第十七話 狩りへ
17話はです。
狩りに向かおうとした俺は、大きな壁にぶち当たった。
それは、表現的な意味も、物理的もだ。
俺は考えなしだった。この町は巨大な壁に覆われていて、もちろん門には、魔物から守るための衛兵がいることを。俺は何も考えずに門に出てしまった。
もちろん衛兵に見つかってしまった。
『(やばい!)』
衛兵が数人集まってくる。
「このウサギ!」
「なんでわしらの壁の中に入っとるんじゃ!」
どうしよう。どうしよう。俺は考える。
しかしそれりよりも早く、集まってくる人が。
「この、ホワイトラビットめ!」
「お前さんには、悪いが死んでくれ!」
攻撃したら、エリーナが暮らしずらくなるだろうし。何とか平和的に、平和的な方法でこの事態を解決できないか。
あ、そうだ! 今すぐ戻って、女将さんを連れてこれば! って、そんなことは無理だ。
もうそこまで衛兵が来てる。槍を構えて俺を囲むように立っている。
仕方がないか。攻撃するか? いやでも・・・・ エリーナが。
なんとか。何とか。することができないのか。
何とかするために生み出された魔法があるじゃないか!
こういう時は、
『フラッシュ』
明るさを最大にして自分が目をつむることで単なる光る魔法が大変身。
これで目が見えないうちにいったん早くこの門から《フライ》の呪文空を飛んで逃げよう!
『フライ』
ふう。何とかなった。でも1年たった今でも、前世の考えに縛られて魔法というものが思いつかないとは・・ なんというか、少し情けない。
草原はこっちの方って言ってたかな?
俺は、高度を少しずつ下げて、フライの呪文を解除して、探し始めた。
《フライ》は使えるけど、この俊足のスキルが生かせないから、《フライ》に慣れるまでは、この足で走ったほうが速い。
体がでかいと聞いていたからすぐ見つかると思ってたけど、なかなか見つけられずどうしようか?と考えていたら、やっと見つけた。「ブラックバッファロー」というから黒くてなかなか見つけづらかったのかもしれない。
よし、悪いが俺のご飯になってくれ!
『メタルボディ』
肉はたたくとおいしいがナントカ成分出るって言ったしこの方法で突進して殺せば、一石二鳥じゃないか! まずは少し後ろに下がって、勢いをつけて ドーーーーん!
さあ、どうやって持ち帰るか? 体格的に持てないから巨大化を使わないといけないしなぁ。普通に門から入ることは多分絶対にできないし、フライで飛ぶにもさすがに3メートルの巨体を持って、は目立ちすぎるよな。
俺は困り果てていた。こんなのとっても気味の悪いウサギが敷地に入ってくる。
でも帰らないとだしなぁ。
「魔法の書」でなんとか、透明化みたいなことできないかな?
闇魔法と光魔法を混ぜて、できそうなんだけど。
光魔法でひかりのすすむほうこうをいじって、闇魔法でそこを補完すれば、見た目の透明化みたいなことはできそうだな。
『スキル「魔法の書」の使用《作成》」
―成功しました―
―魔法の名前を決めてください―
本当にできた。なんか新しい魔法を作るのはすごいな。
名前か・・・・ よし、不可視を意味する《インビジブル》でお願いしまぁす。
これでこっそり帰れる。
『女将さん帰りました!』
「エリーナちゃん帰って来たってよ! って、あんたどこにいるんだい?」
やべ。《透明化》解くの忘れてた。
『《解除》』
良かった。《メタル》と同じ解き方だった。個別で消したいときは、《技名》《解除》みたいにすればいいのかな?
『ここです。少し人に見えないようにする魔法を使っていまして、よいしょ!
この魔物が「ブラックバッファロー」で間違いないですか?』
「そうだけど、あんたすごいねぇ。これをひとりで倒したのかい・・・」
宿屋のおばちゃんが絶句してる。
『じゃあ。これで料理お願いします。』
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