22/186
20 学校生活の始まり
その20です。
「まさかと思ってたけど、本物だよ」
「運動部に所属する気ないって、マジだったのか……?」
「写真撮ってSNSに出したら炎上するかな」
「え? なんで? なんでこのクラスにいるの?」
これこそ「蜂の巣をつついたような騒ぎ」と呼ぶべき事態だろう。
教師二人の制御をあっさり外れてしまったクラスメイト達が、半数はイロハの周囲に群がって質問攻めを始め、残りはめいめい噂や憶測を囁き合う。もちろん、泰地と長谷野も例外ではない。
「いや本当、なんで彼女がここにいる? 彼女って、確か東京? 関東の方だったよな?」
「うーん……俺の予想だと、例の金持ち優遇制度で来たんじゃないかな、と」
あれか、と納得する泰地に、頭上のルデルが「何の話なのだ?」と尋ねてくる。説明する気の湧かない泰地に代わって長谷野が口を開いた。
「金持ち優遇ってのは言葉のアヤで、なんていうか……奨学制度とも違って、一芸入試もちょっと違うな。少子化問題でアレだから、金持ちとかを優遇っていうか、つまり少女漫画のアレっていうか」
「何を言っているのかさっぱりなのだ」
「ちょっとは知ってる俺にも意味不明でフォローできないです」
本日はここまでです。
次回以降の更新については、活動報告に書いておきますので、
そちらをよろしくお願いします。




