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俺のステータスは?



ようやくギルドに着いた。ここまで約三十分は掛かっている。西洋式の開閉扉をくぐる。そしたら真っ先に臭ってきたのは酒の匂い。設置されてる机と椅子にはガタイのいい男どもがジョッキを交わして騒いでいる。


「......うん、いかにもなギルド」

「いらっしゃい、御用は食事?それとも冒険関係?」


俺の存在に気づいたウェイトレスが声をかけてきた。とても綺麗で活発そうなお姉さんである。


「あ、えっと、冒険者登録したいんですけど」

「それならあっちの窓口に行ってねー」


と、あらゆる猛者たちの先の窓口を指す。おい待て、このむさ苦しい中を進めというのか?無理言ってくれるねぇ......怖い。


「おい、あれ見ろ」

「なんか珍しいなぁ新参者か?」


ほれみろ、他とは違った格好してるから目立ってしょうがないよ!登録出来たらまず先に服買わなきゃ!


「あのー、冒険者登録したいんですけど…」

「あ、ふぁい、待ってくださーい」


と、窓の中から間延びしそうな声とあくびが聞こえてきた。そして見えてきたのはブルーの髪ととても綺麗な黄色の瞳のお姉さんだった。


「登録ですねぇー、登録料ありますかー」

「ここにあります」

「はぁい丁度ー。ではぁ、この紙に名前と年齢、性別を記名して下さーい」


言われるがままに渡された紙にそれらを書いていく。そして今頃気づいたのだが、俺が今読んでる文字、書いてる文字、全て違うはずなのに読めてしまっている。これは特典のひとつなのか?まぁ、最初から読めなかったら詰みだからありがたい。そして書き終わった紙をその人に渡す。


「はぁい、マエダナリユキ......珍しい名前ですねぇ。どこの国の人ですかぁ?」

「え、えっとぉ、う、海のむこう側から来たものでして、独り立ちのためにここに来たんです」

「そうですかぁ、わざわざ御足労ありがとうございますぅ。ではぁ、このポータルに手をかざしてくださぁい」


また俺は言われるがまま従った。すると、ポータルから水色の光が発せられて下に置いてあったさっきの紙に文字が刻まれていた。そして数十秒待つとその光は消えた。


「えぇっと、今してもらったのはマエダさんのステータスを表示してもらいました。ここにはマエダさんの属性、スキル、適正がありますのでその適正からジョブを選択してくださいねぇ」


さてさて、どうかなぁ......



姓名 マエダ ナリユキ Lv.1


年齢 18 / 性別 男性


ステータス 体力(HP) 100

知力(IQP) 180

腕力(PP) 270

魔力(MP) 590


属性 無属性


スキル 解除(アンロック)Lv.MAX


共感(エンパシー)


適正 アークウィザード、ソードウィザード




「え、なんですかこのステータス......」

「な、なんかだめっすか?」

「初期値にしては高すぎますぅ!なんですか魔力が590って!普通は50程なのにぃ!」

「そ、そうなんすか」

「しかも属性もこれまた珍しい無属性!他の属性の干渉を一切遮断するとても有能な属性、存在は知ってましたがまさか実際に見れるなんてぇ…」

「お、落ち着きましたか?」

「はぁ、取り乱しましたぁ......ど、どうやら貴方は神に恵まれたお方のようですねぇ。ではナリユキさん。職業はどうしますか?」

「じゃあ、このソードウィザード」


全ての登録を終えた俺は躍動した。これから新たな物語が幕を開けるのだから......


「では、ナリユキさん。貴方のご活躍、期待しています」


これから俺の英雄伝が、始まるんだ......



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