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46 初任務は……

その46です。

「そこに書いてあるのを読めば分かると思うが」


 雪郷の話と資料の文章とを大雑把にまとめると、次のような感じらしい。




 その世界では、数十年周期で「魔王」が復活し世界を混乱に陥れる。


 魔王は倒しても滅びず、大陸の西に浮かぶ島の「魔城」で必ず復活するので、大陸の最西端に立地するシェビエツァ王国が対魔王陣営の前線基地となっている。


 復活の周期はまちまちで、早ければ二十年程度、最も遅かったのは百五十年くらいだったそうで、その時は魔城が半壊するほどの激しい戦いだったのだそうだ。


 現在、前回の魔王討伐から五十年ほどが経過したのだが、魔王の眷属の存在が発見されたり、獣たちが凶暴性を増してきたりといった具合に魔王復活の兆しが顕われ始めている。




「で、困ったことに前回からえらい時間が経っちまったおかげで、魔王の脅威を知らない、もしくは魔王そのものを侮っている連中が幅を利かせているらしいんだわ」


 やれやれ、と雪郷は苦笑する。ヴェリヨも鼻で笑った。


「しょうがないねぇ。たまたま長いこと戦争に巻き込まれなかったからって、今後も平穏無事な日々がずっと続いていくって保証はないのによ」


 外国人であるヴェリヨに指摘されると、泰地も胸に突き刺さるものがある。自分たちが平和に暮らしていれば周囲も平和になる、なんて理屈はあり得ない。


 続ける雪郷の口調は、輪をかけて呆れが込められていた。


「加えて、魔王討伐そのものに利権を求めて足の引っ張り合いをしている始末らしい。この手のキナ臭い話はファンタジーな世界でもあるんだねぇ。ヤダヤダ」


 そんな大人の事情なんて聞きたくなかった、と泰地は無意識にこめかみを抑えた。


よくある話です。


ありふれた話です。


特定のどこかって話じゃないです(逃げ口上)。

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