第二十話 マニラと朝食
今更なんですけど『』の中は念話で、「」が普通の会話ということになっています。
20話です読んでください。
宿屋に着いたが、ここでマニラが姿を現すわけにはいかない。びっくりしたり、「ここに魔族が!」とか言って騒ぎ出す人が出てくるだろう。だから、いったん2階の個室に入ってから《透明化《インビジブル》》を解くことにした。
『エリーナ! 悪いけどドアを開けてくれ!』
俺は念話でエリーナにドアを開けるように頼む。
『うん、今開けるね』
エリーナがドアを開けてくれた。俺たちは《透明化《インビジブル》》を解いて姿を現した。マニラは一応隠したままにしている。急に魔族のマニラが来たらエリーナでもびっくりすると思ったから。
『お帰り。女将さんのお手伝い長かったね』
『あー。お肉の解体作業はすぐ終わったけど、血が付いちゃったから体を外で流していたんだ。
それで、そのー。』
マニラの事をどう言おうかとしどろもどろになる俺。
その様子に気づいたエリーナがすきを突くように
『そのー? 何があったのか話しなさい!』
と問いただしてきた。
こうなったら正直なことを言うしかない・・
『えーと。魔族を拾いました・・・・』
『・・・・』
『・・・・』
『魔族を拾ったって今言った?』
『言いました』
これはやっぱりかなりヤバいのかな?
『どんな魔族なの? 今どこにいるの? 秘密は無しだよね! だから言えるはずだよね!』
怒っているのに笑顔だから、余計に怖い・・
『《解除》マニラ自己紹介をお願いします』
『私はマニラです・・魔族で、7歳です・・』
短っ! それだけ!?
「わたしは、エリーナ、ヒト族でそこのウサギの飼い主です。あなたと同じ7歳です。」
二人とも、緊張しているのか妙に静かだ。
2人はそのあと一通りの問答を重ねていた。俺が気づいた時にはいつの間にか仲良くなっていた。
二人は喋り散らかした後、すぐにベットで眠ってしまった。
エリーナとマニラの仲が良くなったことは本当に良いことだったかの俺にはわからないけど・・
「おはよう! マニラ!」
「おはよう。エリーナ」
二人は朝から仲がいい。
二人は俺という存在を気にせず、おしゃべりを始めてしまった・・
さて、2人は喋っているから俺は上に朝ご飯を持ってくるようにお願いしないとな。
マニラのこともあるから、1人追加をお願いしないとな。
階段を俺は下る。
『女将さん。202号室のウサギです。』
「おっ、あんたかい。昨日は助かったよ。何か用かい?」
『えっとー。少し事情があって部屋に朝ご飯を運んでほしいんです。それも3人分
昨日、あの後、孤児を拾いまして、孤児院に預けるつもりだったんですけど、なつかれてしまって』
本当は魔族で、孤児院なんかに連れ行ったったらどうなるかわからないからかくまっているんだけど。
「わかったよ、あんたも大丈夫なのかい?」
『大丈夫です。あ、それとお金を渡します。』
「いや、いいさ。お金は昨日のお礼ってことで、」
『ありがとうございます』
本当は払いたいところだけど、こっちもお金はあまりないから、行為を受け取ることにしよう。
早く戻って、マニラの爪と、角を何とか隠さないとな。
この扉ウサギ用の扉を付けてほしいな。ま、今日試験を受けに行って、明日には結果が返ってくるから、いいんだけど。
『エリーナ、話しているときに悪いけど、扉を開けてくれる?』
『今、行きまーす』
俺は部屋の中に入った。
『急なんだけど、話があるから聞いてくれ。』
「うん! わかった」
「わかりました。」
『まず、エリーナ、今日は何の日か忘れてないか?』
「え、えっとー。」
悩んでるエリーナにカウントする
『3・2・1・アウト』
「わかんないよ。」
『答えは、試験でした。10時からだからね!』
本当は覚えてたし。と、言うエリーナは放っておいて、マニラの方へ向き直った。
『次にマニラなんだけど、マニラその頭の角と長い爪を隠すことができる?』
「できます」
エリーナが、答えた後に角と爪が隠れた。
『すごい!? どうやって隠したの?』
「私たち魔族は、ヒトに化けて隠れられるようにという願いでいつからか出来るようになったらしです。」
進化とか、そういうことなのかな?
『それで、エリーナは学校に行くんだけどマニラはどうする? 魔法が初級ぐらい使えて、ある程度の算術と文字の読み書きができれば入れるんだけど。』
「私は、母に習って算術ができて、文字の読み書きもできます。」
すごい。両方ともできるんだ。
『これからテストがあって、それを受けるとただで授業が受けられて3年間暮らせるんだけど、どうする?』
「私は・・受けます。」
「エリーナも受けるの?」
「でも、受験するのに必要なお金はどうすればいいですか?」
「お金は余分にあるからあとで返してくればいいよ!」
エリーナ、自分のお小遣いはどうするの? なんも考えてないんだな、
まぁ、二人が幸せに暮らせるように何かすればいいかな?
それともお金を取られたので追加を早めにお願いするか?でも、お金をあまり持っていないからな。
『朝ごはんがそろそろ来るから、二人とも椅子に座って待っていて
そういえば、マニラ嫌いなものはない?』
「特にないです。」
ドアが開いた。
「朝ごはんお持ちしました。」
女将さんが来ると待っていたけど、おっさんの方が来たか。
『ありがとうございます。ここに置いといてください。』
「おいておきますのでお嬢さん方はごゆっくりお過ごしください。
お皿は、出るときに下に持ってきてくだされば結構ですので、」
俺たちは温かい朝食をいただいた。
マニラはとてもおいしそうに食べていた。
こんなにおいしいもの食べたことないです、なんて言ってるし。
一通り食事を済ませた俺たちは準備を始めた。
持ち物は特に必要はないが、魔術か剣術の選択試験の時に杖が必要だけど、それもエリーナの予備で助かりそうだ。
学校まで近い距離の宿屋を選んだから、ここから30分くらいで着く。
多分遅れずにつけるだろう。問題は俺が出てから衛兵が増えて、《透明化》無しで外を出歩けないことくらいだ。
とにもかくにも、俺たちは学校へ歩き出した。
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