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うさちゃんに転生!?  作者: ほーほー
第五章 フレーデルの街
102/135

第百話 もう離れない。ずっと・・

100話です。

 俺はサンダさんとダウネと街を回っていた。

そんな時に前からエリーナとマニラ、キラが歩いて来た。

今朝はすぐに家に帰る予定だったから、いつ帰るかも家を出たことさえ伝えてなかった。

「おーい」

と呼びかけようとして、言葉を腹に戻した。

「ねえぇ!」

エリーナが詰め寄って来る。

「私たちをほったらかしておばさんと幼女と楽しくデートですかあぁ??」

サンダ「おばさんですって!?」  ダウネ「儂が幼女!?」

エリーナに不本意な呼ばれ方をされてに二人は憤慨する。

「わたしは『おばさん』無くて『お姉さん』でしょ!?」

「なんですか? おばさん。黙っててください」

エリーナがサンダさんを睨む。

「私は君の姉弟子(あねでし)であって賢者!」

「儂だってお主の何倍も生きてる龍じゃ!」

二人の反撃に一瞬ひるんで押し黙るかと思われたアリーナだが反撃した。

「私のうさちゃんを勝手に連れて行ってー! うさちゃんがどこか知らないところに言ったのかと思って探してたのにー」

ひとしきり言い終えると、エリーナは道路の真ん中で泣き始めてしまった。

 

 俺が何も断りを入れずに出て行ってしまったからか・・

俺は泣いてうずくまってるエリーナに手を差し伸べようとする。が、払いのけられた。

そしてそのまま走って行ってしまった。

「あっ」

思わず追いかけようとする。

けど、マニラに手をつかまれた。

「誰なの? この人たち?」

「くっ、」

俺は言い訳をしようとしたが遮られてしまった。

「エリーナより大切なの?」

それだけ言って、マニラとキラはエリーナを追っていった。

エリーナより大切なの?俺はその意味を頭の中で反芻してた。

そうだ。エリーナは俺の(あるじ)だったのにそれを最近忘れかけていた。いや、忘れていた。

ここしばらく、キラやマニラ、ギルドの人たちとばかり話して、エリーナと話したりすることはなかった。すごく寂しい思いをさせた。

今まで2人でやって来たから余計に接する時間が減ってしまっていた。

とてもつらかったと思うし、俺は「忙しい」と自ら言い訳を作っては何もしてこなかった。


 俺はギルドの職員―最初の龍討伐で案内してもらったひょろ眼鏡―に頼んでダウネとサンダさんに適当な宿を紹介してもらえるようにしておいた。

走って、寮に向かった。

「女将さん、エリーナ帰ってる!?」

「うん? いいや。あの子なら朝出ってたきり帰ってないわよ。そわそわした様子で他のお嬢さんたちもつれて」

俺は女将さんの言葉を最後まで聞かずに宿を出て街を走り回った。


―――――――――――――――――――――――――――


 「ふうー。もう行ったよ」

女将さんはため息出して

「で、あんたたちどうしたんだい? 何かあったみたいだけど」

と、調理台に呼びかける。

机の下からはキラ、マニラ、エリーナの順ではい出てきた。


―――――――――――――――――――――――――――


 俺は街中をグングン走る。

左右の路地裏までしっかり見る。

《従魔契約》のつながりを薄くされていて位置が分からない。

遠く離れていてもわからなくなるけど、これは向こうが遮断しようとしているんだと思う。

(確かに宿屋に戻っていく方角だったんだけどな・・)

 こんな時にこそ、探知の魔法が使えるのか・・ しっかり覚えておけばよかった・・ 


 街を一周してもいなかった。

探しても探しても、どこにいるかわからない。エリーナが落ち込んだ時にどこに行くかも俺は知らないんだな・・

 

 日が沈んできた。

エリーナはもう宿に帰ってるだろうか・・

俺は一度、宿に戻ろうと思った。


 宿屋まで戻ってきて、1回の酒場を除くとそこにはエリーナとマニラ、キラがいた。

エリーナはそわそわしていたけど、確かに宿屋にいた。

この時俺がほっとしたことは言うまでもないだろう。

しかし、どうやって話しかければいいものか?

「よう、エリーナ」これじゃない。「探したんだぞ!」これも違う。「なんで逃げたんだ?」これな訳がない。

やっぱり謝ることが先だろう。

俺は宿屋の中に足を踏み入れる。

「エリーナ、ゴメン! 今日は勝手に出て行って・・心配を・・かけてしまったと思う。これからはないようにするから。本当にゴメン」

最初はエリーナもキラとマニラの裏に隠れてしまっていたけど、俺の話を聞いてくれた。

「私も少し焦りすぎちゃって。ごめんなさい」

いつの間にか俺が謝っているはずが、エリーナに謝られていた。

そこからはマニラとキラが止めに入るまで俺たちは謝罪合戦を繰り返した。

 女将さんが言った。

「物事はどちらかが一風的に悪いなんてことはないのさ。互いに必ず非があるものさ。だから、それを乗り越えていくことが大切なんだよ」

 俺とエリーナは互いに向き合って、互いに泣いてかをぐじょぐじょだ。そろって、恥ずかしくなって下を向く。

 

「まあ、今日はもう遅いから、一眠りして明日考えなさい」

女将さんの言われたとおりにベットに入ったが、全く寝付けない。

エリーナが今何を考えているか? エリーナが俺の事をどう思っているか?

そんなことばかり考えてしまう。


――――――――――――――――――――――


 うさちゃんと喧嘩した。

うさちゃんと出会ってから始めてした喧嘩だった。

初めは向こうが悪いと思ってた。

勝手に出ていっちゃうし、知らない女の人と一緒にいたし・・

 でも違った。宿に戻って1回の酒場で女将さんに愚痴を聞いてもらっていた時だった。

別の席でガンバさんが自分の事のように誇らしげにうさちゃんの事を他の冒険者に話していた。

「あいつはすごいやつだ。」、「俺にはできないね」とか、とても耳につくことばかり言っていて、2階の部屋に上がろうと思った。でも、

「今朝は賢者様をギルドに連れて行って、帰りには森の老人の正体である暗黒龍ダウネを生きた状態で連れてきたんだから」

とガンバさんが言ってた。私は自分の知らない話に驚いた。

 私は気が付くとガンバさんに事の顛末を聞いていた。

どうしよう・・ 私何も知らなかったのに勝手なこと言って。

 

 すぐにでも探しに行って、うさちゃんに謝りたかった。でも、初めての事でどうすればいいかわからなかった。いつもなら横にうさちゃんがいてくれるのに。


 私はうさちゃんが来て、キラとマニラに隠れてしまった。どうしてかはわからないけど、とてもうさちゃんが怖く思えてしまった。うさちゃんは

「エリーナ、ゴメン! 今日は勝手に出て行って・・心配を・・かけてしまったと思う。これからはないようにするから。本当にゴメン」

って謝り始めた。本当は悪いのは私なのに・・

うさちゃんはいつも一生懸命で頑張ってくれているのに・・

 気づいたら、私の口からも謝罪の言葉があふれていた。


―――――――――――――――――――――――――――――――


 昨日の夜は眠れるわけもなく、目の下はクマだらけだった。

「昨日はごめんね」

俺はエリーナに改めて謝った。

「うん、いいよ。私も焦って変なこと言ってごめん」

「うん。今度からお互いに気を付けような」

「うん!」

俺たちは仲直り出来て、仲直りすることができて、互いに抱き合った。


「ありがとう」

「これからも一緒にいよう」


クマなのか泣いた跡なのかわからないぐらい泣いた。

 

 


 読んでくれてありがとうございます。

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