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19 学校生活の始まり

その19です。

 カワイイロハ――その名前は、特にスポーツ界隈では千年に一人の逸材と誉れ高く、テレビの全国ニュースで何度も特集が組まれたほど。


 なにしろ、個人競技ではほぼ敵なし。走っても跳んでも投げても泳いでも組み合っても、最悪の結果が全国大会ベスト8だというのだから恐ろしい。しかも、それは競って負けたのではなく、家庭の都合で途中欠場した結果だというのだから信じられない。


 身体能力にかけてはアフリカ系の一流選手と同等以上と専門家に言わしめ、世界の舞台で勝利できる唯一の日本人と期待を一身に集めていた。




 ……そう、過去形なのである。




 彼女の高校受験は、当然のように人々の注目の的となった。


 地元を選ぶのか。強豪校を選ぶのか。どの競技に専念するのか。それとも今までどおりオールラウンドに活躍するのか……。


 だがしかし、彼女は今後はあらゆる大会に出場しない、と宣言したのである。


 理由としては、そもそも人と争うのも、勝って持て囃されるのも嫌いだったとの話だが、それは二の次でしかない。


 最大の理由を、イロハ嬢はあるインタビューでこう答えている。




「色んな人から、何かしら競技を続けるなら食事の量を減らせって必ず言われるんですよ。でも、あたしは、食べるのを我慢する人生なんて考えられないんです」





 ……彼女は、今も昔もぽっちゃりさんなのである。


私の趣味が入っていることは否定しません。


反省してます。

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