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その5です。

 UN芸能事務所とやらは、本音で語れば「古臭い」の一言に尽きる。


 事務机や応接セットなどは「昭和の時代から使っているのか?」と尋ねたくなるシロモノだし、ひびの入った壁には写真も装飾もない大きな文字のカレンダーが張られている。パソコンは数台しかもデスクトップしか置いてないし、壁の書庫には紙のファイルが圧倒的な物量で並べられていた。



 芸能事務所というよりも、どこかの会社の資料室と説明された方がしっくりくる。



 ただ、見かけは古くとも汚れていなし整然としている。。床も机の上も書庫もくまなく掃除の手が行き届いており、ヴェリヨが息苦しくならないか心配したくなるレベルだ。


「他の連中は出払ってるな。ほんじゃ、さくっとボスに挨拶するか」




 なかなか広い事務所の一番奥にパーテーションで区切られている空間があり、そのドアには「社長室」の札と、青いランプが点灯している。


 中にいると考えていいのだろうけれど、ヴェリヨはノックせずにドアを開けた。


「ボスよぉ、例の新人、連れて来たぞ」


(この前は、ある程度は演技でやってたのかと思ってたけど、素でこういう人なのか)


 社会人として先輩であるし、この仕事を続けていく上では頼りになるのは疑いないのだが、反面教師として学ぶ部分の方が大きいな、と少年は脳内にメモしておく。


(つか、そもそもここに就職して後悔しないか? そういえば、どっかで公務員の常識は世間の非常識って言ってたような)


 少年の悩みなど知ったことではない巨漢は、「ほれ、入れ」と彼の肩を軽く叩いた。その口元がニヤニヤしているので、どうも緊張していると勘違いされているっぽい。少年の悩みが頭痛へ変換されるのも、遠い未来ではなさそうだ。


とりあえず、本日はここまでです。




活動報告で、今後の予定について書きましたので、


読んでいただけると幸いです。


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