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69 任務開始

その69です。

 ……しばらく待ってみるが開ける気配がないので「どうぞ」と声をかける。どうやら日本の常識が通じそうな相手らしい。


「失礼します」


 扉を開けて入ってきたのは三人。その先頭を歩く人物を見たヴェリヨは、思わず口笛を吹きそうになった。



 美形だ。


 「白馬の貴公子」を地で行く美形だ。


 身長も年齢も泰地と同じくらいだが、造形はかなりかけ離れている。きらびやかな金髪に涼しげな瞳、すらりと通った鼻筋に官能的と感じてしまう唇と頸のライン……もしヴェリヨが女性だったら、黄色い歓声で出迎えただろう。



 そんな美形の彼と、もう一人の偉丈夫は全身鎧を身に纏っているので騎士なのだろうが、もう一人は服装的にも体型的にも学術肌な印象。よく分からない組み合わせだ。


「どうぞお座りください」


 勧められるがままに二人が適当な椅子に座る野を確認してから、美形の彼が対局の正面に座り、あとの二人はその両脇に控える。


(なるほどな。王様の名代は、この綺麗な兄ちゃんか)


 無意識に笑って腕を組みそうになるのを、ヴェリヨは間際で自制する。泰地はといえば――何とも言えない表情で美形騎士を眺めていた。



「はじめまして。私は祭騎士さいきしのゲアハルトと申します」


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