第二十一話 学校の試験
21話です。
歩き始めて、少し経ったときに思ったのがエリーナの従魔だから隠れる必要がないということだ。
俺がエリーナに念話でそのことをどうするか、聞いてみることにした。
『エリーナ、俺今《透明化》を使って隠れてる理由は知ってるよね。』
『うん! 衛兵を呼ばれると大変だからでしょう?』
『そうなんだけど、魔力も集中力もかなり消費するから、なるべくときたいんだけど。』
『うーん。でも、今勘違いした衛兵が来ると大変だからもう少しだけ我慢してくれる?』
あ、そうか。確かに俺がいてトラブルになったら大変だからな。少し我慢するか。
『確かに、そうだな。もう少し我慢するよ。』
俺たちは、また歩き出した。
門に近づくにつれ、多くの受験者と思われる7~10歳のぐらいの人が増えてきた。
この学校は、7~10歳の生徒全員に受ける資格はあるが、1年に1回、今日だけしか受験を受けられない。1回受験に失敗するともう1年待たないといけないし、基本的に10歳の子が通う学校だ。
だからエリーナの父と母は、受かってほしいとは思っているが、半分、来年か再来年でもいいと思っている。俺はこの話を出発の日の前日の夜、エリーナが寝た後に娘が試験に落ちたら慰めてやってほしいと言われた。
それだから、エリーナはともかくマニラもかなり試験に受かるか怪しい。
と言っても、俺はどれくらいの試験のレベルか知らないから何とも言えないけど、
この学校は300人くらいが毎年受験するらしいけど、入れるのは100人しかいない。
倍率なんかの話をすれば、3倍近いということだ。この世界は学びたい人の数に対して、学べる人の数が少ないことが深刻な問題なんだが、無料で受けれる国立以外の公立、私立なんかは、普通に受けられるけど高い授業料を払わなければならない。
校門も見えてきた。多くの生徒が並び始めている。俺たちも並び始めないとな。
「ついたねー。うさちゃん、マニラ。」
『そうだね。』
「はい。」
『(《解除》)』
俺たちは列に並び始めた。
従魔もここで並んでいいみたいだったから、俺は姿を現した。
遠くの方で俺の事を噂しだした。
「おい、あいつウサギを従魔にしてるぜ。」
「やばくね」
とか、
「あの方ホワイトラビットを従魔になさっていますわ」
「とても面白いですね」
「かわいいペットをお飼いになられているんですわね」
「「「オホホホホホ」」」
とかだ。
全く俺の事を馬鹿にするのはいいけど、エリーナの事までとなると本当に腹立たしいな。
もし、次会う時があったら警戒しておかないとな。
ちなみにだけど、俺が聞き耳で聞こえる範囲だけど、エリーナには聞こえないだろう。
俺もエリーナもマニラも列に並んだが、従魔がいる人は先に従魔の試験?みたいなものがあるらしい。大勢を1度に受けさせると大変だから分散させるという意味もあるんだと思う。
『マニラとはここで別れることになるけど、マニラも頑張ってね。
次会うときは試験の終わりだと思うよ。』
「はい、エリーナも頑張って」
「ありがとう。お互いに頑張ろうね。」
それにしても従魔の試験って何をするんだ?
「こちらが従魔の試験会場になります。用意のできた方からお並びください。
5人ずつ見ていきまーす」
学校の先生が誘導してくれている。俺は特に用意がないからエリーナと一緒に進んだ。
「5人そろったので会場にお入りください。それぞれ年齢とお名前と従魔の種族名をお願いします」
「1人目!」
「ザッパグです。10歳です。え、えと。従魔はレッドウルフです。」
すごく緊張していて、今にも緊張でつぶれそうなんだけど。大丈夫かな?男の子ならシャッキとしないと!
「次、2人目!」
「モルシャ、9歳です。従魔はミニトレントです。」
「君のミニトレントは何ができるの?」
「はい。草魔法の初級が使えます」
そういうと、急に地面から芽が伸びてチューリップが咲いた。
「ありがとう。次、3人目!」
俺とエリーナの番が来た。
「エリーナと従魔のホワイトラビットのうさちゃんです。よろしくお願いします」
「ホワイトラビット?ふざけているのか?」
此奴まで俺たちの事を馬鹿にしているのか?
『俺は、基本属性の火、水、風、土、草の上級と、特殊属性の光と闇の上級までが使えます!』
「うん。全属性上級ね。ありがとう。・・・・・・全属性が上級だと――――――――――――!」
めっちゃ、驚いてる・・・・
もしかしたら書き足すかもしれません




