表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/186

55 初任務は……

その55です。

 ……三十段ほど進んだだろうか。


 ヴェリヨにはやや窮屈そうな通路の果てに、ようやく薄暗い照明に照らされた扉が姿を現す。


(なんか聞いてもはぐらかされそうだから黙ってたけど、この先に異世界へ続く何かがあるんだろうな。魔方陣? 転送装置? もしかして、扉を開けたら即座に異世界とか――)


 刹那、泰地は既視感に襲われた。


 いま初めて訪れた場所のはずなのに、覚えが――具体的には扉から漂ってきている空気に肌が粟立ち始めている。


 もしや、と身を固くする少年に、雪郷はいつもと変わらない能天気な調子で扉へ手を伸ばした。 




「では、我らが地下基地へごあーんなーい♪」




 少年の不愉快な感情は、開いたドアの先に広がる風景で一掃された。


 しかし、次に胸に去来してきたのは、やっぱり不愉快なそれだった。


 感情としては叫びたいのに、どう表現するのが適当かが分からない――そんな彼の肩に、扉の脇にぶら下がるホワイトボードに何かを書き終えた背後の巨漢が優しく手を置く。



「分かるぞ、お前の気持ちは。俺も最初にここを見たときは『ふざけるな!』なんて凡百な感想を言っちまったからな」


「…………自分の感覚がマトモだったことに安心しました」



 大きく深く深呼吸をした泰地は、やっとの思いで無難な文句を絞り出した。


 三人の眼前にあったのは、ファ○コン時代のド○クエを彷彿とさせる荒いドットのアイコンで構成された奇妙な世界だったからである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ