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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第一章 可愛いだけで生きていけない!?
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第十五話 シャリキアに着いて

15話です。


 3日間の馬車旅は順調にいくと思っていたが、思わぬ出来事が起きた。

盗賊が現れた。とか、そんなことが起こるわけもなく、馬車が雨でできた泥沼にはまってしまった。

昨夜の雨のせいで、道がぬかるんでいたのか・・

 この異世界に馬車が通るための舗装された道などはない。もちろん、馬車の改良や、道路の舗装などは推し進められてきたが、それはあくまでも金持ちの馬車や都市部の道路だけの話だ。


『うさちゃん、馬車動かせそう?』

エリーナが念話で話しかけてきた。

『うーん。力でごり押せば行けると思うけど、俺が離れることになるが大丈夫か?

急に盗賊が襲ってくるなんてことはないと思うけど。』

『いいよ、速く手伝ってきてあげてね。』


 よし、行くか。一応聞耳(ききみみ)のスキルを使って警戒しておこう。

それにしてもどうやって手伝おうかな? 向こうは、俺の事を貴族のお嬢様のペットくらいの認識しかないと思うし。サッと行って、馬車を押して戻したら、素早くエリーナのところに戻ればバレないかな?

思い立ったら行動だ。機会をうかがって待とう。


 よし御者の男が向こうを向いた。今だ。

俺は急いで馬車の車輪を押しに向かう。

馬車を後ろから押してッと。

車輪がコロッと回って車輪がへこみから抜け出した。

「あれ!? 馬車が沼から出ている。お嬢さん、また出発しますぜ。しっかり座っててください」

この御者の男、俺が馬車を戻したのに気づいていないのはいいけど、少し不用心だ。心配になるな・・


俺が馬車の中に戻るとエリーナが声をかけてくれた。

『うさちゃん、ぐっじょぶ!』

『ありがとう。これで良かったか? って、うわ。また動き出した。』

俺は急に動いた馬車でバランスを取れず転びそうになった。


 シャリキアの正門が見えてきた。この3日の間、何とか馬車に乗って、というか揺られてここまで来た。

シャリキアの壁は、5メートルくらいの高さで間隔をあけて物見やぐらが置かれていた。

門に着くとまだ朝早いのに、商人らしき人や、貴族の馬車などが並んでいた。

 俺たちは貴族だからあっちの一般人用じゃなくてこっちの貴族専用の方だな。

門の衛兵はいろいろ質問してきた。それにはエリーナが答えることになった。貴族であるのはエリーナだけだしね。

「この馬車の目的は何ですか?」

衛兵がマニュアルらしきものを見ながら言う。

「えーと。この秋から始まる学校に行くためです」

(そうだ。学校に行くためだ。何にもやましいことはないぞ)

俺は心の中でエリーナを応援する。

「何か身分証明ができるものをお持ちではありませんか?」

『うさちゃん、みぶんしょうめいって何?』

身分証明って何か、か? 父さんがカバンの中に入れて「これを渡すんだよ。」って言ってたのを忘れてるな。

『エリーナ、父さんがカバンの中にいれて「これ渡すんだよ」って言ってただろう』

「あそっか! えーと」

エリーナはカバンの中をごそごそしだした。

「衛兵さん、これですか?」

エリーナは、身分証明書を衛兵に渡した。

「おー、お嬢さんありがとう。今、上の人に確認してもらうからな」

 

 数分経ったころ衛兵のおじさんが帰って来た。

  「はい、大丈夫でしたよ。通っていいですよ。」

「ありがとうございます。」

エリーナが身分証明書をしっかり受けとって御者に馬車を出すように命じた。

 

 シャリキアの正門を抜けるとそこには、活気にあふれる街並みが並んでいた。

「おいしい! おいしい! 棒焼きだよ」とか「冒険者の必須アイテムが全部そろっているよ。」などいろいろな声が聞こえてくる。

『うさちゃん、すごくきれいで大きいね!』

『あー、活気があふれているし、住む人の顔が明るい。都市としてもいいところだと思うよ。

俺たちここで5年間暮らすんだよな』

『そうだね。』


 俺たちはここにいてもしょうがないので宿屋に向かった。俺たちは、学校の寮を借りる予定だが、学校の試験を受けて合格の結果をもらうまでは、寮に入れないので、従魔と泊まれる宿屋に向かった。


 どうやら宿屋の名前は、『ベアーペンション』と言ってこの都市にある従魔が入れる宿屋で2番目にいいところらしい。1番いいところは、『ドラゴンのしっぽ亭』と言って、Sランク冒険者や大貴族などしか泊まれないくらいに高い。その分料理、サービスなどほかの宿屋など比べ物にならないくらいにすごい。

 俺たちは、ベアーペンションの女将さんに試験の結果が分かる日までの四日分のお金を払った。代金は前払いで、予定より早く抜けても返金してくれないみたいだ。

エリーナは、宿屋が上手く取れたから、ここまで送ってきてくれた御者のおじさんにお金を渡した。

おじさんは、「あんがとお嬢ちゃん。げんきでな。」とだけ言って、また仕事を探しに行った。


 それにしてもこの広い街であと何をしよう。宿屋にずっと缶詰めになっていてもよくないと思うけど、貴族の子供が一人で街中を歩くのってどうなんだ? 

悪い人目線なら最高のカモでしかないな。うん。やっぱり危ない気がするな。

『エリーナ、外に行きたいか?』

『そりゃ行きたいけど、父さんも危ないから外にはあまり出かけないようにって言ってたし。

盗賊にさらわれるのが怖いから行かないでおこう』

あー。エリーナがかわいそうだ。どうにかして外に安全に出る方法はないのか。

うーん。

『あっ! エリーナ、いいこと思いついたよ。ごにょごにょ』

『うさちゃん、それなら安全に出れるしいいじゃん! 私のためにそんなことまで考えてくれてありがとう』

ま。俺も外でいろんなものが見たかったからな。


 俺たちは、外に行くためにとある作戦を決行した



 読んでくれてありがとうございます。

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