第二十二話 学校の試験Ⅱ
22話です。
俺たちは従魔の試験を受けていた。試験官は俺が全属性魔法が上級まで使えると聞いて驚いた。
それもそのはず、上級と言えば、普通の人が40年も50年もかかっても扱えない魔法で、冒険者や衛兵が使うのが、中級魔法だ。初級でさえ平均で3年くらいかかる。
ましてや魔物が全属性上級だなんて神話や御伽噺の世界のことだ。
予想通りというか、そのままというか、試験官は俺に聞いて来た。
「全属性上級と言われても信用できない。何か証拠を出せるか?」
全属性の上級魔法を一つ一つ出していけばいいかな?
あ、でもそれだとここは狭すぎるから、場所の移動をお願いしないとな。
『上級魔法を放つつもりなので、どこか広いところを用意してください』
「うーん。わかった。ついて来い!」
俺たち5組は全員外に案内された。
「ここは、普段生徒が魔法の練習に使っている魔道練習場だ。結界やら、魔法体制やらをふんだんに使っているらしい。まあ、俺のような剣士にはあまり関係のない話なんだが。
おっと、話がそれたな。ここなら大丈夫か?」
俺にはよくわからないけど、たぶんここがこの学校で一番の魔術練習所だからここでやるしかないだろう。だから、ここで魔法を放つ!
『行きます。《フレイムボディ》』
俺が唱えると体が炎におおわれる。やった。成功だ。
「これは、体に火をまとうことで火属性魔法の完全耐性を得て、さらに体の炎で相手を直接攻撃できる火の魔法上級のフレイムボディじゃないか、それに無詠唱で、最後の呪文名だけでこの熱。
体の芯まで、届く暑さだ。すごい! 他のもやってくれ。」
『《ハイドロン》!』
「これは水魔法のハイドロン。大量の水を前方に勢いよく発射する魔法。次!」
ひっきりなしに来るな。少しは休ませてほしいんだけど、
『《フライ》』
あれの体が地面から離れる。
周りの生徒がざわついているのが上からよくわかる。
「本当に空を飛んでる。(あれは俺も飛べるのか?もし入学したら、俺を飛ばしてもらおうかな。)すごいな。次も頼む」
『《アースインパクト》』
俺が唱えた瞬間勢いよく、結界が割れた。
地面を衝撃波が伝うこの《アースインパクト)の魔法に耐え切れず結界が割れた。
結界の割れる音は大きく、耳を割るようだったがすぐ鳴りやんだ。
結界が割れてすぐに、俺はエリーナのもとに駆け寄り、学校の先生は、魔道練習所に集まってきた。
「何事ですか! タイラー。あなたには従魔の試験をお願いしたはず、ここは学生用の練習場で、今日の魔法は初級が主だからと、ここの練習場ではなく校庭の予定でしたよねー!
なんでこの魔道場を使っていて、それも壊しているんですか!」
あー。俺壊しちゃったんだ。やちゃった。てへぺろ。
なんか後から集まってきた人な中で女主任的な人が、ここに連れてきた試験管のタイラーを叱っている。
「どうした。何事じゃ。」
この声は、ジンギ―。昨日の見送りはできないと言っていたがここでも働いてたんだ。というかこっちが本職かな。
「おー、エリーナの従魔。」
『師匠』
女主任がこっちに駆け寄ってくる
「お久しぶりです、ジンギー様。それでこの魔物とお知り合いで?」
「あー、そうじゃ。こやつはわしが教えていたところの従魔でなあ、物凄い魔法の才があったか儂が直々に育てたんじゃ。」
「なんと。ジンギー様が直々に・・・・」
そんなにすごいことなのか、エリーナも受けていたけど。
『そんなにすごいことなのか?』
「当たり前でしょ! この人は変わり者だからあまり弟子をとらないし、数年前弟子をとったといった時はびっくりしましたよ。」
えー・・・ そんなにすごいことだったんだ。
「で、話を戻します。何事ですかタイラー。って柵をよじ登って逃げようとしないでください!」
女上司が逃げようとしているタイラーを制す。
「まあ、まずは落ち着けくのじゃ。どうせこやつが上級魔法を使えるといったからこの学校で1番いい魔道練習場で試そうとした。しかし、この充電式の結界が壊れてしまったといったところか。」
「その通りなんですよ、だから俺は無実なんですよ。信じてくれますよね、ジンギ―様。」
「信じる。こやつならここを破壊してもしょうがない。じゃが、ここの使用許可をとってから行うんじゃったな。タイラー。」
「そんな」
タイラーは自分がこれから個々の修復費用を払わされると思い、体が震えている。
「儂がこの従魔の実力を保証するからほかのやつも見てやっておくれ。かわいそうだろここまで来たのに。」
こうして俺の従魔試験は終わった。
ちなみに俺の後のやつらは俺の魔法を見たおかげで緊張が高鳴り実力の半分も出せてなさそうだった。
俺のおかげじゃなくてせいだろ! っていうのは聞こえなかったことにする。
俺の試験が終わったら次はエリーナの試験だ。
『エリーナ頑張ってこいよ。』
「うん! 学校行くために頑張る」
俺とエリーナは離れ離れになり、俺は従魔待機室で待つことになった。
数時間後、エリーナが戻って来た。
『試験どんな感じだった?』
「あのねー。魔法が初級使えるから魔法はごうかくだって!」
おー、初級で実技に合格するんだ。
「でね、紙に書くやつは文字と簡単な算術だけでらくしょうだったよ!」
『すごいなー。エリーナは。早くマニラを迎えに行こうなー』
「そうだね。マニラちゃんはもう試験終わったかな?」
俺とエリーナはマニラの手ごたえを聞きにマニラのもとへ行く。
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早くも最強感がある主人公ですが・・




