自由放任主義とグローバリズム、戦後レジームの末路
コロナウイルスで世界経済が無茶苦茶になっておるのに、未だに自由放任主義やら健全財政論者の馬鹿どもは己の誤りを認めない。この構図は1930年代の世界恐慌と全く同じである。大恐慌で古典派経済学の自由放任主義は大バカな思想であると誰の目にも明らかになった。それ故にそれ以降の資本主義とは修正資本主義が基本である。だが大恐慌の反省などイナゴの髭ほども無い彼らは、1970年代の石油危機は公共事業をやり過ぎたせいであると意味不明な主張をもっともらしく言う事で復活した。そしてその後、国家が経済に関わるのは社会主義だ~とアホみたいな事を主張し、今現在、大恐慌当時と全く同じ事を主張しているのである。
根本的に彼らは、自分の利益以外に興味が無く短期利益を食い尽くす事しか考えていないイナゴと、悪い血を抜いたり食べなければ病気は治るとか思ってる狂人の集まりでしかない。
例を挙げよう、このコロナウイルス騒動の初期にクルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』が問題になっていたが、この船で起こった感染症対応の責任の所在は何処の誰にあったのだろうか? 答えは”決まっていない”である。そんな馬鹿なと思われるだろうが、決まっていない。周辺国がそういう船を見殺しにするのは良くないだろうみたいな意味不明な感情論があるだけである。まぁそもそも、船というとカネ持ちの乗り物だと勘違いするが、ああいう大型クルーズ船なんてモノは庶民の乗り物でしかない、運航会社に責任感など無いのだろうと考えれば世界各国で起きているクルーズ船関連のゴタゴタは全て説明が付く。
普通に考えて、自由放任主義の結果でどれだけ無茶苦茶な事があっただろうか? 金融危機を引き越した”サブプライムローン”だが、サブプライムってそもそもどういう意味かお分かりだろうか? 優良客のサブである。英語ってのは正直だねェ。その他、格安航空会社に至っては、整備責任者も搭乗員の雇用者も不明などという意味不明な代物が飛んでいる。誰がどう考えたって一定の規制は必要なのだが、自由放任主義者というのは、あらゆる規制は要らないと本気で主張している。労基法にも反対だ。頭がおかしいか、安上がりにすましたいと思っている以外に解釈のしようがないだろう。
グローバリズムというのは、イナゴどもの尽きない欲望とキ印の妄執の具現化でしかない。グローバルをマンセーしている人間というのは、人間を奴隷にしたい奴か、自分が足長おじさんやるのに、自分の周りがどれだけ不幸になっても気にしないど~しようもない連中でしかない。
清算主義者のキ印がどれだけアレな存在か例を挙げよう。自民党の逢沢一郎はこのコロナに関連して中小企業の経営が絶望的になっている事についてこう述べている。
《~日本の最大の課題は開業が少ないこと。ゾンビ企業は市場から退場です。新時代創造だね。》
本当にため息が出てくるだろう? 政治家は自分を賢く見せたいならSNSなどをすべきではないと心底思う。この”あいさわ一郎さん”は偽アカだろうと調べると本当に本人のアカウントなのである。国会議員やってるような人間がR氏とそう大差のない経済感覚なのだから、経済が良くなるなどあり得ん訳だ。
R氏も言っていただろう。アホみたいに借金して消費すれば経済は良くなるのに、日本人はそうしない。日本人はアホだからだ~と、デフレで不況でおまけにこのコロナ後の需要の激減で開業? インバウンド頼りでやってそれが消し飛んでいるのにか? 誰がアホなのか明白だろう。
偉大なる反面教師Rは言う。
《今まで工業社会の延長として消費社会が形成されていたのですがこの「消費」にかかわる従業員を大幅に削減します。》
『需要』という言葉の意味を1秒でもよいから考えるべきだろう。
我が国に蔓延るクソみたいな思想の最たるは”戦後レジーム”である。ある意味で、もっとも醜悪で低劣でクソとしか言いようのない代物だ。なんか色々あるが、要するに「日本が豊かなのはけしからん」という思想だ。本当に若い人はそんな馬鹿な事が!? と思われるかもしれないが、公然と存在しており安倍首相が本当の最低限度の事をやっているから影に潜んでいるだけである。
先のR氏の戯言もこの戦後レジームを考えれば答えは明白に出てくる。内需を冷やしてどうするのか? という問いに毎度出てくる「海外に売れば良いじゃん」という如何にも軽薄な考えの正体だ。要するに、日本人は労役だけを行い、生産するブツ・サービスは全て外国の方々に供出せよと言っておる訳である。日本人は奴隷労働を行いなさいという訳だ。この思想の存在を赤裸々に証明するのが『戦後賠償』という概念だ。
北朝鮮に賠償というのだが、良く勘違いされているのは、この賠償の対象は太平洋戦争だの植民地支配なんかじゃないって事だ。朝鮮戦争以降に北朝鮮の発展を阻害してきた事に対する賠償だというのである。そんな事実はない処か、日本は朝鮮総連の行動を黙認する事で経済成長どころか核開発にまでしっかり加担しているテロ支援国家である。この戦後賠償とやらの為に増税を行う事まで内々で決まっていたのである。
こういう動きはコロナ対策ひとつ見ても存在する。コロナ対策の事業規模が117兆円とか言ってるが、完全な新規の予算は27.6兆円程度であり、昨年の台風対策費だの融資や猶予をぶち込んで、その内で42.5兆円は民間が出すという想定などで膨らませた数字が117兆円なのである。
「予算が無いから」健全財政論者はそう言うだろう。財務省は健全財政が必要な根拠に緊急時に国債を発行を可能にする為と言っているが、今現在、国債を発行出来ない理由も、緊急時の~という理屈である。ちなみに東日本大震災の時も言っていたし、これは関西大震災の反省で被災者など見殺しにしてPBを黒字化すべしと彼らはハッキリと公文書で述べている。
ま、「予算が無いから」毎度毎度出てくるこのお決まりの文句だが、とても不思議な現象がある。このコロナ事業費117兆円であるが、IMFへの供出金が含まれている。以前ロイター通信が財務省の幹部が含む事をほめのかす記事があったのだが、国際金融会議で正式に拠出する事が決まった。
こんな事は事あるたびにある。WHOに供出だのなんだの、日本人の為に使う予算は無いが、外国人の為に使う予算は毎度毎度潤沢にあるのである。鳩山由紀夫は「日本は日本人だけのモノでは無い」とか言って、これは流石に批判されたが、何のことは無い、同じような、自分は豊かさの恩恵をたっぷり享受し手放す気など無いくせに、その事に勝手に罪悪感を覚えていて、自分の人生逃げ切りが確定した瞬間に、孫や息子に苦役を課す事で罪滅ぼし(笑)をしようとかいう理解し難い人間性をした宇宙人が結構いるのである。