表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/186

70 任務開始

その70です。

「サイキシ……?」


 聞き慣れない単語に泰地とヴェリヨが戸惑うと、なぜか頭上から返答が来た。



「祭事を司る者は体制の長よりも上位であるとする文化は、古来よりどの世界でもあったものなのだ。このシェビエツァ王国では、王族の嫡男がその役目を担う――といったところだと思うのだ。どうなのだ?」



「はい。だいたいの部分は仰るとおりです」


 淀みないルデルの説明に面食らったようだが、それでもゲアハルトは柔らかい物腰を崩さない。


 これに中性的な眉目や声音が上乗せされてくるのだから、もはや嫉妬すらできん――とヴェリヨは苦笑してしまう。泰地も同じ心境なのは間違いないだろう。




「正確に説明すると、王族の嫡男がごく稀に神の祝福を受けて生まれる場合があるのです。神の祝福があると認められた時に限って、この祭騎士の任に当たるのです」


「ウム。つまり、その祝福とやらがなければ祭騎士にはなれないから、何十年も空席である時期もあるというワケなのだな?」


「祭騎士がいない期間の方が長いですね」


「つまり、ゲアハルト殿は文字どおり国の宝なのだ」


「いえ、祝福を受けたと言われても、特に他人と違う部分があるのでもないですし」


「本人がそう思い込んでいるだけというのもよくある話なのだ。ルデルも人間だった頃は、自分が特段優れているとは微塵も考えたことはなかったのだ」


「よく言われますが、私の場合は……」




 ……魔王サマが神の祝福を受けている人間と談笑するという奇妙な状況になっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ