閑話2 ウサギ討伐!?
後編書きました。
(お金を用意さえすれば、ウサギは何とかなるだろう。
さて、俺は隊長たちに報告にしないといけないな)
森から帰って来た男はこれからの事を考えながら、街に戻っていた。
俺は衛兵隊の隊長がいる駐在所に向かった。
俺は駐在所に着くなり、隊長室に向かった。
俺はノックをして隊長室に入る。隊長は一人、椅子にドスンと構えていた。
「隊長! 西に住んでいる魔女に会いに行ってきました」
俺がそう述べると、
「良く帰って来た。で、結果はどうだったかな?」
「ウサギを倒すことは可能だと、代価は100万リキアだそうです。」
「100万リキアかー。何とか払えるぎりぎりのラインを狙ってきたか。
仕方がないその金額はこっちで用意させよう。」
お金は出せるみたいだ。良かった。
「ありがとうございます。魔女が言うには翌日には来てくれるそうなので。」
「わかった。お疲れさまだカンタ。」
「失礼します」
俺は礼を済ませて、部屋を出た。
次の日、魔女が森から門にやってきたという話を聞いた。
なんでも身分証明書がないので、門の衛兵は新たに発行するか聞いたが、人間に縛られたくないとか。特例で俺が目で見て確認して、本人ならそれを通れるようにするみたいだ。
だから俺は朝早くから起こされ、門に大急ぎで向かった。
俺が着くなり魔女は
「おー。早かったな。昨日会ったのは私で合ってるだろう」
と手を挙げて、俺を呼びつけた。
(こっちはまだついたばかりなんだぞ。全くせっかちだな)
「はい、あっています」
「ほらな、私だと言っただろう」
魔女は警備にあたった兵に愚痴を垂らしている。
「規則ですので、」
愚痴を言われて後輩もかなり困っている。
「魔女様、すいません。今から街の中のウサギを倒すのをお願いできますか?」
「魔女様っていうのはやめな、「様」っていうのが気に障るんだ。マグラとお呼び!」
「は、はい。わかりました。マグラさん」
「「さん」ってのが気になるけどまあいい。今から探すよ」
「ここで魔法を発動するんですか!?」
「あーそうだ。なにかもんだいがあるのかい?」
たしかに問題はないけど、ここでやるのか。本当にせっかちだな。
「どうぞ」
俺は表面上はしっかり理解を示し、ウサギを探すことをお願いした。
マグラが集中して索敵の魔法を使い始めた。
「見つかった。ただしこいつはなんだ? 普通のホワイトラビットだぞ!」
「そんなはずは!? だってこいつは我々の包囲陣を空を呼ぶことで逃げおうせたと隊長が申しておりましたよ」
俺は、事実を魔女に伝えて抗議するが、
「なんだい! 私が間違っているって言いたいのかい」
とぴしゃりと言われてしまった。
「いえ、そんなわけでは。」
「おっと、びっくりさせてしまったね。悪かった。私も初めてのことで気が立っていたんだ」
(えーー!! 何のために俺怒られたの? あれか? ストレス発散かなにかか?)
「で、倒せるんですか?」
俺は魔女に聞いた。
「あ? 私に倒せない魔物はいないよ。それにしても100万リキアをあんなホワイトラビットを倒すためだけに払ってくれるんだろうな」
鋭い眼光で俺の顔を覗き込む。
「もちろんだ。ただし倒せなかった場合は、払わないがな」
一方そのころ、うさちゃんことホワイトラビットは、エリーナと一緒に宿屋から荷物を運んでいた。
『俺がブラックホールをうまく使って作った《収納》を使うよ』
「そんなのあるの? じゃあ、お願いできる?」
『了解だよ。マニラは何か持っていくものないの?』
「私はない。」
(あー、マニラさんはないみたいです)
(なんだこの魔力の流れは? 普段こんなことは起こらないぞ!?)
俺は確かに不思議な魔力の流れを感じ取った。
そういえば、師匠ことジンギ―が「何か自分の奥底を探るような気配があったら、そいつは索敵を使っていてその魔力の流れがー・・」とかいってたな。
誰か俺たちのことを監視している奴がいるのか?気を付けないとな。
魔女は自分の作成した索敵で監視していることが気づかれた。
魔女の索敵は隠ぺい魔法がかかっており、並大抵の魔物だったら気にもしないような微弱な魔力での索敵だったにもかかわらずだ。
魔女の方では、
「マグラさん、何時やつを倒しに行くのですか?」
と、質問されていた。
「そうだなー、昼は通行人が邪魔で間違って殺してしまう可能性があるから深夜、人が眠ったころにする」
「わかりました。」
「それまでにこの街を囲む門の塀の増員を頼む。逃げられては殺しようがないからな」
「そちらも隊長に伝えておきます」
「助かる、私はそこのカフェで時間をつぶしたり、たまにの人の街なので珍しいものを少々買い足しさせてもらうよ。」
それから時間がたち、日は沈みだし、ウサギ撃退作戦の大詰めに入っていた。
「それで、今はどちらにウサギがいるのですか?」
タンカが聞くと魔女は冷静に答える
「中央の学園近くにいる。私が一人で行って仕留めたウサギの肉で、晩餐にでもしようか?」
「ハハハ」
俺が苦笑いすると、
「気持ち悪い」
と一言言って魔女は空を飛び、学園都市の方に向かった。
そのころ、ウサギ撃退作戦の対象である、ウサギは主であるエリーナとマニラが明日必要だというものを買い出しに外に出ていた。
今日、索敵魔法を使ってきた相手がいるという事実に彼は緊張していた。
この世界で魔法を使える人物は、少なくはない。さらに《魔法の書》を使ってオリジナル魔法を使えるものは少ない。もちろん呪文の意味を知り、唱えることができれば第3者でも使うこと可能だが、そんな自分の魔法を見せる愚者は少ない。
つまり相手はかなり魔法が使える。それも自分と同等かそれ以上の魔法使いがこの街で自分の命を狙っていると彼は推測した。
だから主であるエリーナに火の粉がかかる前に振り払うために外に出たのであった。
直後、1人と1匹は相対した。
「お主がこの街の衛兵から追われているホワイトラビットで合っているか?」
女が路地裏から話しかけてきた。明らかに怪しい。
『あーそうだとも。お前は何のために索敵を使っていたんだ?』
ウサギは喋りながら奇襲を仕掛けた。
「なぜそれを知っている?」
『お前の魔法は空気中のマナをひどく動かすんだ。だからバレバレだったぞ』
俺は別に隠すことでもないので正直に話した。
「そんな! 魔物ごとき下等な生物に私の最高傑作の魔法が見破られただと! ふざけるのもたいがいにしろ!」
魔女ははらわたが口から出そうなくらい激怒していたが、ウサギは喋り続ける。
『ふざけるのもたいがいにしろ? それはこっちのセリフだ。お前に俺が殺せるはずはない』
「なぜそうと決めつけられる? 気でも狂ったか矮小なウサギよ」
『簡単なことだ俺はお前の《ステータス》を見た。お前が俺に勝てる要素が何一つないからだ』
ウサギは相対したときから『逃げる』か『戦う』かの選択をするために《ステータス》を見ていたのだ。
「くらえ!《ポイズンシャワー》!」
魔女は流動上の毒のようなものを放った。
ウサギは初めて見る毒の魔法に一瞬驚いたが、それを《ブラックホール》で的確に吸い込んで回避する。
『これでおしまいだ。《スナイパー》』
その一撃で彼女は1匹のウサギに殺された。
《スナイパー》土魔法で筒を作り、火魔法で爆発させて高威力で飛ばすものだ。
はずだった。しかし、彼は魔女を死なせなかった。なんと《スナイパー》で撃った後に彼は撃たれた瞬間、そこを《ヒール》使って治したからだ。
「なぜ私を治す?」
魔女は混乱して聞いた。
『無駄口をたたくな。お前に発言の権利はない! 何のために俺たちを襲った?』
「いうわけないだろう」
<ブシュ>
「ギャアー」
刹那、彼女の右手が吹き飛ぶ。傷口ががまた中途半端に《ヒール》で治療される。
「もう一度聞く。何のために俺たちを襲った?」
「ハァハァ。いうわけないだろう。依頼人がいるんだから」
もう一度撃つ。そして治して機械的にさっきと同じ質問をする。
魔女が黙秘するだびに撃ち、何度か経った頃だった。
「わかりました。なんでも言うのでもう撃たないでください。私は西に住む魔女で、この街の衛兵に頼まれたんです。ホワイトラビットを100万リキアやるから殺せと」
『なら、お前を殺せば解決か?』
この時のウサギはただのホワイトラビットではなかった。
「いえ、それでは次の刺客がまた襲ってくるでしょう」
魔女は従順に話す。
『じゃあ、敵を殺したことにして報告してこい!』
「あ、あの。た、倒したことの証拠は?」
『そんなもんは『爆発したからみじんも残らなかった』とか適当なことを言え!
それとこれから俺たちに一切かかわるな!』
「わ、わかりました。それでは行ってきます」
『待て!』
ウサギは呼び止め、おびえている魔女に《ハイヒール》をかけた。
『《ハイヒール》これで怪しまれずに帰れるだろう。余裕だったと伝えろ! いいな。誤ったことを言えばお前の命はないと思え!』
「は、はい、わ、わわわかりました」
この後、魔女はウサギを倒したことで、100万リキアを渡された魔女はそのお金を返し、森の家に帰っていった。 衛兵たちはひどく不思議そうで、タンカは自分の命があったことに感謝した。
なんか後半グジャってなってしまったので修正するかもしれません。
読んでくれてありがとうございます。
ブックマークとかしてくれたらうれしいです




