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126 異世界を歩く

その126です。

「だから、地下基地を利用するときは、必ず扉の前の黒板に名前と開始時間を明記して、そいつが帰ってくるまでは他の連中は入らないってルールになった訳だ」


 説明されても、理解できたようなできないような感覚に泰地は頭を抱えてしまう。本気で考えると知恵熱が出そうなので、シンプルな結論以外は捨てることにした。



「えーっと、つまり、ここで数日過ごしたとしても、日本では数時間しか経過してないってことで納得していいんですよね?」


「もしかしたら一分も経過してないかもな」


「じゃあ、急いで終わらせれば、クラス会に間に合うかもしれないってことですよね?」


「あ、そりゃ無理だ」


 呆気なく却下されて「なぜ!」と憤る少年に、ヴェリヨは優しく社会人の条理を諭す。


「そりゃあもちろん、仕事が無事に終わったら報告書を書かなけりゃならないからだ。夜遅くとかってならともかく、昼間に帰ったならさっさと書いて提出しないとな」



 正論である。



 報告書とやらの提出期限がいつまでなのかは知らないが、先延ばしにして許されるものではないのは子供でも分かる。ぐうの音も出ないとはこのことだ。




 がっくりと肩を落とす泰地だったが、ふとある疑問が脳裏に閃く。


「……すみません。例のアプリで異世界への到着日時を指定できるってことは、ボスが出発を急かしたのは……」


「ああ。まったく意味がないな。ボスも用事があるって言ってたけど、あの様子じゃ一分一秒を争うほど切羽詰ってなかったろうし」


「ウム。我がくらは、完全に遊ばれているのだ」


「…………」


本日はここまでです。


設定の説明って本当に難しいですね・・・・・・

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