81 騎士サンと決闘
その81です。
「武器はその辺の壁にかかっているものを使うといい。小細工などはしていない」
エクヴィルツが顎をしゃくる。わざわざ確認するまでもなく、周囲の壁には模擬戦闘用の剣や槍などが所狭しと掛けられていた。サイズも様々なので、体格にあったものも簡単に見つかるだろう。
(えーっと、槍の方がリーチが長いから有利か? いやでも、屋内じゃ壁とかにつっかえるかもしれんから剣がいい? いやいや、そもそも小細工してないなんてわざわざ伝えるのが怪しい……)
少年が悩めたのも一瞬だった。
「何を言ってるのだ。貴様程度の相手に得物を使うなんて無駄なのだ。戯言を長々聞くのも飽きたから、さっさと飛びかかってくるといいのだ」
刹那、泰地は回れ右をして適当な部屋に駆け込んだ。
「何を言っちゃってくれてんですか! 手ブラで剣を持った相手と喧嘩しろって!」
「そっちこそ何を言っているのだ。そもそも、武器を持って戦ったことがあるのだ?」
「……い、いえ。つか、喧嘩もあんまり……」
「そんな人間が武器を持ったところで持て余すだけなのだ。武器がなくとも十分に動けることは、この前の廃ビルで実感してるはずなのだ」
「いや、あれは訓練だったでしょう」
「事前に聞いてはいなかったのだ」
「それはそうですけど……」
数分後、うつむいた少年の頭上で、魔王サマがニコニコと笑いながら戻ってきた。
「見苦しいところを見せたのだ。では、始めるとするのだ」
この後、ツイッターでちょっとした報告をします。
適当に読んでやってください。




