分頑張らないとね』
『俺このままの姿だと守りが難しいから『巨大化』を使ってもいいか?』
『うーん。まあ、いいよ。』
『ありがとう、エリーナ。『巨大化』!』
校庭には、でかくなったウサギと少女と元Sランク冒険者が立っていた。
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